乾電池の有効利用(その1) [生活の知恵]
身の回りには、乾電池を電源としているものが多数ある。最近では充電式電池を使っているものも多くなってきたが、テレビのリモコンを筆頭に、乾電池(単三や単四が主流)を使うものは多数ある。充電式電池の使用も増えているが、やはり安価で手軽に使うことの出来る乾電池の使用は多い。しかし、乾電池の有している電気容量を有効に使っているかとなると、疑問符が付くことになる。
特に、電子辞書、デジカメ、シェーバー、ポータブル・デジタル機器などで乾電池を使っている場合、それの機器では使えなくなった乾電池でも、懐中電灯、リモコン、(アナログ式)ラジオ、卓上時計などに回せば、十分使えるのである。(特別な使い方をするというのではなく、補助具を使用するものの、乾電池の正しい使用方法の範囲内に収まっている乾電池の利用である。)
これは、電子辞書などの機器は、ある程度の電流を消費するため、乾電池の容量を全て使い切る前(=終止電圧まで出力電圧が下がる前)に必要電流を取り出せなくなるので、残留容量がまだたっぷりとあるのに、電池切れとなって使えなくなってしまうためである。(機器によっては、残量が40%ぐらいあるにも関わらず使えないという場合もある。→デジタル機器の場合、残量が1/3ぐらいというのは一般的である。)
しかし、懐中電灯やリモコン、ラジオなどは、消費電流が少ないので、電子辞書では使えなくなった電池でも、十分な電流を取り出せるので、電池が終止電圧まで低下するまで、則ち、電池の容量をほぼ100%使うことが可能となり、乾電池を有効利用することが出来る。(当然、購入する乾電池の本数も減るので、省資源とお金の節約に繋がる。→乾電池メーカーの関係者には売上げ低下に繋がることになるが、「省資源」「有効利用」を考えれば、否定すれば環境に配慮しない化石人という烙印を押されることを受け入れなければならないでしょう。)
但し、注意点として、電子辞書などの前の機器での使用電池は、複数本をバラバラにしないで、その複数本全部を一組として、同時に使用することが原則である。(先が4本組みの場合、2本組み×二組とするのは良いが、一度本数を減らした組として使ったら、大元の4本一組に戻すのは厳禁である。また、2本組みを1本ずつのバラで使うのもOKだが、バラした後で元の組として使うことは厳禁である。)このルールを守らないと、乾電池が損傷して、液漏れ、更には爆発という可能性を生じることになって、機器の故障、破損に繋がる可能性が、新品電池を使う場合と比べて高くなる。
尚、これらは全て実施者の自己責任であるのは言うまでも無い。つまり、この記事を読んで真似をしたとしても、筆者は一切関知せず、その責任を持つことはしない。それによって起こった副次的な事象を原因とする事柄については、全ては真似て実施した人の自己責任である。
簡単に出来る場合は、電子辞書などの先の使用機器の乾電池と、懐中電灯やリモコンなどの後の使用機器の乾電池のサイズ(単三とか単四など)が同じ場合という場合である。(先の機器での電池を一組として使うことが前提であって、バラバラにして混ぜての使用は論外である。→車の運転に例えると、高速道はおろか、一般道を逆走するようなものと同じで、事故を起こして当然というレベルである。また、事故を起こしても自己責任であるのは言うまでも無い。)この時は、先の機器の電池をそのまま後の機器の電池として入れれば良い。但し、後の機器に新品電池を入れた初期状態よりは電池が弱っているのは言うまでも無い。
また、先が単四、後が単三のように、後の機器の電池サイズが大きい場合は、市販されている電池アダプターを用意すれば、電池を組として扱う範囲であれば、そのまま入れ替えれば良い。(後の機器に新品電池を入れた初期状態よりは電池が弱っているのは先と同じである。)
しかし、その逆で、電子辞書が単三、リモコンが単四というように、後の機器の電池サイズが小さい場合は、そのまま乾電池の流用をすることは出来ない。わざわざ、単三を使うリモコンのテレビを買うというのは非現実的である。(単三使用の懐中電灯を新たに買うのなら現実的な対応と言えるでしょうが。)
が、電気(弱電)の知識があったり、電気工作をしたことがあれば、単四電池の使用機器に単三電池を使う方法があり、どうしたらよいのか、容易に想到できるでしょう。(と言うか、思いついて当然だと思います。)
ちなみに筆者は、単三使用の電子辞書で使えなくなった乾電池を、単三使用のLED懐中電灯、単三使用のリモコンに回して使うこと(これは誰でもできること。)と、単四使用の(アナログ式)ラジオに回して使用している。
またその応用として、単一/単二電池を単三使用の(アナログ式)ラジオ、または単四使用の(アナログ式)ラジオに使うことも行っている。(この場合、新品の単一電池を投入する場合もあるのだが、新品投入は結果的に、乾電池の電池容量をより安価に購入する方法でもある。)
今回記すのはここまでとして、その内容などについては次(多分、半月後ぐらいになる予定。)以降に記すことにする。(電気工作の経験がある方だと、どういう方法なのか予想できることでしょうし、おそらくそれに間違いないでしょう。)で、次回は「単四使用機器で単三電池を使う方法」について記す予定です。
最後に再度断っておくが、その時に記す方法を真似ることは構いませんが、その際に生じた機器の故障や破損による損害、事故などの全ての副次的な事象に関しては、当方は一切関知せず、真似て実施した人の自己責任とすることを承認したと見做します。
一応、こういう物を拾っておきます。
オーム電機 フルサイズ電池アダプターOHM BT-Z1234A(03-5220)
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- メディア: エレクトロニクス
単4形電池を単3形電池に変換 電池変換アダプター (5本セット) Donyaダイレクト DN-AA2AAAHOLDER
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- メディア: エレクトロニクス
単3電池をアダプターに入れるだけで単1電池になる! スマイルキッズ 単3電池が単1電池になる電池アダプター ブルー 4個セット ADC-310BL2P
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- メディア: エレクトロニクス
HUMAN DRAMA『FEEL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らの1st.アルバムである。ゴシック調のサウンドを奏でた彼らの結成は1985年であったが、レコード・デビュー(しかもメジャー・レーベルであるRCAからのリリースである。)は1988年で、4曲入りのミニ・アルバムを発表した。本アルバムはそれに続く待望のフル・サイズのアルバムとして発表されたものである。(但し、ギターのみメンバー・チェンジが行われている。)プログレの延長線上に位置づけられる独特のサウンドを堪能することが出来るアルバムである。
収録曲は以下の全10曲である。『Death Of An Angel』『Never Never』『I Could Be A Killer』『Tumble』『Through My Eyes』『The Waiting Hour』『Dying In A Moment Of Splendor』『Heaven On Earth』『Old Man』『There Is Only You』。
尚、この中の『Old Man』は前年のミニ・アルバムにも収録されていた楽曲でもある。(その他の9曲はミニ・アルバムには収録されていなかった。)
お薦め曲として、『Death Of An Angel』『Never Never』『Heaven On Earth』『Old Man』の4曲をチョイスしておくことにする。
特にヒットすることもなく、セールスの法もさっぱりだったことで、彼らはRCAとの契約は本アルバムまでで解除されることになり、泣かず飛ばすという状態が本アルバムの後も暫く続くことになる彼らは、'90's中盤ごろから評価されるようになり、その時になって本アルバムも注目されるようになって評価されたという作品である。それだけに、本アルバム発表時('80's最終盤)には早すぎたサウンドであったということも出来る。(但し、'90'sらしいサウンドであるとは思えず、'70'sのプログレっぽいサウンドなんですが…)
プログレがお好きという方であれば、歓迎されるサウンドであるが、それ以外の方にも一度は耳を傾けておいてほしいと思うアルバムである。ただ、本アルバムは余りにもマイナーな存在であるだけに、入手しようと思うと、ちょっと苦労するかもしれないでしょうね...(が、そういう苦労があって入手したアルバムというのは、耳を傾けてみるとビビッとくることが多いのも事実です。)
HUEY 'PIANO' SMITH『HAVING A GOOD TIME』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1959年に発表されたアルバムである。彼は、ジャズ発祥の地として知られているニューオーリンズの出身であって、ニューオーリンズのジャズを支えるピアニストとして活躍した一人である。本アルバムは、彼のキャリアに於いては初期ということになるが、明るいサウンドで、音を楽しむという『音楽』の基本をたっぷりと取り込んでいるアルバムであって、発表から半世紀以上が流れた現在でも、そのテイストは全く色褪せることなく、たっぷりと楽しむことが出来るアルバムである。
収録曲は以下の全24曲である。『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu (Part 1)』『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu (Part 2)』『Little Liza Jane』『Everybody's Whalin'』『Free, Single And Disengaged』『Just A Lonely Clown』『Don't You Just Know It』『High Blood Pressure』『We Like Birdland』『Havin' A Good Time』『Don't You Know Yockomo』『Well I'll Be John Brown』『Would You Believe It (I Have A Cold)』『Genevieve』『Tu-Ber-Cu-Lucas And The Sinus Blues』『Dearest Darling』『Beatnik Blues』『For Crying Out Loud』『She Got Low Down』『Mean Mean Man』『Pop-Eye』『Scald-Dog』『Little Chickee Wha Wha』『I Think You're Jiving Me』。
お薦め曲は、これだけの収録曲があるとたくさんあるが、その中から1957年にR&Bチャートで5位を記録していて、彼の代表曲の一つとなっている『Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu』だけを(当たり前であるが)ピックアップすることにしておく。(他の曲がダメというのではなく、この曲の出來が良すぎるので、聴いておかないと損をする、という意味合いである。)
ジャケットの雰囲気も'50'sらしい独特のクラシックなものが漂っていて、そこが魅力の一つになっていることも言えるが、こういうクラシック・ジャズに触れるのも宜しいかと…
大瀧詠一『EACH TIME 30th Anniversary Edition 』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2014年3月21日発売予定となっているアルバムである。「30th Anniversary Edition」とあることから、言うまでもなく1984年3月21日にリリースされたアルバムの発表30周年を記念してのものである。(2013/12/30に大瀧詠一は急逝したが、リマスタリングなどの作業は全て終えているため、現時点では予定通りリリースされることになっている。)また、2004年3月21日には、「20th Anniversary Edition」がリリースされていることでも知られている。(「20周年記念盤」は1枚もののアルバムとして、全14曲の収録であったが、「30周年記念盤」は2枚組となり、カラオケ盤とセットになるということである。)
このアルバムのオリジナル盤は1984年に発表されたが、彼のソロ・アルバムの中では唯一のオリコンで1位を獲得したアルバムである。それだけに、彼の代表作とされて人気の高い1981年に発表された「A LONG VACATION」と共に、彼の代表作として広く知られているアルバムである。
収録曲はリリースされた時期によって一部が異なっている。1984年のオリジナル盤(LP)では以下の全9曲である。『魔法の瞳』『夏のペーパーバック』『木の葉のスケッチ』『恋のナックルボール』『銀色のジェット』『1969年のドラッグレース』『ガラス壜の中の船』『ペパーミント・ブルー』『レイクサイド ストーリー』。
1989年に初CD化された時の収録曲は以下の全9曲である。(2曲の差し替えと曲順変更が行われている。)『1969年のドラッグレース』『Bachelor Girl』『ペパーミント・ブルー』『恋のナックルボール』『銀色のジェット』『夏のペーパーバック』『木の葉のスケッチ』『フィヨルドの少女』『レイクサイド ストーリー』。
2004年の「20周年記念盤」では以下の全14曲の収録である。『夏のペーパーバック』『Bachelor Girl』『木の葉のスケッチ』『恋のナックルボール』『銀色のジェット』『1969年のドラッグレース』『ガラス壜の中の船』『ペパーミント・ブルー』『魔法の瞳』『レイクサイド ストーリー』『フィヨルドの少女』『Cider '83』『恋のナックルボール(1st Recording Version)』『マルチスコープ』。
2014年リリースの「30周年記念盤」は曲順変更もあり、「Final Complete EACH TIME」となるということがアナウンスされているので、収録曲は2004年の「20周年記念盤」を基本として、更にボーナス・トラックを含む曲の追加があるものと思われる。
また、1986年には「Complete EACH TIME」として、1984年のオリジナル盤に『Bachelor Girl』と『フィヨルドの少女』を加えた全11曲収録のものもリリースされている。
尚、お薦め曲としてチョイスすれば、結局のところ「全部」ということになってしまうので、「お薦め曲」としてのチョイスはしないことにしておく。
いくつかのバージョンがあるが、特にコレクターズ・アイテムとして、1984年のオリジナル盤LPと、1986年の「Complete EACH TIME」(LP)は持っておきたいところである。(CDと違って、LPジャケットは存在感があるだけに、LPを聴くことが出来なくても、部屋のインテリアとして飾っておくことも出来るので、LPで所有しておくべきである。)
「30周年記念盤」については、現時点では収録曲/曲順などの不明点もあるが、これまでにリリースされたものの最終形態になることを思えば、迷うこと無く「聴くべし」というアルバムになる。是非ともライブラリーに加えましょう!!
EACH TIME 30th Anniversary Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2014/03/21
- メディア: CD
↓「30周年記念盤」以外も拾っておきます。
EACH TIME 20th Annniversary Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/03/21
- メディア: CD
HUEY LEWIS & THE NEWS『SMALL WORLD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼らの5枚目のアルバムである。彼らと言うと、1983年の第3作アルバム『SPORTS』、1985年の映画「BACK TO THE FUTURE」の主題歌、そして1986年の第4作アルバム『FORE!』の大ヒットによって'80'sを代表するバンドとなったのはご存知の通りである。本アルバムは、そんな彼らが'80's終盤に放ったアルバムであるが、結果的には苦戦して全盛期に幕を引く形になったアルバムである。そのため、結構酷評されているアルバムでもある。(しかし、それなりのヒット曲が生まれているため、評価されているところもある。)
チャート成績は、アメリカでは最高位11位、1988年のBillboard年間アルバム・チャートでは88位にランクインしている。また、カナダでは7位、スイスで10位、イギリスとノルウェーで12位、スウェーデンで14位、豪州で21位、ニュージーランドで28位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『Small World, Part. 1』『Old Antone's』『Perfect World』『Bobo Tempo』『Small World, Part. 2』『Walking With The Kid』『World To Me』『Better Be True』『Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy)』『Slammin'』。
この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『Perfect World』が本アルバムのシングル曲では最も大きなヒットになった曲であって、アメリカでは最高位3位、1988年のBillboard年間シングル・チャートでは64位にランクインしている。また、豪州で22位、ニュージーランドで43位、イギリスで48位、オランダで64位を記録している。続く『Small World, Part. 1』はアメリカで25位を記録するに留まっている。3rd.シングルの『Give Me The Keys (And I'll Drive You Crazy)』はアメリカで47位、『World To Me』はアメリカでもBillboardのHOT 100にはランクインせずにACチャートで84位を記録しただけに留まった。また、『Walking With The Kid』はイギリスで98位を記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Perfect World』、そしてアルバム内でセットにして『Small World, Part. 1』と『Small World, Part. 2』、更に『World To Me』をピックアップしておく。
サウンドの方は、ホーンセクションを多様するようになっていて、前作までの無骨な泥臭さが薄らいでいるところが特徴となっている。サウンドの変化はバンドとしては当然あるべきことであるが、その変化のベクトルが時代と逆向きになってしまったように感じられるのが残念な所であった。また、H. LEWISというと、やはり泥臭さがあって、それが彼らの魅力でもあっただけに、自分たちの特徴を手放してしまったかのようなサウンドは、アメリカン・ロックとしては悪いとは言えないが、彼らとしたら残念としか言いようがないところである。これは、良く言えば「泥臭かった兄(あん)ちゃんがスマートになって洗練された」と言ったらいいでしょうかねぇ~
FERGIE FREDERIKSEN『ANY GIVEN MOMENT』 [音楽(洋楽)]
音楽界では最近、'70'sから'80'sに活躍した人の訃報が続いている。(年齢的には還暦を過ぎて間もない人たち、すなわち60代である。→もっと年上のミュージシャンたちも数多く現役で活躍していることを思うと、残念でならない。ご冥福をお祈り致します。)そんな中、TOTOの2代目ボーカリストのFERGIE FREDERIKSENの訃報(享年62)が届いたので、追悼の意味から彼のアルバムを取り上げることにする。
ただ、彼の場合、「元TOTO」であるが、TOTOに在籍していた期間は短く、いくつかのバンドに参加したり、ソロとしての活動期間が長い。そのため、「元TOTO」というのに間違いではないが、違和感を感じてしまうのもまた事実である。(しかも、彼がTOTOのメンバーとして発表したアルバムは1枚のみであり、その評価が賛否両論あるのも事実である。)しかし、ボーカリストとしての彼は言い声を聴かせてくれていて、決して悪いものではない。
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表題のアルバムは2013年8月(日本盤は2013年10月リリース)に発表されたアルバムである。(本ブログで取り上げるには、余りにも新しすぎるが、彼を語るとすればTOTOのカヴァー曲もあるだけに、本アルバムをチョイスするのが良いかと思いますので...)
前作から2年ぶりとなるアルバムであり、ハードロック系のナンバーから、聴かせるバラードまであって、ロック・ファンとしては嬉しい内容のアルバムである。(まさかこれが最後のアルバムになってしまうとは...)
収録曲は以下の全11曲である。『Last Battle Of My War』『Let Go』『Price For Loving You』『I'll Be The One』『Time Will Change』『How Many Roads』『Candles In The Dark』『Any Given Moment』『Not Alone』『When The Battle Is Over』『Angel Don't Cry』。
尚、日本盤には以下の1曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全12曲の収録となっている。『How Many Roads(Acoustic Version)』。
ちなみに、『Angel Don't Cry』は言うまでも無く、彼が在籍時のTOTOのアルバム『ISOLATION』(1984年に発表)に収録されている曲のカヴァーである。
尚、本アルバムからのお薦め曲として何かをピックアップすることは止めておく。ただ、TOTOのカヴァー曲は、TOTOのアルバム収録バージョンと聞き比べて見ましょう!
TOTOの来日(彼は加わっていないが...)があったり、本アルバムがリリースされたことで、'70's終盤から'80'sに活躍したTOTOもまだまだ頑張っていると思っただけに、FERGIEの訃報は残念である。また一つ、'80'sが遠のいたと感じる所でした。(「'80's」が終わって四半世紀近くが流れていて、スタートからは30年以上が流れているのだから、遠くなっていくのは当たり前なんですが...)
ところで、1/21の某民放FM局のある番組でのことである。FERGIEの追悼ということで、TOTOのアルバム『ISOLATION』から『Stranger In Town』をON AIRしていたが、この曲のリードボーカルはDAVID PAICHである。しかもFERGIEは参加しておらず、リードボーカルの前任者のBOBBY KIMBALLがバックコーラスで参加しているのである。それなのに「追悼」として選曲するのだから、やっぱりへぼ放送局らしいことをやっていました。ということで、「追悼」ということでは不謹慎になってしまうが、笑ってしまいました。(『Stranger In Town』は『ISOLATION』からの1st.シングルであり、その時、この曲は新ボーカリストのFERGIEはまだ加わっていない、と言っていたことが頭に残っていたのだが、確認の為に調べてみたら、その記憶に間違いは無かった。)
↓一応、こちらも拾っておきます。
意外と伸びない「青空文庫」新・パブリックドメイン作家の作品 [本/電子書籍]
年が変わると、昨年末限りで著作権が消滅し、新にパブリック・ドメインに加わる作家がいる。(現在の日本では、没後満50年を迎える日を含む年の年末までで著作権は消滅する。2014/1/1にパブリック・ドメインになったのは1963年に亡くなった作家である。)
今年になって青空文庫に追加された作家は、石原忍、井上貞治郎、小津安二郎、久保田万太郎、河野広道、佐佐木信綱、野村胡堂、橋本多佳子、長谷川伸、山之口貘、の10人であった。(十返肇と大田洋子は「作業中」のものがあることになっているが、追加されていない。)
この顔ぶれの中では、やはり「銭形平次」の生みの親である野村胡堂の作品と、時代小説で映像化作品がいくつかある長谷川伸の作品の早期充実化を期待したい所である。(1/18時点で、野村胡堂は9作品、長谷川伸は3作品が追加されている。)
しかし、今年は思ったよりも新たにパブリック・ドメインになった上記10人の作品の追加が鈍いのである。青空文庫では、年初から当分の間は、新しくパブリック・ドメインとなった作家の作品を順次追加していくことが殆どであったのが、今年は、新たにパブリック・ドメインとなった作家の作品の相間に、2012年にパブリック・ドメインとなった小川未明の作品が数日おきに追加されているのである。(どうせなら、吉川英治の作品も追加してほしい...)
青空文庫では、作品の電子化(入力と校正)はボランティアで行われているため、追加公開される作品はそれらの作業が済んだものからになり、期待の大きな作品が直ぐに追加されるとは限らない。実際、10年以上昔にパブリック・ドメインになった作家(例えば、太宰治、芥川龍之介など大勢いる。)でも、全ての作品が追加されておらず、「作業中」になっているものも多数ある。
小川未明の作品も読みたい作品が多数あるのは言うまでも無いが、それよりも年明けには新たにパブリック・ドメインになった作家の作品に対する期待の方が大きくなっている。
というのは、著作権消滅まであと1、2年となった作家の作品は、読みたくても我慢することにして、青空文庫に追加されるのを待って、それから読もうと思っているためである。(まあ、古本市に行って、値段が良ければ買うことはありますが...)
こちらはあくまでも、作品が無料で入手出来るから、という虫の良い立場であるので、あくまでも「待ち」の立場であるのだが、400本以上ある「銭形平次捕物控」を優先して追加して欲しいと思うところである。(1/18時点では3作品が公開されている。)→1作品を読むのに30分は必要だが、1時間は必要とならないので、読みやすいのである。
追加されていくのにはある程度の時間が必要と分かっているが、吉川英治の「三国志」を読み始めていないのと、夢野久作の「ドグラマグラ」を読んでみようと思っているところなので、それらを読んでいる間に、「銭形平次」がある程度追加されていればいいんですけど...(それ意外にも、吉川英治の「大岡越前」「黒田如水」なども直ぐにも読みたいところですし...)
ちなみに、1/18に筆者は、大阪の某所で行われていた古本フェアに行ってきたのだが、そこでは吉川英治の「三国志」(講談社文庫、全8巻)のセットが2000円で出ていました。(→青空文庫からテキストファイル版を入手しているので、買いませんでしたが...)
※参考まで
本年末で著作権が消滅する作家(=1964年に亡くなった作家)としては「人生劇場」の尾崎士郎たちがおり、来年末で著作権が消滅する作家(=1965年に亡くなった作家)としては江戸川乱歩、谷崎潤一郎たちがいる。
特に2016年は2013年と同様に、期待の大きな年になることでしょう。(詳しくは後日、また改めて名前を記すことにします。)
但し、国会で著作権の保護期間を延長する法案が成立すると、これらは全て吹っ飛んでしまうことになる。(→「法改正」ではなく「法改悪」と言うべきである。)
↓いくつか(「青空文庫」から無料でDL出来る作品も一部あります。)
HEDVA & DAVID『Ani Cholem Al Naomi』(Single) [音楽(洋楽)]
あるものの締め切りがあったため、年末からずっと、その追い込みをしていたので、ようやく本年一発目の記事となりました。今年もボチボチと、音楽ネタを中心に記していきます。
表題の楽曲は1971年1月にリリースされて大ヒットを記録した楽曲で、イスラエルの歌手(ちなみに、HEDVAが女性で、現在もソロ・シンガーとして活躍している。また、DAVIDが男性であるが、彼は1999年に亡くなっている。)であるHEDVA & DAVIDの代表曲である。前年の1970年に行われた第1回東京国際歌謡音楽祭に参加していて、グランプリを受賞した曲(イスラエル代表として参加、曲はヘブライ語の歌詞であった。)でもある。グランプリ受賞後、日本語の歌詞を付けて、1971年になって、『ナオミの夢』という邦題が付けられてリリースされた。(『ナオミ』というのはヘブライ聖書に登場する女性の名前である。→日本人名の「なおみ」ではない。)
日本でリリースされたシングル盤(当時は当然のことながらアナログであって、「ドーナツ盤」と呼ばれた17cmのEPである。)には、A面が日本語バージョン、B面が原曲であるヘブライ語バージョンが収録されていた。
'70's初頭のヒット曲であるこの曲は、ポップでありながら独特のセンスが光っている面白みのある曲である。また、'60'sに多く見られた洋楽ポップスに日本語の歌詞を付けたものの延長線上にある独特の雰囲気が面白い所でもある。(日本語の発音もなかなかのものですね。)ということで、しっかりと聴いておきたい一曲である。
尚、この曲は受注生産という形でCD生産が行われているようであるが、そういう形でもよいが、'70's初頭のヒット曲を集めたオムニバス・アルバムにも収録されていることがあるので、そちらで楽しむのも良いですね。(彼らのアルバムき何枚かリリースされたが、CD化されていないのが残念な所であるが、「ゴールデン☆ベスト」シリーズに加えて貰いたいところでもある。)
↓この曲が収録されているオムニバス盤をいくつか拾っておきます。
HOWARD JONES『IN THE RUNNING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼の5枚目のアルバムである。('90'sに入ってからは初のアルバムということになる。)1989年に発表した前作でも往年の勢いが無くなっていたが、本アルバムでは更に苦戦して、遂に本国イギリスでもチャートインを果たせないということになってしまった。(本アルバムからのシングル曲は一応チャートインを記録している。)サウンドの方も、'80'sの勢いのあった時期のもの(典型的なエレポップ)とは全く違うものになっていて、アコースティック系のものになっている。当時はそれが受け入れられなかったということにもなったが、発表から20年以上の時が流れた現在では、そのサウンドの変化がアーティストらしくなった変化として受け止められるようになり、近年、再評価されるようになったアルバムでもある。
収録曲は以下の全10曲である。『Lift Me Up』『Fallin' Away』『Show Me』『The Voices Are Back』『Exodus』『Tears To Tell』『Two Souls』『Gun Turned On The World』『One Last Try』『City Song』。
この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『Lift Me Up』は、本国イギリスで最高位52位を記録し、アメリカではBillboardで最高位32位を記録している。(尚、アメリカでは、2013/12時点で、この曲が彼のシングル曲でチャートインを記録した最後の曲になっている。)続く『Two Souls』はドイツでのみチャートインを記録していて53位を録したが、それに続く『Tears To Tell』は全くチャートインを記録することが無かった。
お薦め曲は、シングル曲の『Lift Me Up』と『Two Souls』、それ以外からは本アルバムのアコースティック路線ということをじっくりと堪能出来る長尺曲の『Fallin' Away』と『City Song』をピックアップしておく。
'90'sに突入して、'80's後半に隆盛を極めたエレポップは勢いを失っていき、ヒットするメインストリームから外れる様になったのは事実である。また、本アルバムが発表された時期には、アメリカでは(何度目かの)カントリーの大ブームとなっていて、アコースティック系のサウンドが人気を集めるようになっていた。しかし、そのアコースティック系のアルバムである本アルバムは全く受け入れられなかった。確かに彼は'80'sのUKエレポップの雄として知られているだけに、'80'sの延長線上にあるサウンドを聴かせて欲しいと思うだけに、本アルバムは期待外れであったと言わざるを得ないであろう。が、そういう流行り廃りに由来する所は、時間が流し去ってくれるのである。現在ではアーティスト性という部分が評価されるようになって、再評価されつつあるのは嬉しいところである。
改めて聴いてみて、エレポップの雄が放ったアコースティック系サウンドをじっくりと堪能するのもまた面白いものである。そして、もっと再評価してもらいたいところである。
「青空文庫」への新年の期待 [本/電子書籍]
今年も本日を含めてあと11日。まもなく2014年を迎えることになる。2014年になると、1963年の間(1962/1/1~1962/12/31)に亡くなった作家の小説などの著作物がパブリックドメインとなって著作権が消滅する。(著作権は2013/12/31までとなる。)そうなると、それに該当する作家の作品が「青空文庫」に随時、新に追加されていくことになると思われる。(毎年のことである。)ということで、期待が膨らむところである。
目玉となる作家としたら、「銭形平次捕物控」の野村胡堂、「沓掛時次郎」の長谷川伸という時代小説の大物あたりということになるであろうし、児童文学で知られる岡本良雄というところも筆者としては注目したい一人である。
そんな中、今年(2013/1/1)にパブリックドメインになった民俗学者の柳田国男に続いて、国文学者の佐佐木信綱、インド哲学や仏教についての研究者の宇井伯寿、東洋史の研究学者の和田清といった人たちも1963年に亡くなっているので、パブリックドメインとなる。これらの人たちは小説とは違った著作があるだけに、日本についてや東洋について学ぶことにも繋がる。ということで、読んでみたい作家であって、楽しみである。
ただ、「青空文庫」で『作業中の作家』として一覧が掲載されているのだが、その「作家別」を見てみると、2014年1月1日にパブリックドメインになる作家の内、野村胡堂、久保田万太郎、橋本多佳子、長谷川伸、山之口貘、十返肇、佐佐木信綱、大田洋子、という人たちの名前はあったので、1/1にとりあえず1作ずつが追加され、以後は順次追加されていくことになると思われる。(特に野村胡堂の「銭形平次捕物控」は数が多いので、ある程度集中してということになるのかもしれませんね???)
しかし、岡本良雄、中村地平、尾山篤二郎、三枝博音、宇井伯寿、鈴木虎雄、和田清、という2014年1月1日にパブリックドメインになる作家の名前は無かった。(無かったからと言っても全く期待できない訳ではなく、追加の準備が行われているが、名前が抜けているだけということもあり得る。)
この時期、年明けからパブリックドメインになる作家(基本的に、没後満50年を過ぎて51回目の正月となる作家)の作品は、年明けまで待って、「青空文庫」で入手すれば無料で手に入れられることになる。(紙の本ということにはなりませんが...)特に電子書籍で手に入れるのであれば、「青空文庫」で手に入れれば、無料のテキスト・ファイルでの入手となるが、自分でEPUB化やPDF化すればいいので、利用するに限りますね。
そういえば、2013/1/1にパブリックドメインになった作家の一人である吉川英治の作品の「新・平家物語」や「新書太閤記」「親鸞記」はまだ追加されていないが、早く追加して貰いたい作品でもある。(とは言っても、追加された「三国志」は、知りしてEPUB化したものの、まだ読み始めていないのですけど…)また、それ以外の作家でも、「作業中」の所に読みたいと思う作品タイトルがあるという例がけっこうあります。
それにしても、著作権が消滅するような半世紀以上も前に発表された作品の中に、あまりにも読みたいと思う作品があるため、最近発表された作品を読むということが全く出来ない状態であるのはいっこうに変わらない。いや、益々読む時間が取れないということになっていく。一日が30時間ぐらいほしいものですね…
↓2014/1/1にパブリックドメインになる作家の作品をいくつか