SSブログ

台湾で再び企業への毒物混入脅迫事件発生 [事件]

今年の5月に、清涼飲料水に毒を入れて企業を脅迫するという事件が起こった(犯人は既に逮捕された)台湾で、その事件を真似た脅迫事件が発生した。ただ、今回は飲料への毒物混入ではなく化粧落としへの毒物混入である。狙われたのは花王の台湾現地法人である花王(台湾)公司で、同社の化粧落とし「ビオレ」に毒を入れたとして100万台湾元(約350万円)を要求する脅迫電話があったという。

この脅迫電話があったのは26日のことで、犯人は、要求に応じなければ毒入りのビオレを店頭に置くと脅した。また、ビオレに注射針で液体を注入している写真3枚をインターネットを通じて送ってきたという。

現時点では、毒入りのビオレは見つかっていないが、同社はホームページで事件の概要を説明し、消費者の安全のためビオレを台湾の店頭から撤去した。

飲食物への毒物混入ではないものの、混入した液体の正体が分からないため、危険がある状態であるのは言うまでもない。その点で製品撤去は消費者の安全を考えた対応策と言うことが出来る。しかし、この事態が長引くことになると、更に愉快犯という輩が現れ、第二、第三の事件が発生する呼び水になってしまう可能性を否定できない。

この手の犯人は、一刻も早く検挙し、見せしめ的に対処する必要性から厳罰に処すことである。(5月の清涼飲料水事件の時は、死者が出たこともあり、死刑と下された。)被害者が出なくても、それぐらいの厳罰に処すべきである。(台湾は死刑制度が存在しているので、死刑としても問題はない。)

ただ、今回の犯人はインターネットを利用して脅迫を行っているというボロを出している。いくら何でも自宅から送ったという愚かなことはしておらず、学校や会社、またはネットカフェなどを利用したのだろうが、ネットを使えば履歴が残るので、今回の犯人逮捕はその割に時間はかからないものと思われる。

だが、心配されることが一つある。それは、現時点の状況であれば、台湾にいなくても同じことを起こすことが出来るのである。(少なくとも、毒入りビオレが発見されるまではこの可能性を否定できない。)電話も国際電話があり、インターネットも台湾以外から利用できるのは言うまでもない。で、金銭授受の時は観光客のふりをして台湾を訪れ、その後は観光客が帰国する顔をして脱出する、ということが考えられる。(しかし、要求金額が少なすぎるので、この可能性はないだろうが...)

現在、国際的にインターネットを利用した犯罪に対する法の網は未整備である。インターネットを利用した犯罪に対して、早期に国際的な取り決めを行う必要がある。急いでもらいたいものである。



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。