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幻の喜劇映画発見 [映画(邦画)]

日本映画不朽の喜劇監督と呼ばれていて、今年生誕100年を迎えた斎藤寅次郎監督(1982年に没している。)の76年前の映画が発見され、東京都内で開催中の回顧上映会の中でビデオ上映された。(「ラピュタ阿佐ケ谷」での上映であった。もっと多くのところで上映してもらいたいものである。)

この作品は、松竹蒲田撮影所で1929年に製作された無声映画「モダン怪談 壱〇〇、〇〇〇、〇〇〇円」で、見つかったものは5巻もののうちの2巻で計約15分である。斎藤達雄主演で、国定忠治の埋蔵金をめぐってカップルが活躍するコメディー作品となっているという。

これは、国内の収集家宅で戦前に映画会社が販売した短縮版とみられる16mmフィルムが発見され、クレジットなどから斎藤監督の「幻のサイレント喜劇」と確認されたものである。確かに、この作品のように、太平洋戦争の混乱でフィルムが無くなった作品が数多くあり、その作品が民間人が所有していたということは珍しくないが、何十年もの時が経過すると、フィルムの保管状況などの要因で、見ることが出来なくなるものも数多い。そんな中での発見だけに、これは貴重な発見である。今後もこういう形で、歴史上の名作が突如姿を現すことがあるだろうな...(映画が誕生して100年ちょっと。これと同じことは、他国でも言える。)



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