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6世紀の方形池、舗装道路発見 [歴史]

奈良県高取町の観覚寺遺跡で、6世紀の長方形の石組み池跡や精巧な舗装道路、朝鮮半島にルーツがある大壁建物跡などが見つかり、高取町教育委員会がそれを発表した。

池跡は縦4m、横5m、深さ0.4mで、石組みの方形池としては国内最古であり、池底や側壁に直径5~30cmの石を張り付けてあったという。また、現在も近くで水が湧き出しており、水を引き込むための溝跡(幅1m、長さ3m以上)も発掘されている。ということで、「都市」というと大袈裟になるだろうが、少なくとも集落や村というものが形成されていたということが分かる。

この観覚寺遺跡は、古代の渡来系氏族・東漢氏(やまとのあやうじ)の本拠地とみられていて、日本書紀によると7世紀に難波宮や百済大寺を造営した際、東漢氏は高度な土木技術で中心的役割を果たしたとされる。6世紀ということになると、それらの造営よりも古い時代のものであり、基礎となる技術があったと考えられる。また、当時としたら最先端の技術を駆使していると考えられる。よって、当時の技術水準を知ることにも繋がる。7世紀になってからは色々な遺跡が発見されたり、現存しているものもあるため、ある程度改名されているが、それよりも前の6世紀となると、空白とは言わないまでもそのわりに知られていなかっただけに、新たな歴史を発見することに繋がる可能性が大いにある。

それにしても、最近はこういう発見が本当に多い。あと数年もすると、小学校や中学校で習った「歴史」(日本史の世界史の双方)が大きく書き換えられることになっていて、再度勉強し直さなければならないようなに思う。



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