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タクシー代を踏み倒すオバカ [事件]

愛知県豊橋市から青森市までの約1115kmをタクシーに乗って、その代金35万2900円を支払わなかったとして、詐欺の容疑で36才のこの男を青森県警が逮捕した。

この男は、今月上旬に、仕事を探すために青森から知人のいる豊橋に行ったが、仕事に就けず、「青森に帰りたくなった」と供述しているという。犯行は、17日の未明1:20ごろ、豊橋市内のタクシー会社の営業所に出向き、「家族に危篤の者がいる。青森までいいですか」と言ってタクシーに乗った。タクシーは青森に向かって走り、その日の夕方16:10ごろに到着した。すると、この男は「金を下ろしてくる」と言ってそのまま逃走したというものである。

夜中に突然故郷に帰りたくなったのだろうが、何を考えているのだろうか。1000km以上も離れたところにタクシーで向かったら、その料金はとんでもない額になることは容易に分かるだろう。(350m前後で1メータ回ることから、1km走ると3回メータが回る。そのため、概略計算では1km300円で計算し、そこから5%~10%前後引けばいい。1100kmだと33万円→30万円となり、これに高速料金などの負担が加わるので、35万円強という料金は妥当な値段である。)また、所要時間についても、高速を使うとしても70~80km/hがいいところなので、1100kmあれば13~16時間程度かかるというのは予め分かる。そう考えたら、朝まで待ってから飛行機か新幹線を利用した方が、安く、かつ早く到着するだろう、と予想できるはずである。

お金が無く、飛行機や新幹線の切符が買えなかった、ということも考えられるが、タクシーを使うよりは1桁少ない金額で移動できる、ということは予め分かるはずである。それならば、知人がいるのだから、何とか借りるという方法があったはずである。

精神的に、どうしても帰りたかったという気持ちになっていたのだろうが、やはり何かをする前には冷静になって考えることの重要性を教えてくれる事件である。



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