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農水省のバカ政策で輸入牛肉が値上る [時事ネタ]

農水省がとんでもない愚策を実施しようとしていることが分かった。それは、輸入牛肉に対する関税引き上げである。(年度内いっぱいとなるため、来年3月までとなる。)これを実施したら、輸入牛肉の価格が上昇することになる。では、何故関税を引き上げるのか、ということになるが、それは「緊急輸入制限措置」(セーフガード)が8月に発動される見通しが強まったということである。これは、輸入量が前年同期比117%という基準値を超えたら発動されるというものであり、今年の4~6月期の牛肉輸入量がこれを大きく超えそうというのである。

「セーフガード」の目的は、輸入量が急増することで国内生産者が打撃を受けることになるが、その影響を和らげるための国内生産者の保護である。これが発動されると、輸入関税率が引き上げられる(38.5%が50%になる)ため、輸入品の国内販売価格が上昇し、結果的に国内生産品を守ることになる。

が、ちょっと待ってもらいたい。去年と比べたらということなので、去年の同月期がどうだったかということを考えてもらいたい。去年の春先は、アメリカ産牛肉のBSE問題によってアメリカ産牛肉の輸入が禁止されたため、牛肉全体の輸入量が一時的に激減した時期である。つまり、政府の禁輸措置という特別の事情によるものである。元々特別に少なくなった輸入量がそれと比べて基準値(量ではなく比)を超えたというだけであり、現在の輸入量はアメリカ産牛肉の輸入禁止前の輸入量よりもまだ少ないのである。1年という時間をかけて極端に減った輸入量を、色々と努力してアメリカ以外の国から調達することで輸入量を回復させている途中なのである。それなのに「基準値を超えた」と言って関税をアップさせるのは適切と言えるのか?おかしいとしか言いようがない。

それでも農水省は「ルール通りに淡々と発動する」という方針を崩さないという。事情を考慮しないでルール通りとするのであれば、実に融通の利かないバカとしか言いようがない。(これが、刑法による処罰(刑罰)というのであればルールの徹底ということは必要だが、経済に関することで、そこまでルールを徹底する必要があるのか?)では、逆にメリットがあるのかを考える。すると国にとっては美味しいことがちゃんとあるのである。関税のアップということは、国に納めることになる税金の額が増える、ということになる。(当然、販売価格が上昇し、消費者である一般国民が負担することになってしまう。)ということで、国(農水省)が頑なになるのは、国民のことを考えていないということである。

更に、これがまかり通れば、政府が「輸入禁止」と「セーフガード」を悪用することで容易に関税をアップさせるということが可能となり、結果的に国民が増税になるということを許してしまうことになる。(何らかの理由を付けて輸入禁止を発動し、3ヶ月で解除することで、特定期間の輸入量が激減となる。翌年は同月期比で輸入増加となり、セーフガードを堂々と発動できる。)ということで、輸入品の価格を上げることで税収のアップを図ろうということが見え見えである。(負担増は国民が背負うことになり、これも増税と言える。)

これに逆らおうとして、関税がアップしている間は不買を行っても意味がない。不買を行えば、またまた輸入量を減少させることになり、1年後の基準量が更に下がることになり、翌年によりセーフガードを発動しやすくなるだけである。(当然、輸出国の反発も出るのは間違いないが...)
とにかくこんなバカな役所の言うことを認めてはならない。バカ政府はやはりバカだということを証明し続けるか、少しはましなのかを試される大問題である。



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