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毒姫とわたし#31 [ドラマ]

市長選に立候補するという美姫を支える小麦。この2人の関係は、以前は作家と編集で、小麦が美姫を支える裏方となるが、それも以前と同じであるが、動き出したら本当に良く回転するもので、美姫と小麦のコンビの良さを感じる物語でした。

そんな中、暫く影を潜めていた美園(美姫の母)が久しぶりに登場したが、やっぱりキャラの立ち位置が変わっていました。

美姫は小麦に、選挙の協力を頼んだが、小麦も以前からやる気満々で、黄金コンビは市長選挙に向けて動き出した。そして、選挙事務所が天使園に設けられ、支援者たちが集まる。(何人かは初登場となるママさんがいた。)

小麦は美姫に、子育て支援のアイデアを本にすることを提案し、美姫はその原稿を仕上げ、出版に向かって動いていく。

天使園では、嵐太郎となかよく遊んでいる潤と、その潤になつく嵐太郎の姿を見て、美姫は父親の必要性を感じていた。そんな美姫の気持ちを小麦は見抜いていて、「自分へのけじめと嵐太郎のどっちが大事なのか?」と問い、すかさず「嵐太郎」と言う美姫だった。

美姫の選挙に、次々と協力を申し出る人たち。その中には佐伯もいた。が、彼には別の考えがあって、哲也の元に報告していた。ということで、すっかり悪のボスのようになった哲也は、選挙に絶対勝つための手を考え、佐伯をスパイにしたのだった。

美姫の子育てのアイデアを記した本がいよいよ発売になるということで、その帯の最終版が届いた。が、そこには選挙違反になる言葉が書かれていた。それは小麦の指示したものと別ものであり、慌てる一同。が、そこに姿を現した美園が「手を打っておいた」ということで、問題にはならなかった。

そんな小麦は、哲也の事務所に乗り込んだが...

久しぶりに登場した美園が美姫の窮地を救ったが、美姫が子供を産んだことを知り、孫がいることが分かったことで、美姫を潰そうとしていた美園にも心変わりしたということですね。

一方、エリカは相変わらずで、女王様的なキャラと、何を考えているのか分からないような所を丸出しになっていて、ダークサイドに浸りっぱなしでした。

が、エリカにとっては、婚約者が市長選挙に立候補し、離婚した母は婚約者の対立候補の支援をしているということで、またまたわがままぶりを発揮しそうで楽しみです。

次回予告で、美園が嵐太郎に「おばあちゃんよ」と言っていたが、美園も美姫のサイドにということは、愛人関係だった君嶋社長とも対立することになりそうだけど、社長(トミー)はここのところ、完全に存在感が無くなっているのが残念なところです。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

  • 作者: 桜井 美姫
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 文庫

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毒姫とわたし#30 [ドラマ]

やはり、美姫と小麦のコンビは最高ということを改めて描いた物語でした。が、これは最初から描いていたことであって、基本に戻ったということですね。それにしても、美姫と小麦が組んだら、最強と言うことを感じさせてくれますね。また、これまでの登場人物も、小麦・美姫連合サイドに付く人と、反する立場の人に一部の入れ替わりがあるが、この構図は変わっていないので、やはり初心に戻ったという所ですかね。

美姫が市長に立候補することを決意したが、小麦の幸せを考えて、一人で戦う決意をしていた。しかし、美姫は選挙のことを学ぶにつれて、ますます選挙には勝てないと感じるようになっていった。

最初は選挙に出ることに反対した小麦も、父に店が天使園の立場だったらということで話をされると、美姫の気持ちを理解して、小麦の方から美姫に協力しようとする。が、小麦の幸せを犠牲に出来ないと考える美姫。

そんな中、小麦は佐伯から、紗江子のことで相談を受けた。不妊のことで別居中と言うことで間に入った小麦。倉田の誤解もあったが、倉田は小麦との結婚を進めていて、式場も申し込んでいた。が、その日は選挙期間中だった。

美姫は次第に焦りを感じていた。が、小麦が美姫に、選挙違反にならない方法を提案してきた。美姫も、選挙には小麦が必要と感じていて、協力を求め、小麦も一緒に選挙を戦う決心をしていた。

天使園の関係者は美姫に同調する形で支援することを決めていき、小麦も美姫のためにと考えていた。が、美姫は小麦のこと、更に嵐太郎のことを考えているというところが何とも言えないところであって、小麦らしい、美姫らしいところですね。まあ、お互いがそういう関係であるからこそ、その2人が組んだら最強ということがしっかりと描かれているのはいいですね。

とは言っても、美姫がすんなりと市長に当選と言うことではストレートすぎるだけに、そうはならないでしょうが、市長が哲也の分まで土地を買っておこう、と言ったことが、今後の伏線になっているのでしょうね。

それにしても、哲也は完全に悪役的なポジションになり、主役2人とその家族以外のキャラのポジションの変化は激しいですね。まあ、この点ではドロドロした物語になっていないが昼ドラらしい所でもありますけど...

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

  • 作者: 桜井 美姫
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 文庫

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毒姫とわたし#29 [ドラマ]

美姫のオトコマエっぷりが感じられる物語でした。やっぱり本作は美姫がエネルギッシュで、グイグイと引っ張って言っているということを感じさせた展開で、実際、そうなっていますね。

小麦に対しては、「どうして恋する女の顔してないねん」と言ったり、哲也のことを忘れていることを感じると「すまん」と素直に謝ったりと、気っぷもよい美姫は本当にオトコマエです。その一方で、小麦が「いじめられている」と言うのに「いじられている、と言うんや」と言うなど、本当に面白い2人です。

倉田と小麦の関係が深まっていく中、三人娘の一人で、小麦に男のことでライバル心を持っていた若子も倉田を狙っていて、小麦と哲也の過去を話すが、「過去は過去」と受け流した倉田。やっぱり、年令から来る落ち着きがあって、若子は撃沈、小麦は倉田と一緒になることを意識し始める。

哲也が天使園にやってきて経理状態を調べていた。みやびは助力をと言うが、哲也には別の考えがあった。哲也は病院移転計画を進めて、その候補地にある天使園の立ち退き・移転を進めようとしていた。また、その計画の裏には、市長が周辺の土地を買い占めていて、病院移転後に打って大儲けをするという計画が進んでいた。

みやびもそのことを知ると、どうしたらいいのかと途方に暮れる。小麦は力になると言うが、美姫は「時の流れ」と言ってあっさりしていた。

が、美姫には美姫の考えがあって動いていた。倉田と会って、情報をある得ていた。(小麦は、美姫が倉田に手を出そうとしていると誤解するところが、恋愛モードに入っていて呆けている所でもありました。)そして、小麦にその情報を見せた。小麦は「週刊誌に」と言ったが、市長選は近づいていると言うこともあって、美姫はそれを阻止するために「選挙に出る」と口にした。

小麦は倉田との恋が中心になっているが、美姫がそんな小麦の恋愛モードとは別の部分でしっかりしていて、小麦の予想しなかった手(選挙に出る)ということを口にしたことで、完全に美姫の独断先行であるとはいうものの、パワフルな所を感じられる。みやびや紗江子には妙案はなかったが、美姫は本当に型破りで凄いですね。→育った天使園を守るためということでは、なんか「キャンディ・キャンディ」のキャンディを思い出しました。

この物語の最初は、小麦が37歳、美姫が24歳と言うことになっていたが、現在は「五年後」ということで、小麦は42歳、美姫は29歳となっている。美姫が言った選挙というのは市長であるので、被選挙権は25歳であるので、古希の設定年令でも立候補は問題無い。ということで、こういうこともあって、ある程度の時間を経過させたということなんでしょうね。

ただ、現時点では、美姫は元人気作家ということだけで、市民運動をしていると言うこともない。このまま立候補しても地盤も金もなく、ベストセラー小説を発表したことのあるタレント候補(モドキ)でしかないことになる。が、それだけに、美姫の今後の動きがどうなるのかは楽しみですね。

ということで、小麦と美姫の両輪の絶妙のバランスが上手く取れていると、本作は本当に面白くなりますね。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

  • 作者: 桜井 美姫
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/09
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毒姫とわたし#28 [ドラマ]

姿を隠していた5年について、美姫の口から語られるが、小麦と美姫のやりとりというのは店舗も良くて気持ちいいですね。また、今回は5年という時間によって以前とは変わっている人がまたも登場していて、時間的な経過を色々と感じる物語でもあったが、小麦と美姫は変わっていないというのも面白い所でした。

美姫が5年ぶりに姿を現した。小麦の両親は「久しぶり」と言う言葉から「元気だったか」と言うように、久しぶりの対面を喜んでいたが、小麦だけは違った。まずは一発ビンタを入れ、美姫に「洗いざらいきかせてもらう」と言ってマンションに引っ張っていった。そして、嵐太郎について、5年間についてを問うた。

嵐太郎の父は分からないと答え、嵐太郎には、父は病気で死んだといってあると言う美姫。そして5年はハワイにいたということだった。そして、小麦に再び編集の仕事をと言って、ハワイで書き上げた原稿を渡したのだった。

君嶋出版に行くと、只野が退職したばかりで、誰かを雇うことを考えていたが、小麦ならばということで、復帰が決まる。(但し、店があるので契約社員として。)そして美姫の担当は小麦と言うことになった。

そんな所にも倉田が姿を見せ、美姫のファンだと言うことを言い、この時に美姫が嵐太郎の写真を見せたことで、小麦の子供と勘違いしていた所が解消した。

美姫は育った天使園に行った。が、園長先生は退いていて、経営の方は君嶋社長と離婚したみやびが受け継いでいた。(OPで「山口みやび」と出ていた。)更に、紗江子も1年ほど前から天使園で働いていた。

一方、市長選に立候補することになっていた哲也は、市長の戦略で、病院の移転を大々的に打ち出す戦略でいくことにした。が、その移転先の土地には天使園があった...

美姫と小麦のテンポの良い掛け合いがたっぷりとあって、この2人については5年という時間が経過していても変わっていないが、それ以外では随分と変わっている人ダツが出てきたのが今回の物語の対称ポイントでしたね。その筆頭は、離婚して天使園の経営を受け継いでいたみやびである。更に、紗江子もということになっていたが、佐伯が小麦に「相談」と言っていたことの伏線ということは分かるが、どうしてみんなが「天使園」なんですかね?ちょっと都合が良すぎる「天使園」への登場人物の集中であるが、今後の物語が「天使園」を巡ってと言うことになるというのも見え見えですね。

一方、エリカはエリカで、哲也と結婚することが決まったものの、「どうせ仮面夫婦になる」と言っているように、ダークサイドに堕ちたままで、「変わった」と言うことも出来るし「変わっていない」と言うことも出来ますね。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

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  • 作者: 桜井 美姫
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/09
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毒姫とわたし#27 [ドラマ]

やっぱり、美姫が登場するのとしないのとでは、物語のメリハリ度が全く違っているということを感じた物語でした。(ラストに美姫が姿を現すと、それだけで雰囲気が一変しました。)ということで、このドラマでは、美姫の存在感が余りにも大きいと言うことが改めて分かった物語でもありました。

一応、小麦、哲也がそれぞれの道をすすんで言っていると言う所が描かれているが、前半はかったるい展開で進んで行く。また、小麦に関しては、一つの誤解から始まったことがそのまま誤解として進んで行くが、そんなことは気に留めない倉田の存在が大きいですね。一方、エリカはそれほど変わっていないのと、佳子が余りにも変わりすぎていたなど、「5年」で変わる人、変わらない人がいるというのも面白い所でした。

ただ、大きく違和感と感じたのは、5年後ということになっているのに、小麦の携帯電話(スマホ)が以前と全く同じ機種だということ。(今回、それに気づいてしまいました。)5年も経てば、その端末の耐久性もあるが、大きく進歩しているはずであるだけに、気になるところでした。(5年前の物語では普通の携帯電話を使っていたら、5年という時間の経過を感じさせたでしょうから、これは小道具のミスですね。)

相変わらず、偶然が偶然で再会するなどは「昼ドラ」らしい展開である。でも、小麦も哲也も、行動範囲が同じ所にあってということは、分かれた後でも経験しているだけに、そういう所は学習しないということと、人は変わらないと言うことですね。(と善意に解釈しておきます。)

小麦に「ママ!」と言って抱きついた少年は、嵐太郎という名前であった。そして、持っていた手紙から、その子は美姫の子供だと言うことが分かった。が、小麦から美姫へは連絡が取れなかった。で、小麦は美姫と連絡が取れるまで預かることにした。

潤は、嵐太郎が美姫の子供だと分かると、引き取りたいと言い出した。美姫と関係を持ったが、そのあとで姿を消してしまった美姫のことを今でも思っていたためでもあり、自分の子どもと思ったためだった。が、小麦は気持ちだけ受け取るとして、嵐太郎は自分で預かる。

公園で嵐太郎を遊ばせていた小麦は、そこで偶然にも哲也と再会する。嵐太郎が「ママ」と小麦のことを呼ぶことから、哲也はそれを小麦の子供と思った。また、市長選挙に出る前に結婚を勧められたこともあって、エリカとの結婚を決意した。

倉田には、嵐太郎が小麦の息子と思われていたが、倉田は過去のことは気にしないと言い、自分もバツイチということを小麦に告げた。そして、今度は仕事と家庭を両立したいと言った。

哲也は馴染みの店にエリカを呼び出し、結婚指輪を渡してプロポーズする。偶然、そこに姿を現した小麦、更には倉田もやってきた。

小麦は母から、子供を持つことの喜びを聞かされ、心が傾いていた。そして、嵐太郎に自分の子どもならないかと尋ねた。が、そんな所に美姫が姿を現した...

小麦が中心だと、物語の展開が実にのんびりしている。それだけに、今回も眠くなるような漢字で物語が進んでいったが、ラストに美姫が現れると、それだけでトップギアに入ったように勢いが付いただけに、姿を消していた5年の間の美姫については楽しみですね。(当然、父親は?というのもありますけど...)

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

  • 作者: 桜井 美姫
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毒姫とわたし#26 [ドラマ]

今回から新展開となって、「5年後」という所に物語が飛んだ。登場人物は相変わらずというところであるのだが、急にパワーが無くなってしまって、これまでの余力で滑空していたと言ったらいいですかね。まあ、新展開の下地を提示するための物語であるとはいうものの、これというものがなかったのが残念でした。

一応、作風としてのコミカルな所は部分的にあったものの、弱炭酸のコーラ(気が抜けてはいるものの、完全には脱けていないコーラ)、ピクルスの入っていないハンバーガー、具のない味噌汁、とでも言った感じで、悪くは無いのだが物足りなさばかりを感じた物語でした。(「肉のないスキヤキ」よりはましでしたけど...)

美姫はあれから帰ってこなかった。連絡もなく、小麦は寂しさを感じていた。

「五年後」ということで、物語が飛ぶ。小麦は実家のもんじゃ焼き屋を継、女将となって、店も繁盛していた。あれからはずっと1人で女将として働き続けていた。そんなある日、かつての上司・只野が退職することになり、その送別会が小麦の店で行われる。その席で、勢いから「合コン」に参加することになった小麦。が、身の程を知ることになって撃沈し、一人帰って行った。が、一人、小麦が帰ってしまったことを残念がっていた男がいた。

哲也は、母の地盤を嫌い、ある市長の下で秘書をしていた。が、その市長が哲也を後継者として次の市長選に立候補することとなり、市長の支援者でもある君嶋社長の所に挨拶にやってきた。そしてそこで、社長は哲也に、エリカとの結婚を迫った。

只野が退職する日、古巣である君嶋出版電子書籍部に顔を出した小麦は、そこで声を掛けられた。それは幼馴染みの倉田悟であった。妹・小豆の言葉もあって、倉田からの誘いで食事に行った小麦は、倉田を自分のマンションに連れて来た。玄関を開けると、見知らぬ少年がいて、驚いた小麦だったが...

小麦も哲也も、男女の話を忘れて自分の道を突き進んでいるのをはじめ、何かと5年前と変わっていない各キャラであるが、余りにも唐突に5年後に物語が飛んでいて、歯切れの悪さだけが感じられた。まあ、「5年」という数字にはそれなりに意味があって、そり説明も行われるであろうが、今回の物語ではそういう伏線を用意すること無しにいきなり語られているということで、形の上で無理矢理に物語を進めていこうということしか感じらなかったですね。

主人公・小麦の周囲での物語を描いているとはいうものの、やはり美姫がいないと、メリハリのない平たい物語になっていて、つまらなかったですね。やはり、美姫と小麦の2人の掛け合いが本作の命だと言うことを強く感じた物語でした。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

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毒姫とわたし#25 [ドラマ]

前回が余りにも急な展開だったため、その整理のための物語と言ったらいいですね。ということで、これという波乱もなく、次々に幕引きをして、物語を整理していると言った印象の物語でした。そんな中、やはり小麦と美姫のやりとりの所だけはぽんとポンと飛び出すテンポの良さがあって、それ以外の部分とは毛色が違っていて、主役の2人とそれ以外ということで、一応色分けしていたということですかね...

哲也に別れることを告げた小麦。マンションに帰ってきたミキは、小麦の様子が違うのに気づき、鋭く突っ込むと、小麦は哲也と別れたことを語った。それに対して美姫は「小麦が決めたことなら、うちは何も言わん」と言い、やっぱりわかり合えている2人でした。

そんな小麦は会社に退職願を提出し、実家のもんじゃ焼き屋を継ぐことにした。仕事の整理をしている小麦に、美園が接近し、小麦に「知らないのは小麦だけ」と前置きをしてから、自分が美姫の母だと告げた。

美姫は友樹の病室にいる哲也を訪ね。小麦と別れたということを確かめた。そして美姫は哲也に一発ビンタを入れると「決めたなら何が何でも政治家になれ」と言った。一方、友樹には、何の価値もないと言って切り捨てた。

君嶋家では、みやびが、判を押した離婚届を夫に渡していた。そしてエリカを不幸にしていたことを詫びるのだった。エリカは泣いて母と抱き合っていた。

美園は小麦の元にやってくる。話の中で「小麦の方が美姫の母みたい」と言うが、小麦は「美姫は友人です」と言っていた。2人の話を影で聞いていた美姫は、今帰ったふりをして帰ってきた。美園は直ぐに帰っていき、小麦は美姫とは家族で、2人でいれば何も心配ない、と話したが...

美姫は君嶋家で潤と話していた。そして潤とベッドイン。小麦のナレーションで「美姫がいなくなる」と語っていて...

前回の後始末ということのオンパレードであって、最終回を迎えたような物語という感じで、これという所はなかったですね。一応、小麦が美姫に対して「家族」と口にしたが、以前から小麦と美姫の間にはそのような絆があっただけに、やはりこれも整理のためという感じでしたね。

次回からは新展開(一応、公式では「第二部」としているが、物語の展開からすると「第四部」と言うことが出来ます。)ということになっているが、テンポのよい所が戻って来てくれたらなぁ、と思うところですが...

(尚、10/10の月曜日はお休みで、次回は火曜日と言うことになります。→これで、全39話ということになります。)

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
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毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

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  • 発売日: 2011/09
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毒姫とわたし#24 [ドラマ]

次が最終回のような急展開で物語が走りすぎていくという印象で、駆け抜けていったという感じの物語でした。物語にスピード感はたっぷりであるが、これは「テンポが良い」というものとは全く別のスピード感である。30分枠のドラマでは、エピソード重視と言うところがあるのだが、これは時間的な制約から、深く描けないということでもある。その中でメリハリを付けるということで仕方のないところであり、30分枠ドラマの限界でもある。本作もその限界は超えられなかったということですね。

一応、美姫と小麦は一区切りを付けることになるが、それ以外のキャラは区切りが付けられないということで、それなりには纏まっていましたけど...

美姫は美園を問い詰める。美園は言い訳もすることなく、あっさりと認め、「育てられなかったから捨てた」とストレートに答えた。更に、父親について、美姫を生んだ経緯、そして小説家になった経緯を語った。美姫は「確かめたかっただけ」と言うと、美園の元を去っていった。
美姫の帰りが遅いことを心配していた小麦の元を訪ねてきたのは哲也だった。そして、家族のこと、エリカのことにど、全てに決着を付けるから、小麦とやり直したい、と告るのだった。

母親のことでショックを受けていた美姫に、潤が優しく接する。そんな潤に気持ちが傾く美姫。「キスしていい」と言われるが、潤には潤なりのけじめがあり、今の美姫にはキスしなかった。

哲也は母に、エリカと結婚しないこと、小麦とやり直すことを告げ、同時に政治家になることも止めることにした。

小麦の父が退院し、店を臨時休業にしてそのお祝い会をしていた。小麦は会社も仕事も辞めて、店を継ぐことを考えていた。

哲也はエリカの元に行き、結婚しないことを告げる。一方、友樹のことが恋しいエリカは友樹に「死ぬ」と言って呼びつけた。そんな所に「殺してやる」と、エリカの足を奪ったのが友樹と知ったみやびが包丁を持っていた。哲也が止めるがもみ合っている時に、哲也は腕を傷を負った。床に転がった包丁を拾った友樹は、それを自分の足に刺し、笑うだけだった。余りのショックにエリカは失神してしまった。

佳子は取り乱して友樹の手術が行われている病院にやってきた。その時、小麦は事故を起こしたのは友樹ではなく、佳子であり、友樹はその身替わりになっているという事実を知った。

マンションに帰った小麦は友樹から貰った婚約指輪を見て、ある決意をした。そして翌日、哲也と会った小麦は「終わりにしましょう」と言って別れを口にした。

今まで、中途半端な存在でしかなく、十分に描かれていなかった潤がちょっと良いところを見せたのと、佳子が友樹のことで取り乱していたことで、この2人が今までになかった姿を見せている。その一方で、美姫も母親についてのことを、小麦は哲也とのことに決着を付けようとして決意したこと、みやびとエリカは行動に出たが、今回の物語では決着が付いていない、というように、対比させて描いているのは良いのだが、余りにも詰め込みすぎているため、エピソード的に語られただけという印象しか残らなかったですね。

それにしても、次回がまるで最終回のような急展開で幕を引こうとしているように感じられたが、スピード感をだすのも良いが、テンポの良さを出して欲しかったところです。今回は、エピソード的な決着を付けようということからくるスピード感だけで、テンポの良さや美姫と小麦の言葉にある軽快さというのが無く、やはり普通の「昼ドラ」という範疇になってしまったのが残念なところでした。

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

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毒姫とわたし#23 [ドラマ]

次々と衝撃が走る展開の物語となって、今回は久しぶりにテンポの良さを感じられた物語でした。そして、ダーク・エリカが突っ走り、周囲の人間をどん底に叩き落とすが、そのエリカもということで、とことんまでやってくれるという所は「昼ドラ」らしいところでしたね。

尚、一応、コミカル担当と言うことでは、小麦の出版社の後輩で、以前から哲也を狙っていた若子一人が担い、それ以外ではシリアスな展開進んで行きました。(ただ、余りにも衝撃の大きいことの連続という所は、度を超えていることからコミカルにも感じられますが...)
小麦は哲也との結婚を諦め、紗江子と飲み明かしたことで吹っ切った形となって、仕事に燃える。そんな小麦を見て、若子は哲也わものにするチャンスと張り切る。

小麦のことが心配な美姫は、君嶋家を出て小麦の元にやってきて、また一緒に住む、と言って荷物を持ってやってきた。(室内に紐があったら隠そうとし、キッチンにフォークがあったらそれを隠そうとするという所が今回の美姫が担った唯一のギャグ・パートでした。)美姫の心配に対して強く振る舞う小麦だったが、美姫は「泣きたいときは泣いたらええ」と言って、胸を貸し、小麦は思いっきり泣き、美姫も涙を流していた。

小麦の父・和夫の退院が決まるが、小麦はそこで哲也との結婚が破談になったことを伝えた。そんな和夫は、病院を抜け出して君嶋家にいる哲也を訪ね、土下座までして考え直すようにと頼み込む。そこに小麦と美姫が駆けつけ、和夫を止めた。で、帰って行く。一方、美姫は哲也を罵る。その様子に、みやびは美姫に対して、母親は美園だと言うことを口にした。

哲也はエリカを部屋に連れて行くが、そこでエリカが自分と結婚するのは、美姫と小麦を苦しめるためということを告げられ、更に、エリカの奴隷だと言われ、ショックを受けた。

哲也と入れ替わるようにやってきたみやびに、エリカは世間知らずと罵り、更に事故を起こしたのは友樹で、その友樹の兄の哲也と結婚するということを口にした。それまでは友樹と結婚させようとしていたなど、事実を全く知らなかったみやびは気が動転して、君嶋社長に食って掛かった。

ホテルで友樹と密会していたエリカは、友樹から「これまでにしよう」と言われ、狼狽えるが...

小麦は、母から、店を閉めることを考えていると告げられ、色々と考える。が、美姫の帰りが遅いことも気になっていた。その美姫は、美園のもとを訪れて、みやびの言葉を確かめようとしていた。

美姫、小麦、小麦の両親、哲也、エリカ、みやびのいずれにも、それぞれがショックを受ける事実が知らされる形になり、大激震の急展開の物語ということになったが、主なキャラクタの全員に、(それぞれが全く異なる)衝撃的なことが伝わるというのは、余りにも行きすぎという気がするのだが、こういう展開が「昼ドラ」らしいところでもある。

結局、「昼ドラ」の看板のドロドロした物語という所は弱い本作であるが、やっぱり「昼ドラ」らしい展開というところは変わらないのですね。

美姫がエリカに絶縁状を叩きつけ、友樹にも捨てられるなど、エリカが益々孤独に追い込まれていくということで、さらなる巨悪になっていきそうで、期待する所も生まれましたが...

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

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毒姫とわたし#22 [ドラマ]

主人公に敵対するキャラがはっきりとして、コミカルな所がすっかり見られなくなって、完全に普通の「昼ドラ」になっちゃいましたね。折り返し点を越えたところで普通の昼ドラになってしまったというのは、やはり異端な試みはダメだったということになるのか、それともやはり「昼ドラ」らしい展開で進めるという最初からの計算なのかは分からないが、第1週のコミカルでテンポのよかった本作の特長が消えてしまったのは残念です。

遂に、ダーク・エリカとして育ち、遂に自分のわがままを貫いて巨悪な存在になろうと脱皮したエリカ。小麦と美姫の余りにも上手くいっている2人の関係に嫉妬が爆発した形となり、こういう悪役がいるというのは物語としては盛り上がるだけに、ストーリー展開としてはおもしろくなったのだが、小麦と美姫のテンポのよいやりとりが無いというのは寂しいところです。が、泪ちゃん(バックにゆかり(「ハート」)が付いている)と(ダークサイドに堕ちた)雷ちゃんとのバトルというのはなかなか見せてくれているので、こちらを主眼にして見るということに変わりつつありますが...

エリカの事故は母・佳子が起こしたものだったという事実を知った哲也。エリカは哲也と結婚したいと言いだし、みやびは「エリカちゃんの幸せのため」と言ってその話を進めるようになった。そのことを夫に伝えようとして会社に行くと、愛人・美園から、美姫の母は自分だという発言を聞き、美姫に対する武器を手に入れたみやび。

哲也は「結婚できない」という置き手紙を残して小麦のマンションを出て行った。が、小麦は理由が分からず、哲也を信じることにした。

エリカの結婚話を知った美姫。が、相手については全く聴かされていなかった。で、エリカにお祝いを兼ねて話をすると、相手は哲也だと知る。途端に美姫は祝福モードではなく、エリカを非難した。そして「小麦と哲っちゃんの邪魔すんな」と叫んだ。そんな所に小麦がやってきて、哲也の手紙の意味を理解したが、美姫と小麦はエリカを責める。しかし、逆ギレしたエリカは美姫が憎いと言うことを口にして、美姫が得たものを奪い取ろうとしたが、美姫はくじけなかったので、美姫が大事にしている小麦から奪い取ろうとしたということを口にした。

哲也は、エリカの事故のことを公表しようと進めていたが、君嶋社長がやってきて、エリカとの結婚を迫った。

小麦はそけでも哲也が戻ってくると信じていたが、それを嘲笑う友樹は、小麦のマンションから出て行った。

哲也を捜す小麦は、哲也と顔を合わせたが、哲也は「すいません」と謝るだけで、小麦の前から姿を消そうとしたが...

「昼ドラ」の看板であるドロドロした人間関係を描き、主人公を苦しめるという展開の物語に衣替えしてしまい、スタート時と、登場人物は同じだが、全く別の物語というようになってしまったが、銭形本家・次女・3代目ケータイ刑事のちゃんと、銭形分家・長女・5代目ケータイ刑事のちゃんとの衝突ということになり、これはこれで面白くなりました。(「篤姫」で本家長女・ちゃんと三女・ちゃんが姑・嫁の関係となったバトルに次いでの歴代ケータイ刑事のバトルですし、岡野さんも側にいますからね...)

すっかり楽しみにするポイントが変わってしまったが、銭形ーズが色々と魅せてくれるということで、これはこれでいいですよね...

そんな中、今回は、みやびと美園との(言葉の)やりとりで、互いに嫌っていて、嫌みたっぷりに言い合ったところが、美姫と小麦のテンポのよいやりとりとは違った形の面白いやりとりとなっていた所が、今回の物語の唯一のテンポのよい言葉のやりとりでした。で、その2人が今後、更に物語に地殻変動をもたらすようで、期待したいところです。

 

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