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IAN GILLAN『ACCIDENTALLY ON PURPOSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表されたアルバムであって、DEEP PURPLE在籍時の盟友・ROGER GLOVERとのユニットとして発表されたものである。(名義は『GILLAN & GLOVER』である。)当時は再結成されたD. PURPLEに戻っていたこともあって、本アルバムは突如発表されて、驚かせた。(翌1989年にD. PURPLEを解雇されることになりますが…)

彼は音楽活動は'60's前半から始めているので、キャリアは長いが、D. PURPLEをはじめ、BLACK SABBATH、GILLANなどのバンドで活動していたため、ソロ名義の作品は'80's終盤まで発表していなかった。(本作は一応、ソロ名義のアルバムとされているので、彼の初のソロ・アルバムという位置づけになる。)但し、彼のキャリアから、HR/HMアルバムだと期待してしまうが、本アルバムはポップな路線のロック・アルバムであって、バリバリのHRアルバムではない。そういうこともあるのか(?)、本アルバムはチャートでは伸び悩み、スウェーデンで最高位25位を記録しているが、本国イギリスをはじめとする他国ではチャートインを果たせなかった。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、CD化された時に3曲のボーナス・トラックが追加されて、全13曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Clouds And Rain』『Evil Eye』『She Took My Breath Away』『Dislocated』『Via Miami』『I Can't Dance To That』『Can't Believe You Wanna Leave』『Lonely Avenue』『Telephone Box』『I Thought No』。(以下、ボーナス・トラック)『Cayman Island』『The Purple People Eater』『Chet』。

この中から『Dislocated』『I Can't Dance To That』『She Took My Breath Away』の3曲がシングル曲としてリリースされている。(『Dislocated』は1987年12月に、あとの2曲は本アルバムと同時リリースであった。)

お薦め曲は『Clouds And Rain』『Evil Eye』『She Took My Breath Away』『Dislocated』『I ThoughtNo』というGILLAN & GLOVERコンビによる曲と、往年のヒット曲のカヴァーである『Lonely Avenue』をピックアップしておく。

サウンドの方向はポップな路線であるため、聴きやすいものとなっている。ただ、従来からの彼のファンにとっては、HR路線でないことから物足りなさを感じてしまうのも仕方の無いところであろう。だが、彼の持っているイメージとは異なるサウンドを楽しむことが出来るというのは、別の意味でのお楽しみでもあるだけに、これはこれでいいんじゃないですかね~

Accidentally on Purpose

Accidentally on Purpose

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spitfire
  • 発売日: 1999/06/22
  • メディア: CD



アクシデンタリー・オン・パーパス(紙ジャケット仕様)

アクシデンタリー・オン・パーパス(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2007/08/01
  • メディア: CD


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HEART『PRIVATE AUDITION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された6枚目のスタジオ・アルバムである。アン&ナンシー姉妹を中心としたバンドとしては相変わらずであったが、'80'sに入ってからのHEARTはセールス的にも苦戦するようになっていた。('85年に見事復活することになる。)本アルバムは、現在でこそ評価されているが、発表当時は苦戦して、彼女たちのアルバムとしては本国アメリカで初めてTOP 20入りを果たすことが出来なかったアルバムとなった。そのことから、出来は今ひとつとされているが、内容の方は決して悪いものではないのは、現在では再評価されていることからも伺い知ることが出来よう。

尚、本アルバムのチャート成績は、アメリカでは最高位25位、カナダで最高位21位、イギリスで最高位77位を記録している。また、セールスの方が苦戦したこともあって、過去5枚のアルバムはプラチナ・ディスクやゴールド・ディスクを獲得しているが、本アルバムはゴールド・ディスクを獲得するだけのセールスに達しなかった。

収録曲は以下の全11曲である。『City's Burning』『Bright Light Girl』『Perfect Stranger』『Private Audition』『Angels』『This Man Is Mine』『The Situation』『Hey Darlin' Darlin'』『One Word』『Fast Times』『America』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『This Man Is Mine』はBillboardのHOT 100で最高位33位を記録しているものの、本アルバムからのシングル曲では唯一のHOT 100にランクインした曲となった。また、同メインストリーム・ロック・チャートでは16位を記録している。2nd.シングルの『City's Burning』はBillboardのメインストリーム・ロック・チャートで15位を記録しているが、3rd.シングルの『Bright Light Girl』と4th.シングルの『The Situation』はチャートインを果たせなかった。

お薦め曲は、シングル曲の『This Man Is Mine』『City's Burning』『Bright Light Girl』、更にアルバム・タイトル・ナンバーの『Private Audition』、そしてラストの『America』をピックアップしておく。

セールスという面では確かに失敗作という結果になってしまったが、内容の方は決して悪いものではなく、アンのボーカルは緩急もあり、色々とたっぷりと聴かせてくれている。ということで。アルバムの内容はセールスと比例関係に無いということを教えてくれるアルバムの一つであって、本アルバムのようなアルバムのことを「隠れた傑作」というのである。

しっかりと聴いておきたいアルバムの一つであって、通好みのアルバムである。

Private Audition

Private Audition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2011/04/26
  • メディア: CD



Private Audition

Private Audition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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HUMBLE PIE『AS SAFE AS YESTERDAY IS』 [音楽(洋楽)]

blank_page表題のアルバムは1969年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。PETER FRAMPTONが中心となって結成されたスーパー・バンドであって、ハードな路線を目指したバンドとして、UKロック・ファンの間では人気の高いバンドの一つである。ただ、本国イギリスではFRAMPTON在籍時から人気を得ていた(当然と言えば当然ですが…)が、アメリカではPETER脱退後にヒットを飛ばすようになったのは皮肉なところである。(但し、それからまもなく、1度目の解散を行っている。)

本アルバムは彼らのデビュー・アルバムでもあり、ハードな路線を目指しているが、一部にブルース系、カントリー系のロック・サウンドを楽しめるなど、結構幅が広いのも特徴である。尚、チャート成績は、本国イギリスで最高位32位を記録するヒットになった。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、CD化された時に2曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全12曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Desperation』『Stick Shift』『Buttermilk Boy』『Growing Closer』『As Safe As Yesterday Is』『Bang!』『Alabama '69』『I'll Go Alone』『A Nifty Little Number Like You』『What You Will』。(以下、ボーナス・トラック)『Natural Born Bugie』『Wrist Job』。

ボーナス・トラックとして追加収録された『Natural Born Bugie』がシングル・ヒットを記録していて、イギリスでは最高位4位を記録している。また、『Wrist Job』はそのシングルのB面曲である。

お薦め曲は、STEPPENWOLFのカヴァー曲でもあり、アルバムの冒頭を飾る『Desperation』ですね。それ以外からは『Stick Shift』『Growing Closer』『I'll Go Alone』と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『As Safe AsYesterday Is』をピックアップしておく。(シングル曲の『Natural Born Bugie』は、本アルバムのオリジナル盤には未収録であるため、お薦め曲として拾うことは止めておくが、この曲
彼らの代表曲でもあるだけに、必聴であるのは言うまでも無い。→ボーナス・トラックとして形手本アルバムに収録されるようになったのは嬉しい所である。逆に、オリジナル盤には未収録だったという事実はトリビアです。)

UKロック・ファンであれば、聴いておかなければならないアルバムの一つであるのは言うまでも無いのだが、発表から40年以上が流れているものの、サウンドの方は全く色褪せていない。しっかりと聴いておきましょう!

As Safe As Yesterday I

As Safe As Yesterday I

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2008/05/02
  • メディア: CD



アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ+2(K2HD/紙ジャケット仕様)

アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ+2(K2HD/紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD


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HUMAN LEAGUE『HYSTERIA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの4枚目のスタジオ・アルバムである。また、1981年の前作『DARE!』が本国イギリスをはじめ、カナダ、スウェーデン、ニュージーランドなどで1位を獲得する大ヒットとなったのに続く、待望のアルバムとなったものである。(『DARE!』と本作との間には、ミニ・アルバムとTHE LEAGUE UNLIMITED ORCHESTRA名義のインスト・リミックス・アルバムがリリースされているので、3年ぶりという感覚は全くなかったですね。)

前作が彼らの最大のヒットになったアルバムであったので、それにはセールスもチャート成績も劣っているが、本作も本国イギリスでは最高位3位を記録し、スウェーデンで6位、ニュージーランドで9位、オランダで16位、カナダで43位、(西)ドイツで44位、アメリカで62位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加収録されて、現在では全15曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『I'm Coming Back』『I Love You Too Much』『Rock Me Again And Again And Again And Again And Again And Again (Six Times)』『Louise』『The Lebanon』『Betrayed』『The Sign』『So Hurt』『Life On Your Own』『Don't You Know I Want You』。(以下、ボーナス・トラック)『Thirteen』『The World Tonight』『The Lebanon(Extended Version)』『Life On Your Own(Extended Version)』『The Sign(Extended Version)』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『The Lebanon』はイギリスで11位、アイルランドで4位、ニュージーランドで13位、オランダで18位、アメリカで64位、カナダで78位を記録している。2nd.シングルの『Life On Your Own』はイギリスで16位、アイルランドで15位、ニュージーランドで45位を記録、3rd.シングルの『Louise』はイギリスで13位、アイルランドで7位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『The Lebanon』と『Life On Your Own』、それ以外からは『I'm Coming Back』『Betrayed』『The Sign』をチョイスしておく。また、ボーナス・トラックのExtended Versionの3曲は聴き比べるというお楽しみもあるのは嬉しい所である。

'80's前半は正に彼らの全盛期であって、本アルバムのサウンドは'80'sテイスト満載で勢いに乗っている彼らをたっぷりと堪能出来るものとなっている。発表から30年が流れた現在では、そのシンセ・サウンドは陳腐化しているところもあるが、魂の方は全く色褪せてはいない。'80'sシンセ・サウンドをたっぷりと楽しめるアルバムでもある。完成度も高く、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。

Hysteria

Hysteria

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 1998/12/15
  • メディア: CD



Hysteria

Hysteria

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Plate Caroline
  • 発売日: 2005/09/06
  • メディア: CD


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HUMAN DRAMA『FEEL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの1st.アルバムである。ゴシック調のサウンドを奏でた彼らの結成は1985年であったが、レコード・デビュー(しかもメジャー・レーベルであるRCAからのリリースである。)は1988年で、4曲入りのミニ・アルバムを発表した。本アルバムはそれに続く待望のフル・サイズのアルバムとして発表されたものである。(但し、ギターのみメンバー・チェンジが行われている。)プログレの延長線上に位置づけられる独特のサウンドを堪能することが出来るアルバムである。

収録曲は以下の全10曲である。『Death Of An Angel』『Never Never』『I Could Be A Killer』『Tumble』『Through My Eyes』『The Waiting Hour』『Dying In A Moment Of Splendor』『Heaven On Earth』『Old Man』『There Is Only You』。

尚、この中の『Old Man』は前年のミニ・アルバムにも収録されていた楽曲でもある。(その他の9曲はミニ・アルバムには収録されていなかった。)

お薦め曲として、『Death Of An Angel』『Never Never』『Heaven On Earth』『Old Man』の4曲をチョイスしておくことにする。

特にヒットすることもなく、セールスの法もさっぱりだったことで、彼らはRCAとの契約は本アルバムまでで解除されることになり、泣かず飛ばすという状態が本アルバムの後も暫く続くことになる彼らは、'90's中盤ごろから評価されるようになり、その時になって本アルバムも注目されるようになって評価されたという作品である。それだけに、本アルバム発表時('80's最終盤)には早すぎたサウンドであったということも出来る。(但し、'90'sらしいサウンドであるとは思えず、'70'sのプログレっぽいサウンドなんですが…)

プログレがお好きという方であれば、歓迎されるサウンドであるが、それ以外の方にも一度は耳を傾けておいてほしいと思うアルバムである。ただ、本アルバムは余りにもマイナーな存在であるだけに、入手しようと思うと、ちょっと苦労するかもしれないでしょうね...(が、そういう苦労があって入手したアルバムというのは、耳を傾けてみるとビビッとくることが多いのも事実です。)

 

 

Feel

Feel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hollows Hill
  • 発売日: 2008/04/08
  • メディア: CD


 


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HUEY 'PIANO' SMITH『HAVING A GOOD TIME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1959年に発表されたアルバムである。彼は、ジャズ発祥の地として知られているニューオーリンズの出身であって、ニューオーリンズのジャズを支えるピアニストとして活躍した一人である。本アルバムは、彼のキャリアに於いては初期ということになるが、明るいサウンドで、音を楽しむという『音楽』の基本をたっぷりと取り込んでいるアルバムであって、発表から半世紀以上が流れた現在でも、そのテイストは全く色褪せることなく、たっぷりと楽しむことが出来るアルバムである。

収録曲は以下の全24曲である。『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu (Part 1)』『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu (Part 2)』『Little Liza Jane』『Everybody's Whalin'』『Free, Single And Disengaged』『Just A Lonely Clown』『Don't You Just Know It』『High Blood Pressure』『We Like Birdland』『Havin' A Good Time』『Don't You Know Yockomo』『Well I'll Be John Brown』『Would You Believe It (I Have A Cold)』『Genevieve』『Tu-Ber-Cu-Lucas And The Sinus Blues』『Dearest Darling』『Beatnik Blues』『For Crying Out Loud』『She Got Low Down』『Mean Mean Man』『Pop-Eye』『Scald-Dog』『Little Chickee Wha Wha』『I Think You're Jiving Me』。

お薦め曲は、これだけの収録曲があるとたくさんあるが、その中から1957年にR&Bチャートで5位を記録していて、彼の代表曲の一つとなっている『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu』だけを(当たり前であるが)ピックアップすることにしておく。(他の曲がダメというのではなく、この曲の出來が良すぎるので、聴いておかないと損をする、という意味合いである。)

ジャケットの雰囲気も'50'sらしい独特のクラシックなものが漂っていて、そこが魅力の一つになっていることも言えるが、こういうクラシック・ジャズに触れるのも宜しいかと…

 

Having a Good Time

Having a Good Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Westside UK
  • 発売日: 1998/04/21
  • メディア: CD


ハヴィング・ア・グッド・タイム

ハヴィング・ア・グッド・タイム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2007/09/21
  • メディア: CD




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HUEY LEWIS & THE NEWS『SMALL WORLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼らの5枚目のアルバムである。彼らと言うと、1983年の第3作アルバム『SPORTS』、1985年の映画「BACK TO THE FUTURE」の主題歌、そして1986年の第4作アルバム『FORE!』の大ヒットによって'80'sを代表するバンドとなったのはご存知の通りである。本アルバムは、そんな彼らが'80's終盤に放ったアルバムであるが、結果的には苦戦して全盛期に幕を引く形になったアルバムである。そのため、結構酷評されているアルバムでもある。(しかし、それなりのヒット曲が生まれているため、評価されているところもある。)

チャート成績は、アメリカでは最高位11位、1988年のBillboard年間アルバム・チャートでは88位にランクインしている。また、カナダでは7位、スイスで10位、イギリスとノルウェーで12位、スウェーデンで14位、豪州で21位、ニュージーランドで28位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Small World, Part. 1』『Old Antone's』『Perfect World』『Bobo Tempo』『Small World, Part. 2』『Walking With The Kid』『World To Me』『Better Be True』『Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy)』『Slammin'』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『Perfect World』が本アルバムのシングル曲では最も大きなヒットになった曲であって、アメリカでは最高位3位、1988年のBillboard年間シングル・チャートでは64位にランクインしている。また、豪州で22位、ニュージーランドで43位、イギリスで48位、オランダで64位を記録している。続く『Small World, Part. 1』はアメリカで25位を記録するに留まっている。3rd.シングルの『Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy)』はアメリカで47位、『World To Me』はアメリカでもBillboardのHOT 100にはランクインせずにACチャートで84位を記録しただけに留まった。また、『Walking With The Kid』はイギリスで98位を記録している。

本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Perfect World』、そしてアルバム内でセットにして『Small World, Part. 1』と『Small World, Part. 2』、更に『World To Me』をピックアップしておく。

サウンドの方は、ホーンセクションを多様するようになっていて、前作までの無骨な泥臭さが薄らいでいるところが特徴となっている。サウンドの変化はバンドとしては当然あるべきことであるが、その変化のベクトルが時代と逆向きになってしまったように感じられるのが残念な所であった。また、H. LEWISというと、やはり泥臭さがあって、それが彼らの魅力でもあっただけに、自分たちの特徴を手放してしまったかのようなサウンドは、アメリカン・ロックとしては悪いとは言えないが、彼らとしたら残念としか言いようがないところである。これは、良く言えば「泥臭かった兄(あん)ちゃんがスマートになって洗練された」と言ったらいいでしょうかねぇ~

 

 

Small World

Small World

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



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FERGIE FREDERIKSEN『ANY GIVEN MOMENT』 [音楽(洋楽)]

音楽界では最近、'70'sから'80'sに活躍した人の訃報が続いている。(年齢的には還暦を過ぎて間もない人たち、すなわち60代である。→もっと年上のミュージシャンたちも数多く現役で活躍していることを思うと、残念でならない。ご冥福をお祈り致します。)そんな中、TOTOの2代目ボーカリストのFERGIE FREDERIKSENの訃報(享年62)が届いたので、追悼の意味から彼のアルバムを取り上げることにする。

ただ、彼の場合、「元TOTO」であるが、TOTOに在籍していた期間は短く、いくつかのバンドに参加したり、ソロとしての活動期間が長い。そのため、「元TOTO」というのに間違いではないが、違和感を感じてしまうのもまた事実である。(しかも、彼がTOTOのメンバーとして発表したアルバムは1枚のみであり、その評価が賛否両論あるのも事実である。)しかし、ボーカリストとしての彼は言い声を聴かせてくれていて、決して悪いものではない。

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表題のアルバムは2013年8月(日本盤は2013年10月リリース)に発表されたアルバムである。(本ブログで取り上げるには、余りにも新しすぎるが、彼を語るとすればTOTOのカヴァー曲もあるだけに、本アルバムをチョイスするのが良いかと思いますので...)

前作から2年ぶりとなるアルバムであり、ハードロック系のナンバーから、聴かせるバラードまであって、ロック・ファンとしては嬉しい内容のアルバムである。(まさかこれが最後のアルバムになってしまうとは...)

収録曲は以下の全11曲である。『Last Battle Of My War』『Let Go』『Price For Loving You』『I'll Be The One』『Time Will Change』『How Many Roads』『Candles In The Dark』『Any Given Moment』『Not Alone』『When The Battle Is Over』『Angel Don't Cry』。

尚、日本盤には以下の1曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全12曲の収録となっている。『How Many Roads(Acoustic Version)』。

ちなみに、『Angel Don't Cry』は言うまでも無く、彼が在籍時のTOTOのアルバム『ISOLATION』(1984年に発表)に収録されている曲のカヴァーである。

尚、本アルバムからのお薦め曲として何かをピックアップすることは止めておく。ただ、TOTOのカヴァー曲は、TOTOのアルバム収録バージョンと聞き比べて見ましょう!

TOTOの来日(彼は加わっていないが...)があったり、本アルバムがリリースされたことで、'70's終盤から'80'sに活躍したTOTOもまだまだ頑張っていると思っただけに、FERGIEの訃報は残念である。また一つ、'80'sが遠のいたと感じる所でした。(「'80's」が終わって四半世紀近くが流れていて、スタートからは30年以上が流れているのだから、遠くなっていくのは当たり前なんですが...)

ところで、1/21の某民放FM局のある番組でのことである。FERGIEの追悼ということで、TOTOのアルバム『ISOLATION』から『Stranger In Town』をON AIRしていたが、この曲のリードボーカルはDAVID PAICHである。しかもFERGIEは参加しておらず、リードボーカルの前任者のBOBBY KIMBALLがバックコーラスで参加しているのである。それなのに「追悼」として選曲するのだから、やっぱりへぼ放送局らしいことをやっていました。ということで、「追悼」ということでは不謹慎になってしまうが、笑ってしまいました。(『Stranger In Town』は『ISOLATION』からの1st.シングルであり、その時、この曲は新ボーカリストのFERGIEはまだ加わっていない、と言っていたことが頭に残っていたのだが、確認の為に調べてみたら、その記憶に間違いは無かった。)

 

Any Given Moment

Any Given Moment

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ルビコン・ミュージック
  • 発売日: 2013/10/16
  • メディア: CD



↓一応、こちらも拾っておきます。

Isolation

Isolation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1988/05/20
  • メディア: CD



アイソレーション(紙ジャケット仕様)

アイソレーション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD


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HEDVA & DAVID『Ani Cholem Al Naomi』(Single) [音楽(洋楽)]

あるものの締め切りがあったため、年末からずっと、その追い込みをしていたので、ようやく本年一発目の記事となりました。今年もボチボチと、音楽ネタを中心に記していきます。


表題の楽曲は1971年1月にリリースされて大ヒットを記録した楽曲で、イスラエルの歌手(ちなみに、HEDVAが女性で、現在もソロ・シンガーとして活躍している。また、DAVIDが男性であるが、彼は1999年に亡くなっている。)であるHEDVA & DAVIDの代表曲である。前年の1970年に行われた第1回東京国際歌謡音楽祭に参加していて、グランプリを受賞した曲(イスラエル代表として参加、曲はヘブライ語の歌詞であった。)でもある。グランプリ受賞後、日本語の歌詞を付けて、1971年になって、『ナオミの夢』という邦題が付けられてリリースされた。(『ナオミ』というのはヘブライ聖書に登場する女性の名前である。→日本人名の「なおみ」ではない。)

日本でリリースされたシングル盤(当時は当然のことながらアナログであって、「ドーナツ盤」と呼ばれた17cmのEPである。)には、A面が日本語バージョン、B面が原曲であるヘブライ語バージョンが収録されていた。

'70's初頭のヒット曲であるこの曲は、ポップでありながら独特のセンスが光っている面白みのある曲である。また、'60'sに多く見られた洋楽ポップスに日本語の歌詞を付けたものの延長線上にある独特の雰囲気が面白い所でもある。(日本語の発音もなかなかのものですね。)ということで、しっかりと聴いておきたい一曲である。

尚、この曲は受注生産という形でCD生産が行われているようであるが、そういう形でもよいが、'70's初頭のヒット曲を集めたオムニバス・アルバムにも収録されていることがあるので、そちらで楽しむのも良いですね。(彼らのアルバムき何枚かリリースされたが、CD化されていないのが残念な所であるが、「ゴールデン☆ベスト」シリーズに加えて貰いたいところでもある。)

 

 

ナオミの夢 (MEG-CD)

ナオミの夢 (MEG-CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 株式会社ミュージックグリッド
  • メディア: CD


ナオミの夢(日本語) [EPレコード 7inch]

ナオミの夢(日本語) [EPレコード 7inch]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RVC
  • メディア: LP Record


ナオミの夢 [EPレコード 7inch]

ナオミの夢 [EPレコード 7inch]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本ビクター
  • メディア: LP Record


↓この曲が収録されているオムニバス盤をいくつか拾っておきます。

続・青春歌年鑑 1971

続・青春歌年鑑 1971

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2002/11/27
  • メディア: CD



僕たちの洋楽ヒット Vol.4 1970~71

僕たちの洋楽ヒット Vol.4 1970~71

  • アーティスト: ベンチャーズ,EL&P
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/10/09
  • メディア: CD



オールウェイズ・ラブ・ユー~メモリアル・ラブ・ソングス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1993/01/21
  • メディア: CD


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HOWARD JONES『IN THE RUNNING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表された彼の5枚目のアルバムである。('90'sに入ってからは初のアルバムということになる。)1989年に発表した前作でも往年の勢いが無くなっていたが、本アルバムでは更に苦戦して、遂に本国イギリスでもチャートインを果たせないということになってしまった。(本アルバムからのシングル曲は一応チャートインを記録している。)サウンドの方も、'80'sの勢いのあった時期のもの(典型的なエレポップ)とは全く違うものになっていて、アコースティック系のものになっている。当時はそれが受け入れられなかったということにもなったが、発表から20年以上の時が流れた現在では、そのサウンドの変化がアーティストらしくなった変化として受け止められるようになり、近年、再評価されるようになったアルバムでもある。

収録曲は以下の全10曲である。『Lift Me Up』『Fallin' Away』『Show Me』『The Voices Are Back』『Exodus』『Tears To Tell』『Two Souls』『Gun Turned On The World』『One Last Try』『City Song』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『Lift Me Up』は、本国イギリスで最高位52位を記録し、アメリカではBillboardで最高位32位を記録している。(尚、アメリカでは、2013/12時点で、この曲が彼のシングル曲でチャートインを記録した最後の曲になっている。)続く『Two Souls』はドイツでのみチャートインを記録していて53位を録したが、それに続く『Tears To Tell』は全くチャートインを記録することが無かった。

お薦め曲は、シングル曲の『Lift Me Up』と『Two Souls』、それ以外からは本アルバムのアコースティック路線ということをじっくりと堪能出来る長尺曲の『Fallin' Away』と『City Song』をピックアップしておく。

'90'sに突入して、'80's後半に隆盛を極めたエレポップは勢いを失っていき、ヒットするメインストリームから外れる様になったのは事実である。また、本アルバムが発表された時期には、アメリカでは(何度目かの)カントリーの大ブームとなっていて、アコースティック系のサウンドが人気を集めるようになっていた。しかし、そのアコースティック系のアルバムである本アルバムは全く受け入れられなかった。確かに彼は'80'sのUKエレポップの雄として知られているだけに、'80'sの延長線上にあるサウンドを聴かせて欲しいと思うだけに、本アルバムは期待外れであったと言わざるを得ないであろう。が、そういう流行り廃りに由来する所は、時間が流し去ってくれるのである。現在ではアーティスト性という部分が評価されるようになって、再評価されつつあるのは嬉しいところである。

改めて聴いてみて、エレポップの雄が放ったアコースティック系サウンドをじっくりと堪能するのもまた面白いものである。そして、もっと再評価してもらいたいところである。

In the Running

In the Running

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros Mod Afw
  • 発売日: 1992/04/14
  • メディア: CD


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