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ブルガリアで先史時代の金製品出土 [歴史]

ブルガリア中部(ソフィアに西方約130kmの3地点)の先史時代の遺跡から、約5000年前のものとみられる金製の工芸品約1万5000点が出土した。この地方に金製品の高度な製造技術を有した未知の青銅器文明が築かれていた可能性があるという。また、精巧なビーズや螺旋状の装飾品多数が出土しており、年末までには10万点に達する見通しという。

ここで出土した金製品と同様のものは、欧州やアジア各地でも多数出土しており、これまではトロイ文明から伝わったとみられていたが、これだけ大量に出土したことから、調査チームではこの遺跡一帯が一大製造地だった可能性が高いとしている。

この大量の出土というのは、ひょっとしたらこれまでの歴史を書き換えるだけの発見になる可能性がある。それにしても、最近はこの種の発見というものが多い。逆に言うと、これまでの定説というのは定説として、それを検証するということがタブー視されてきたということにもなる。学問とは、時の権力者や宗教によって邪魔されてきた歴史を有している。21世紀になって、次々と今までの定説を覆すことが判明するというのは、学問を取り巻く状況が変わったということでもある。次はどういうところで新発見があるのか、楽しみでもある。



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ポンペイ・過酷労働で奴隷の骨が変形 [歴史]

ベズビオ山の噴火で埋まった古代ローマ時代のイタリアの古代都市・ポンペイの発掘調査で、3年前に発見された奴隷とみられる遺体の骨を鑑定した結果、右足をひざまずいた片ひざ立ちの姿勢を常習としていたことが分かった。発掘調査した古代学研究所は「郊外の農場で働かされた奴隷ではないか。単一の労働を強いられていた奴隷労働の過酷さを示す発見」と注目している。

鑑定された遺骨は、2002年から2003年にポンペイ遺跡北辺の城壁の北の約300㎡を調査した時、7m掘り下げたところで発見された2体の遺骨である。尚、この内の1体の遺骨には、両足に金属製の足かせがはめられていた。(これにより、奴隷であるとされた。)

足かせがあった方の遺体を鑑定したところ、右足だけに親指付け根の骨の関節面が広く上に伸びる変形が見つかった。これと同様の骨の変形は、古代シリア人や中米コスタリカの先住民に報告例があり、「粉をひく」などの労働か、休息の姿勢と関連があるという。ということで、遺体の発見場所が城壁の外で、ベズビオ山の方向と一致すること、軽石層の上の火砕流層で発見されたことから、郊外の農場で働く奴隷が城壁の近くで火砕流に巻き込まれたのではないかとみている。

農場では十数人の奴隷が拘束されて過酷な労働を強いられており、今までは文献でしか分からなかった奴隷労働の実像を示す貴重な考古資料になるとしている。

ポンペイはベズビオ火山の噴火によって一瞬で滅んだとされている古代都市である。宇宙の方でも新発見があり、日本でも歴史館系の新たな発見が続いている。これもそういう流れの乗っての一つの発見と言うことになる。当時の繁栄していた都市の様子が分かるというのは、夢を壊されてしまうようなも感じるが、悲劇の都市・ポンペイについて新たなことが分かるということで、また新しいロマンを抱くこともできる。真のポンペイの姿がもっと分かるようになってもらいたいものである。



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山形で平安末期の住居跡発見 [歴史]

山形市の上敷免遺跡で、平安時代末期の掘っ立て柱建物の住居跡や土坑などが見つかった。住居跡は4棟が確認され、柱の穴は直径約50cm、深さ約50cmで、最大で50㎡以上の建物があったと見られる。更に、ひさしを支える柱穴も発見されている。

その他、奥州藤原氏で知られる平泉で発見されているものとほぼ同一の素焼きの土器であるかわらけの一部や、輸入品の白磁が出土している。これらから、奥州藤原氏と関連が深い有力者の住居であると推察されている。

奥州藤原氏といえば、3代にわたり栄華を誇った豪族であり、義経を討ったことでも知られている。(結局、頼朝によって滅ぼされた。)その拠点は平泉であるが、当然のことながら周囲に影響力を持っていたことは疑う余地がない。新たなものが発見されたということで、これまでに知られた歴史が変わってくる(修正される)可能性もあり、ロマンを感じるものである。何かありませんかね~



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ローマで皇帝の大理石像発見される [歴史]

ローマ市内にある古代ローマの中心地の遺跡フォロ・ロマーノの下水道跡から、ローマ皇帝コンスタンティヌス大帝(在位は西暦306~337年)の首から上の大理石像が発見されたことを発掘チームが明らかにした。発見された像は、高さ約60cmで、最近ではこれほど大きく保存状態のいい像が発見されるのは珍しいとしている。

ただ、なぜ下水道跡から見つかったかについては不明だという。推論として、ローマ帝国崩壊後、詰まった下水道をかき出すために像が使われた可能性があるとしている。また、下水道に置かれたことで保存状態が良かったというが、何が幸いするのかはわからないものである。

尚、この像は、来年開館予定の「フォロ・ロマーノ美術館」で展示される予定という。

世界史で学んでいるだろうが、コンスタンティヌス大帝は、キリスト教に改宗した最初のローマ皇帝であり、東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノープルを建設した皇帝である。

ローマ時代であれば偉大な皇帝ということになるが、時代が変わってしまえば皇帝の像であってもただの物体にされている、という所は面白いものである。帝国が崩壊して滅亡しているのだから、そういう扱いをされることも仕方がないのかもしれないとも思うが、よくもまあ発見されたものである。歴史的価値のある像として、大事にしてもらいたいものである。



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2000年前の銀器セット [歴史]

イタリア文化省が、西暦79年にベズビオ山の噴火で土中に埋まったイタリア南部のポンペイの郊外から出土した当時の銀製ディナーセットを公開した。

これらは、約2000年前、噴火から逃げようとした市民が家から持ち出したらしく、携帯用のかごと一緒に見つかったという。銀器は脚付きの皿4枚、コップ4個、鉢、スプーンなど20点で合計4kgになる。簡素だが、綿密な細工がされていて、やや裕福な少人数の家族のものと推定されている。当時の市民の日常を知る上で非常に重要な品との位置づけて、ポンペイの研究者たちは「噴火を知った家族の長が慌てて銀器セットを取り出し、かごに入れて背負って逃げようとしたが逃げ切れなかったのだろう」と想像をめぐらした。

ポンペイは火山の噴火により滅んだ古代都市ということもあり、悲劇と哀愁感を感じることから、歴史のロマンを大いに感じる場所である。そんな古代の生活を想像すると楽しくなってくる。青銅器、鉄器などは武器として尊重されてきた歴史があるが、金や銀は貴重品ということから王侯貴族を思い浮かべるが、やや裕福な家族のものということならば、結構出回っていたということも考えられる。或いは、何かの褒美として王侯貴族からもらった物なのかもしれない。(というように、想像の世界に入って行きます。)

だが、実際にはどういうものであったのか、ということを知りたいという探求心と、想像の世界に繋がる要素を残しておいてもらうために、解明されないでいて欲しい、という気持ちの双方が入り乱れてしまいます。



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アンコール遺跡の危機 [歴史]

カンボジアにある世界遺産・アンコール遺跡群を代表する仏教寺院バイヨンの中央塔が倒壊する恐れのあることが遺跡救済チームの調査で分かった。このチームは今年から5年間の予定で具体的な保存修復計画を策定することにしているという。(のんびりしていて大丈夫なの?)

バイヨンは、砂岩などの切石を積み上げて築いた石造建築物であり、二重の回廊がめぐっている。高さ約45mの中央塔の四面には巨大な観音菩薩の尊顔彫刻が施されている。(既に、頭頂部の石材の一部が崩落している。)石材傾斜の経年変動量に問題はなかったという、豪雨や強風などの異常気象で大幅な傾斜変動が生じることが明らかになった。で、塔を支える柱には亀裂の入っている石材もあり、異常気象が続けば倒壊の危険がある、という。

「倒壊の危機」で頭に浮かぶのは、イタリアにあるピサの斜塔である。そちらは倒壊防止のための大がかりな工事が行われたことも知られているが、バイヨンとは事情が異なっている。バイヨンは傾斜ではなく構造物自体に問題があるため、ピサの地盤工事のような対策は役立たない。

このほどまとめた「バイヨン寺院全域の保存修復のためのマスタープラン」の中では、石材の亀裂への接着剤の注入、塔のまわりをロープで固定する、などの対策が必要と強調しているが、くずぐずしている時ではない。まして、経時変化による倒壊の危機ではないだけに、いつ起こっても不思議ではない。ゴチャゴチャと論議をするのなら、そんなのは後回しにして、直ちに修復工事に着工すべきである。(そうしないのならば、一旦解体して、問題となっている亀裂の入っている石材を交換するしかない。)



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ピカソのデッサンが競売へ [歴史]

ピカソが1951年に愛人を描いた鉛筆デッサン18点とラブレターなどがパリで競売に掛けられた。ピカソ美術館がデッサン「オダリスク」を41万ユーロ(約5450万円)で落札するなど、計27点が合計約150万ユーロ(約2億円)で落札されたという。やはり、ビッグネームになると、凄い額のお金が動くものです。

これらの品を出品したのは、ピカソのかつての愛人ということで、1951~1954年に愛人関係にあったという。ピカソからもらい、今まで保管していたが、手放す決意をして競売に出ることになったという。

このようなお宝になる物って、自分の手元にあったら、その価値は意外と分からなかったりするものであると聞く。で、競売に出したら驚くようなお金が入ってくるものらしい。ということで、何か身の回りにないかと思ったが、やはりあるわけはない。某・元プロ野球選手のサイン色紙ならば、辛うじて持っているが、そんな高額になることなんて考えられないし... (やはり、夢物語です。)



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キトラ古墳・新たな発見 [歴史]

奈良県明日香村のキトラ古墳は、現在、劣化が進む極彩色壁画のはぎ取り作業が行われている。そこで新たな発見があった。それは、獣頭人身の十二支図「午」とみられる壁画の一部が新たに見つかったのである。十二支図としては6体目となる。

現在行われているはぎ取り作業は、石室南壁に描かれた四神図の「朱雀」についてであるが、表面の漆喰を樹脂で強化し、朱雀図下方の絵の見えなかった部分(縦33cm、横29cm)をはがして裏側から見ると、絵の下地になっている漆喰部分が崩落した2ヶ所(各2~3cm四方)で、赤い顔料や墨線が確認できたという。

状況からすると、朱雀を助けるための作業中に運良く発見されたということになる。本来、劣化が進まない状態で壁画の管理が出来ていたら、今回のようにはぎ取り作業は行われるものではなかったが、何という皮肉であろうか。

歴史上の発見であり、夢とロマンを感じ、心を引かれることではあるが、発掘作業によって古代の至宝が傷ついていくのもまた事実である。何かいい方法はないものだろうか。



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7000年前に神殿文化? [歴史]

ドイツからチェコ、スロバキア、オーストリアなど欧州の広い範囲で、紀元前4800年から4600年にかけて築かれたとみられる神殿跡などが発掘されたと、イギリスのインディペンデントが報じた。発見された神殿は、円形に木や土を積み上げた原始的な構造で、柵などで囲われていたという。これは長屋で集団生活していた住民が建造に携わったとみられ、人々は羊や山羊、豚を飼って生活していたとみられている。

この発掘を主導したのはドイツのザクセン州の考古学者らで、これまでに欧州各地で150以上の神殿跡を特定したという経歴がある。これが事実だとすれば、エジプトのピラミッドやイギリスの南部にある巨石遺跡群ストーンヘンジよりも2000年以上も前に建造されていたことになり、欧州の石器時代の歴史を書き換えることになるとしている。

しかし、この報道に関しては、どうも胡散臭いものがあるように伝わってくる。疑う余地がなかったら、「これが事実であれば…」というような表現はされず、世紀の大発見ということが全面に出た報道となるものである。

最近、歴史を書き換えるような新たな発見がいくつか出ているが、それに乗じることで名前を売ろうという輩が増えているものまた事実である。この発見が事実かどうかは今後の追加報道で分かることになる。(ガセだったら、たいてい続報は流れてこない。)果たしてこれはどちらなのだろうか。



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北京原人の頭蓋骨本格捜索へ [歴史]

北京市房山区政府は、日中戦争が激化する中で行方不明になった北京原人の頭蓋骨の化石を見つけ出すための専門委員会を来月2日に発足させることを明らかにした。捜索はこれまでは民間や学者の間で行われてきたが、中国当局が初めて本格的に乗り出すことになり、日本や米国にも協力を求めていくという。

北京原人とは、1927年に北京郊外の周口店遺跡で現代人と異なる歯の化石が出土し、1929年にはほぼ完全な頭蓋骨の化石が発見されたことにより北京原人の存在が判明した。その後1937年まで発掘が行われて多数の化石が見つかっている。しかし、日中戦争の激化を受けて、米中関係者が1941年に化石を米国へ移送するよう決定(1941年12月8日に米国の輸送船で天津港から運び出す)したが、日米開戦に伴う混乱の中で行方不明になったという。

学術的には「ようやく動いたか」ということになる。しかし、戦後60年、あまりにも長い時間の間、中国当局は放置していたものである。当時、この作業を行った人たちも高齢化で他界した人が殆どになっているし、民間でも限界と言ったところというのも納得できる。

しかし、この時期に当局が動いたということは何となく政治的戦略の胡散臭さを感じてしまう。「学術」の見地から言うと、日米も協力要請があれば協力せざるを得ない。拒否した暁には、屁理屈を付けて再び暴動への道を生み出してしまう可能性がある。また、中国としたら、このどさくさに紛れて、資金は日米に出させることを考える。(たかり国家・中国であれば、こんなことを考えるのは朝飯前で、日本は反論を考える時間が無く、中国の策略に乗ってしまう。→日本の外交がいかに戦略がないかを考えれば、残念だがこういう答えが出てしまう...)

本当に学術のために動いたものであってもらいたいのだが...



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