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あんどんを作る [京都の話題]

奇しくも、「あんどん」を作るという話題が2つあります。

まずは「天橋立」で有名な宮津から。

去年の台風23号によって倒れた天橋立の松並木の松を材料にして、宮津市の府中小学校全校児童の親子らがあんどんを作り、天橋立のシンボルである松に新たな命を吹き込んだ。これは同小PTAが府中実業会青年部の協力を得て家族学級集会行事の一環として行ったものであり、8/6と8/7に開かれる地元の夏祭「竹彩(たけいろ)」で道路沿いに展示されて、夜の町並みを照らし出すという。(製作された「あんどん」は、高さ60cmで、30cm四方の大きさである。)

ゴミにしかならないはずの災害による倒木が夏祭に活用されるということで、何となく心が温かくなるお話です。

もう一つは、京都市のお話。

手作りあんどんを下げて蛍を見に行こうという企画(京都子どもセンターの青年部の企画)で、牛乳パックを利用してあんどんを製作した。この企画に参加した親子たちは、青年部の高校生や大学生に作り方を教わりながら、まずは半分の高さにした牛乳パックの側面を切り抜き、その後で花や星型など好きな形に穴を開けた黒模造紙にセロファンを張り、牛乳パックと組み合せてあんどんを完成させた。完成後、親子たちはあんどんにろうそくを灯し、日暮れ後はあんどんを片手に近くの川に行き、蛍を探して歩いた。(蛍狩りというものです。)

牛乳パックという現代の物を利用しているが、これも(リサイクルのため回収されているとは言え、)ゴミになるものであり、それが姿を変えて利用されるということで、こちらも心が温かくなります。また、「蛍」ということで風情を感じるお話でもあります。

現代において「あんどん」はほぼ絶滅した日用雑貨であるが、それが本来はゴミとなるものから作られて、昔ながらの行事(夏祭、蛍狩り)に使われる。しかも次世代を担う子どもたちが参加するということで、文化を継承しようという心意気が感じられ、何となく微笑ましく感じる。特にここのところは事故だ、不祥事だ、汚職だ、というような暗い話題ばかりが目立っている中だけに、このような心温まる話題は清涼剤になってくれる。このような明るいニュースが蔓延るようになってもらいたいものである。



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