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HOOTERS『ONE WAY HOME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの3rd.アルバム(メジャー・デビュー後としては2枚目のアルバム)である。アメリカン・スタイルを追求することを行い、ファンの間では内容が高く評価されている隠れた名作である。(セールスが苦戦したこともあって、今ひとつ評価されていないのが残念な所である。)

チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位27位を記録し、カナダでは59位を記録しているが、欧州ではより上位を記録していて、スウェーデンで12位、スイスで14位、ノルウェーで15位を記録している。尚、彼らの発表したアルバムの中で最大のセールスを記録したのは前作の「NERVOUS NIGHT」であるが、スウェーデンとスイスに於いては本作の方がより大きなヒットとなって、彼らの最大のヒット・アルバムになった。

収録曲は以下の全9曲である。『Satellite』『Karla With A K』『Johnny B』『Graveyard Waltz』『Fightin' On The Same Side』『One Way Home』『Washington's Day』『Hard Rockin Summer』『Engine 999』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Johnny B』はBillboardのHOT 100で最高位61位、メインストリーム・ロック・チャートで3位を記録している。2nd.シングルの『Satellite』はBillboardのHOT100で(奇しくも1st.シングルと同じ)最高位61位、メインストリーム・ロック・チャートでは13位を記録、更にイギリスで22位を記録している。明日シルシングルの『Karla With A K』はイギリスで81位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲であり、彼らの代表曲の人になっている『Johnny B』と、シングル曲の『Satellite』、それ以外からは『Graveyard Waltz』と『Engine 999』をピックアップしておく。

評価の方は今ひとつであるが、そのような低評価に終わるような内容ではなく、アメリカン・ロックを堪能するのであればしっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。改めて聴いてみて、再評価されて、リマスター盤のリリースを期待したアルバムである。'80'sロックを堪能したいという方にも違和感なく楽しめるアルバムである。

 

One Way Home

One Way Home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

One way home

One way home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD

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HANOI ROCKS『ALL THOSE WASTED YEARS』 [音楽(洋楽)]

本日12/8は、「元BEATLESのJOHN LENNONの命日」として広く語られている。それだけBEATLESの存在が偉大であったということになるのだが、それ以外でも「大物」と呼ばれる人の命日でもある。ということで、今回はJ. LENNONの影に隠れてしまった本日が命日という人のアルバムを取り上げることにする。(余り取り上げないライヴ・アルバムを取り上げます。)

尚、J. LENNON以外のミュージシャンで本日12/8が命日という人を何人かピックアップすると、以下のような人たちがいる。JOHN MILLS, Sr.、GARY THAIN、MARTY ROBBINS、NICHOLAS DINGLEY(RAZZLE)、BUCK CLAYTON、ANTÔNIO CARLOS JOBIM、RUBÉN GONZÁLEZ、DIMEBAG DARRELL、MARTHA TILTON、LUIS DÍAS。

また、俳優ではGLADYS GEORGE、SLIM PICKENS、LUTHER ADLER、HOWARD ROLLINS、MICHAEL CRAZE、GEORGIY ZHZHONOV、ROBERT PROSKY、たちがいて、日本人では青野平義、三波伸介(初代)、という人が12/8が命日である。

で、取り上げるアルバムは、NICHOLAS DINGLEY(RAZZLE)、つまりHANOI ROCKSの第一期の終焉のきっかけになった伝説のドラマーである。(ハードロック・ファンであれば、「12/8と言えばLENNONではなくてRAZZLEの命日」と言うでしょうね...ちなみに彼が没したのは1984年である。)

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表題のアルバムは1984年に発表された彼らの初めてのライヴ・アルバムである。(ライヴは1983年12月であって、RAZZLEはドラムと一部のボーカルを担当している。)

収録曲は以下の全18曲であって、約70分という収録時間となっている。『Pipeline』『Oriental Beat』『Back To Mystery City』『Motorvatin'』『Until I Get You』『Mental Beat』『Don't Never Leave Me』『Tragedy』『Malibu Beach Nightmare』『Visitor』『11th Street Kids』『Taxi Driver』『Lost In The City』『Lightin' Bar Blues』『Beer And A Cigarette』『Under My Wheels』『I Feel Alright』『Train Kept A Rollin'』。

尚、この中からお薦め曲としては何も拾うことはしないであく。1時間(約70分)を越えている収録時間ということから、たっぷりと楽しむことが出来る。ただ、本アルバムのリリース当時の彼らは広く知られた存在になっていなかったこともあって、当時はそれほど話題になった訳では無く、後から再評価されることになったライヴ盤でもある。しかし、本アルバムに耳を傾けると、彼らの熱いロック・スピリットがビシバシと伝わってくる良いライヴであって、評価されるのも当然である、と直ぐに分かるであろう。(何せ、彼らのライヴ盤では最高とまで言われるようになったアルバムである。)

ということで、HRファンであれば聴いておいて当然というライヴ盤であるだけに、しっかりと聴いておきましょう。(しかも、本日12/8はRAZZLEの命日でもありますし...)

All Those Wasted Years

All Those Wasted Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.
  • 発売日: 1996/03/19
  • メディア: CD

All Those Wasted Years (Live)

All Those Wasted Years (Live)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Megamania
  • 発売日: 2007/11/05
  • メディア: CD
All Those Wasted Years

All Those Wasted Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle Music UK
  • 発売日: 1996/03/10
  • メディア: CD

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大信田礼子『エッセンシャル・ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2007年にリリースされたベスト盤である。10代女王コンテスト世界大会で優勝して女優としてデビューした彼女であるだけに、女優としての存在感の方で知られている(やはり「プレイガール」のメンバーの一人ということで強烈なイメージがありますね。)のだが、シンガーとしてもなかなかのものである。特に、由美かおる主演の映画『同棲時代-今日子と次郎-』(彼女自身も出演している。)の主題歌である『同棲時代』のヒットを放っていて、'70's前半は、女優として、歌手として大活躍したことで、'70'sを代表する一人として知られている。本ベスト盤はそんな彼女の主だった曲を集めたベスト盤である。

収録曲は以下の全15曲である。『同棲時代』『朝顔日記-同棲時代 その2-』『愛のくらし―同棲時代―』『今日子と次郎』『あなたが欲しい』『女はそれをがまんできない』『ノックは無用』『女の学校』『何がどうしてこうなった』『嵐を呼ぶ女』『あの愛をもう一度』『潮騒』『愛にそむいて』『この街をはなれて』『お別れしましょう』。

お薦め曲は、彼女の代表曲である『同棲時代』であるのは言うまでも無いが、全てが選りすぐりの曲であるため、全曲お薦めである。

ただ、ちょっと疑問に感じるのはアルバム・タイトルである。「エッセンシャル・ベスト」と名付けられているが、「エッセンシャル」という単語が本当に必要なのか?ということである。確かに彼女のこれという曲は収録されているので「なるほど」と言うことになるが、彼女の主な曲は一通り収録されており、改めて「エッセンシャル」という言葉は必要ないと思うのですが…(これ以上の内容にするには、「全曲集」とか「ゴールデン☆ベスト」シリーズのような内容にするしかないでしょうし…)

とはいっても、『同棲時代』は'70'sのオムニバス・アルバムにも収録されていることが多いが、それ以外の彼女の歌声を聴こうと思えば、現在ではあまり無いだけに、とても貴重なベスト盤ということになる。'70'sに思いが強い方はであれば、是非ともお手元に置いておきましょう!

エッセンシャル・ベスト 大信田礼子

エッセンシャル・ベスト 大信田礼子

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD

 

↓一応、これも拾っておきます。

由美かおる DVD-BOX

由美かおる DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


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HONEYMOON SUITE『HONEYMOON SUITE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。カナダ(とアメリカ)の代表的な観光地であるナイアガラの滝のあるナイアガラ・フォールズ出身という彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。(バンド名の由来は、出身地のナイアガラ・フォールズが新婚旅行のメッカということからきている。)

活動の方は世界進出はせずにカナダ国内での活動を中心にしているため、知名度ということに於いては今ひとつであるものの、有名な観光地の出身ということで、トリビアになる要素に満ちたバンドということになる。(勿論、話題性だけでなく、音楽性の方もなかなかのものであるのは言うまでも無い。)

尚、本アルバムは、本国カナダでは最高位38位を記録するヒットになった。

収録曲は以下の全10曲である。『New Girl Now』『Burning In Love』『Wave Babies』『Stay In The Light』『Now That You Got Me』『Funny Business』『Heart On Fire』『Turn My Head』『It's Your Heart』『Face To Face』。

尚、2013年10月にリマスターされて再発されたものには、以下の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全15曲の収録となっている。『Stay In The Light (Remix)』『We Got The Night (Live)』『New Girl Now (Live)』『Stay In The Light (Extended Version)』『Wave Babies (Edited Version)』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。デビュー・シングルでもある『New Girl Now』がカナダで23位、アメリカで57位を記録するヒットになっている。2nd.シングルの『Burning In Love』はカナダで75位を記録、3rd.シングルの『Stay In The Light』はカナダで44位を記録、4th.シングルの『Wave Babies』はカナダで59位を記録するというように、本国カナダでは好発進することになった。(この後も、本国カナダでは、'90's初頭までコンスタントにヒット曲を生んでいる。→一部の曲はアメリカでもヒットを記録している。)

お薦め曲は、シングル曲の『New Girl Now』『Burning In Love』『Wave Babies』『Stay In The Light』をピックアップしておくが、特に『New Girl Now』をお薦めする。また、シングル曲以外からは『Heart On Fire』と『Face To Face』をお薦め曲として拾っておくことにする。
ポップな要素に満ちているため、サウンドの方はとても聴きやすいものである。(特に『カナディアン・ロック』ということを意識せずに楽しめるものである。)部分的には荒削りな所もあるものの、デビュー・アルバムということを思えば、それがフレッシュさに繋がることになるだけに、良いんじゃないですかね~。一度は聴いておいて損の無いアルバムである。

 

HONEYMOON SUITE

HONEYMOON SUITE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROCK CANDY
  • 発売日: 2013/10/21
  • メディア: CD

↑ リマスターされた再発盤/ボーナス・トラックなしの輸入盤 ↓

Honeymoon Suite

Honeymoon Suite

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea Int'l
  • 発売日: 2004/05/04
  • メディア: CD

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奥村チヨ『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2002年6月に発表されたベスト盤である。(尚、2013年11月に、「ゴールデン☆ベスト999」シリーズの一つとして、2013年末までの期間限定販売で、価格も999円というお買い得価格となって再発されたので、今なら実にお買い得である。)

'60's後半のデビューから'70's中盤までに渡って人気を得たシンガーで、その個性的な歌唱法とファッションとで人気を得て、「和製シルヴィ・ヴァルタン」として知られている彼女であるが、そういうスタイルは'80's以降の個性的なシンガーの先陣を切るようであって、改めて評価されているのはご存知の通りである。本アルバムは、そんな彼女のヒット曲を集めたベスト盤であり、かつ、定評ある「ゴールデン☆ベスト」シリーズの一つであり、彼女の個性豊かな歌声に接するのにはもってこいのアルバムということになる。(2013/11の再発で「ゴールデン☆ベスト999」シリーズの一つとしてリリースされたのは、正に「買って下さい/買いましょう」と言っていることになる。)

収録曲は以下の全20曲である。『ごめんネ…ジロー』『恋泥棒』『恋の奴隷』『恋狂い』『終着駅』『涙いろの恋』『走馬燈』『一人ぼっちで』『陽のあたる場所』『あなたがいなくても』『云えなかったの』『私の胸をノックして』『私を愛して(Car tu t'en Vas)』『中途半端はやめて』『愛してるから』『くやしいけれど幸せよ』『北国の青い空』『青い月夜』『燃える瞳』『』。

彼女の代表的なヒット曲は一通り収録されているものの、物足りなさを感じる所もある。(収録時間に余裕がある(収録時間は約63分である。)ので、あと3~4曲は収録出来たはず。)また、収録順が発表年代順になっていないのは残念である。とはいっても、昭和40年代を代表するシンガーである彼女の歌を楽しむのにはお手軽であるので、これはこれでよろしいかと...

尚、2013年末までの期間限定の「ゴールデン☆ベスト999」シリーズの999円というのは実にお買い得であって、本アルバム以外にもお買い得なベスト盤がいくつかあるので、そういうベスト盤を入手するのに良いんじゃないですか。

 

↓期間限定の999円盤はこちらです。

ゴールデン☆ベスト 奥村チヨ[スペシャル・プライス]

ゴールデン☆ベスト 奥村チヨ[スペシャル・プライス]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: NTT PUB
  • 発売日: 2013/11/27
  • メディア: CD

↓こちらは従来盤なので999円ではありません。

奥村チヨ  ゴールデン・ベスト

奥村チヨ ゴールデン・ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2002/11/20
  • メディア: CD

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HOT GOSSIP『GEISHA BOYS AND TEMPLE GIRLS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(といっても、内容はカヴァー曲ばかりであるので、カヴァー・アルバムである。)彼らはイギリスのダンサーたちによるプロジェクトである。活動期間は'70's中盤から'80's中期過ぎの10年ちょっとという期間であるが、アルバムよりもダンスを中心としたショーを中心としていたため、本アルバムはとても貴重なものということになる。

収録曲は以下の全8曲である。『Circus Of Death』『Morale』『Word Before Last』『Geisha Boys And Temple Girls』『I Don't Depend On You』『House In Motion』『Burn For You』『Soul Warfare』。

ちょっと残念なのは、1978年に発表して全英6位を記録した彼らのオリジナル・ヒット曲の『I Lost My Heart To A Starship Trooper』が収録されていないことである。(この曲の発表時には、あのSARAH BRIGHTMANもメンバーであって、この曲は彼女をフィーチャーした「SARAH BRIGHTMAN AND HOT GOSSIP」名義で放ったヒット曲である。)→リマスターして再発する時には、ボーナス・トラックとして追加収録して貰いたいところである。

収録曲は、当時のUKのヒット曲が中心というカヴァー曲であるだけに、オリジナルと比べて聴いてみるという楽しみ方も出来る。(当時は第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの時期であって、ここで取り上げられている曲は活きの良いUKサウンドばかりである。)

彼らは、音楽グループとしてよりもダンス・チーム/パフォーマンス・グループとして知られているが、'80's初頭にこういう貴重なアルバムがリリースされているだけに、'80'sの(特にUK)ダンス系サウンドがお好きな方は、こういう貴重なアイテムをチェックしておいたらどうですかね。(少なくとも、本アルバムは貴重なアルバムであるだけに、コレクターズ・アイテムとしてライブラリーに加えておきたいところである。)

 

Geisha Boys & Temple Girls

Geisha Boys & Temple Girls

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repressed
  • 発売日: 2007/10/15
  • メディア: CD


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HOT BLOOD『SOUL DRACULA』(EP) [音楽(洋楽)]

HOT BUTTERとHOT CHOCOLATEを取り上げたら、このグループも取り上げたくなりました。(アルバムが見つからなかったのが残念…)彼らのアルバムが見つからなかったものの、彼らの代表曲である標題の曲は、'70'sのディスコ・サウンドを集めたオムニバス盤では収録されていることが多いので、そちらで楽しむことも出来ます。

表題の楽曲(邦題は『ソウルドラキュラ』)は1976年のヒット曲であって、彼らの代表曲となっている曲である。日本で大ヒットを記録して、オリコンで7位を記録している。また、この曲のヒットで、「怪奇」と言えば名前が必ず出てくるモンスターを題材にしたこの曲の亜流とも言える曲が(彼ら以外のいくつかのグループから)次々と発表されて、ちょっとしたブームにもなった。(その後、本格的なディスコ・ブームとなった。)

彼らはフランスのスタジオ・ミュージシャンたちが集まったものであるが、詳細は秘密にされている。(メンバーの名前をはじめ、人数なども隠されている。)そのため、一つのプロジェクトのような位置づけともされている。フレンチ・ポップスとも違って、ソウルの雰囲気を出した曲調は'70'sらしさをもっているが、同時にポップな所もあって、キャンディ・ポップに繋がる側面もある。それだけに、彼らがフランスのミュージシャンとは思われず、イギリスや(西)ドイツのセンスっぽいところもあるのは面白い所である。

その後彼らは、この曲の流れを継承した『怪傑! ソウル・キャット』『ベイビー・フランケンシュタイン』『ドラキュラ・パーティ』という曲を発表しているが、『ソウルドラキュラ』のような大きなヒットにはならなかった。

現在では、彼らは「一発屋」ということで語られることになるが、「一発屋」の中でも亜流作品を生み出してブームを招いていることを考えると、'70'sという時代の1ページになっていると言うことが出来る。同時に、この後に到来した世界的なディスコ・サウンドの大ブームにかき消されてしまったという不運な一面もある。

まあ、こういう面白い楽曲があるのも'70'sらしいところであって、こういう面白さが洗練されて'80'sサウンドに繋がっていくと思えば、一度はしっかりと聴いておきたいところである。

 

この曲が収録されているオムニバス盤をいくつか拾っておきます。

ディスコ・チャンピオン

ディスコ・チャンピオン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: CD

ソウル・トレイン天国・カウント

ソウル・トレイン天国・カウント

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD
<完全版>僕らのMEGA DISCO HITS MEGATON DISCO HITS PARADISE

<完全版>僕らのMEGA DISCO HITS MEGATON DISCO HITS PARADISE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 2011/11/23
  • メディア: CD

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HOT CHOCOLATE『YOU SEXY THING: THE BEST OF HOT CHOCOLATE』 [音楽(洋楽)]

blank_page前回の洋楽アルバム(11/18付、HOT BUTTER)と同様に、今回も美味しそうな名前のバンドのアルバムを取り上げます。

表題のアルバムは2012年にリリースされた彼らの2枚組のベスト・アルバムである。彼らはイギリス出身のファンキーなサウンドを聴かせてくれる活きの良いバンドである。(同名のアメリカ出身のバンドがいるが、混同しないように注意しましょう!)デビューこそ'60's(1969年)であるが、ヒット曲を放ったのは'70'sが中心で、'80'sにも何曲かのヒット曲を生み出している。また、1986年に一旦解散したものの、1992年に再結成して現在も現役バンドとして活動を続けている。('90'sの再結成時にヒット曲を生んでいる。)'70'sらしさを奏でているバンドであるが、'70's終盤のディスコ・ブームの時期から'80'sサウンドにも影響を与えているバンドでもある。

収録曲は19曲ずつの合計38曲が2枚のDISCに収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『You Sexy Thing』『So You Win Again』『Emma』『No Doubt About It』『Brother Louie』『A Child's Prayer』『You Could've Been A Lady』『Cheri Baby』『Disco Queen』『I'll Put You Together Again』『Every 1's A Winner』『Don't Stop It Now』『You'll Always Be A Friend』『Man To Man』『Mindless Boogie』『Heaven Is In The Back Seat Of My Cadillac』『Rumours』『Love Is Life』『I Believe (In Love)』。

続いてDISC 2の収録曲は以下の通りである。『It Started With A Kiss』『Girl Crazy』『What Kinda Boy You Looking For (Girl)』『Chances』『Love Me To Sleep』『Are You Getting Enough Of What Makes You Happy』『You'll Never Be So Wrong』『I Gave You My Heart (Didn't I)』『Tears On The Telephone』『Emotion Explosion』『You're A Natural High』『Making Music』『Gotta Give Up Your Love』『Changing World』『Mary』『Losing You』『Blue Night』『Heartache No』『Put Your Love In Me』。

DISC 1の方により大きなヒット曲が集められているため、DISC 1 がお馴染みの曲が集まったベスト盤らしい華やかさを感じられる。一方、DISC 2の方には隠れた名曲が集まっているということで、マニア心を擽ってくれる。発表年代順には関係なく曲が収録されているので資料性という意味では不満があるが、2枚それぞれで趣きが違っているのはなかなか面白い所でもある。

'70'sサウンド、及び'70's終盤の世界的なディスコ・ブームの時期のサウンドを堪能したいという方、及び'70'sから'80'sのコアなダンス系サウンドを知りたいという方であればたっぷりと楽しむことの出来るベスト盤であり、ライブラリーに加えておきたいベスト盤の一つである。たっぷりと堪能しましょう!


 

 

You Sexy Thing: the Best of Hot Chocolate

You Sexy Thing: the Best of Hot Chocolate

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Music Club Deluxe
  • 発売日: 2012/01/31
  • メディア: CD


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荻野目洋子『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2009年9月に発表された彼女のベスト盤である。『ゴールデン☆ベスト』シリーズは内容が高いと定評があるが、本アルバムはそのシリーズの一つとしたらちょっと不満のある内容になっているのも事実である。(まあ、『ゴールデン☆ベスト』シリーズといっても「ハズレ」があるということである。が、彼女の場合は他にもベスト盤がいくつかリリースされているので、そちらを選択すればいいのも事実である。)一枚もののベスト盤としたら、オーソドックス過ぎる選曲ということになるが、これは彼女の定番曲はしっかりと抑えているということにもなるので、最低ラインは確保しているということになる。

収録曲は以下の全19曲である。『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』『六本木純情派』『ねえ』『コーヒールンバ』『湾岸太陽族』『さよならの果実たち』『Dance Beatは夜明けまで』『フラミンゴ in パラダイス』『ストレンジャーtonight』『スターダスト・ドリーム』『DEAR~コバルトの彼方へ~』『STEAL YOUR LOVE』『北風のキャロル』『ヴァージ・オブ・ラヴ (日本語Version)』『湘南ハートブレイク』『未来航海-Sailing』『心のままに~I’m just a lady~』『恋してカリビアン』『ユア・マイ・ライフ』。

収録されている曲は、彼女のシングル曲でヒットの規模が大きかったものということになっているため、「ベスト盤」らしい選曲となっているので、彼女の楽曲を楽しもうというのであれば、特に不満はない。(収録時間も75分を越えている。)

しかし、彼女は大きなヒット曲を放つまで少々時間が掛かったこともあって、ヒットを記録しなかったシングルの中にも良い曲がいくつかある。(初期作品ということになる。)普通の「ベスト盤」であれば、本アルバムのような内容でも良いが、定評のある『ゴールデン☆ベスト』シリーズにラインナップするのであれば、そういうところまでを考慮した上、選曲をして貰いたかったところである。(曲数が多くなるのであれば2枚組にしたらいいのだし、『ゴールデン☆ベスト』シリーズにも2枚組となっているものもある。また、このシリーズであれば、発表順に収録した資料性の高いものもあるだけに、ヒットの規模による収録というのは…)

ということで、彼女の「ベスト盤」としたら一応は合格点ではあるが、『ゴールデン☆ベスト』シリーズの一つとしたら不満の残るベスト盤である。彼女の楽曲を楽しむには悪くは無いが、コレクション性ということではお薦めしないベスト盤である。



 

ゴールデン☆ベスト 荻野目洋子

ゴールデン☆ベスト 荻野目洋子

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: CD


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HOT BUTTER『POPCORN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2000年に発表された企画もののベスト盤と言うことになる。1969年にGERSHON KINGSLEYがヒットさせた曲『Popcorn』(シンセポップの古典中の古典として余りにも有名な名曲である。)を1972年にカヴァーして大ヒットさせたことで知られている彼ら(というよりも、その一発屋として余りにも有名である)の曲を集めたアルバムである。今でこそ、シンセポップは氾濫しているが、『Popcorn』が生まれたのはまだ'60'sであって、当時はシンセサイザーはとんでもない先端技術の結晶であって、簡単に使えるような代物では無かったのはご存知の通りである。また、曲の方もシンプルであって、ごてごてしていないところも魅力である。(ピアノで弾こうと思えば、そう難しくないところでもある。)その名曲『Popcorn』を聴くためと言えば大袈裟であるが、名曲『Popcorn』のためのアルバムと言ってもよいのが本アルバムである。

収録曲は以下の全22曲である。『Popcorn』『Day By Day』『Apache』『At The Movies』『Tristana』『Song Sung Blue』『Telstar』『Tomatoes』『Amazing Grace』『Love At First Sight』『Song Of The Narobi Trio』『The Silent Screen (Hot Butter)』『Mah-Na-Mah-Na』『Masterpiece』『Percolator』『Skokiaan』『Slag Solution』『Sounds』『Space Walk』『Syncopated Clock』『Tequila』『Wheels』。

お薦め曲は、言うまでも無く『Popcorn』であって、それ以外の曲は全てこの曲の添え物といってしまってもよい。(中には、『Popcorn』のようなシンセポップではない曲もありますし...)時間的には短いが、『Popcorn』を楽しむためならば、こういうアルバムがあってもいいでしょう。

シンセサイザーを前面に出した音楽は'70's前半には一部で知られるようになってきたが、広く知らしめたのは'70's後半のYMOと言ってもよい。が、『Popcorn』はそれ以前にシンセサイザーを使ったポップなサウンドを知らしめた衝撃的な一曲であって、歴史に残る名曲である。

シンセ・サウンドを楽しむのであれば、絶対に聴いておかなければならない曲が『Popcorn』であるが、それを自分のライブラリーに加えることを思えば、本アルバムは手元に置いておきたい所である。(本アルバムと、YMOは、シンセポップのMUSTアイテムである。)

また、『Popcorn』は「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を正しく教えてくれる名曲でもあって、最近のごちゃごちゃしたシンセサウンドが喧しいだけとも教えてくれますよ。

 

Popcorn

Popcorn

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle
  • 発売日: 2005/07/25
  • メディア: CD

Hot Butter

Hot Butter

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle Comm.
  • 発売日: 2000/07/21
  • メディア: CD

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