阪神電鉄、阪神百貨店を子会社化 [時事ネタ]
ライブドアvsフジテレビの騒動に一応の幕が下ろされてから、いくつかの企業が買収防止策を発表したりしているが、阪神電鉄が阪神百貨店を完全子会社化するということが発表された。しかも、現在でも52%の百貨店株を保有している電鉄が、百貨店株1株に対して電鉄株1.8株を割り当てて、百貨店株の100%取得を行い、百貨店の上場を廃止するという。10/1付けで行われる。
100%の子会社にしてしまえば、上場廃止とるだけでなく、親会社を買収されない限り、他から買収されることはなくなる。株の世界では当たり前のことであるが、「持ち株会社を作る」というような形での子会社化を発表するのが目立つので、このようなオーソドックスな手法がかえってクリーンヒットのように感じられる。
阪神百貨店といえば、大阪・梅田の一等地にあるが、支店はない。しかも梅田地区では、阪急百貨店が建替えによる増床、大丸も増築による増床を計画している。さらに、大阪駅を挟んだ北側には三越が新規出店する、という激戦地である。(実際に開店するのは2011年の予定)それだけに阪神百貨店の出方が注目されていた。
色々な手法が考えられる中、オーソドックスな手法がどれだけ通用するのか、お手並み拝見である。