SSブログ

米航空2社、経営破綻 [国際]

少し前から囁かれていたが、それが現実のことになった。それは経営難に陥っていたアメリカ航空大手のデルタ航空ノースウエスト航空が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨークの連邦破産裁判所に申請し、経営破綻したということである。

これは、原油価格上昇に伴うジェット燃料費用の増大が両社の経営を圧迫していたが、超大型ハリケーンが燃料高騰に拍車を掛け資金繰りが悪化し、ついに自力再建を断念したことに伴うものである。(両社とも破産裁判所の監督下で再建計画を策定し、大幅な再建策(大リストラが敢行されると思われる)を行いながら営業を続ける。)尚、負債総額は、デルタ航空が282億7000万ドル(約3兆1240億円)、ノースウエスト航空が179億1500万ドル(1兆9800万円)であり、デルタ航空の負債額はアメリカ企業史上9番目の規模となる。

アメリカでは大手航空会社が7社あるが、これによって過半数の4社(UALとUS航空)が経営再建を図りながら営業を続けるという異常事態になる。言い換えれば、この姿は自由競争の行き過ぎ姿を晒しているということにもなる。でも、日本人の視点では対岸の火事というであり、事故さえ起こさなければこれらの会社がどうなっても構わない、というのが本音でしょうね。(でも、JALもANAも、こういう事態にいつ陥っても不思議ではない状況にある。)

しかし、今年6月にはブラジルの航空会社・バリグ・ブラジル航空が破産申請を行っている(それについてはこちらで述べています)が、いよいよその波が広がってきたということになった。(それを救うには、世界中の航空会社が集まって、運賃値上げを談合して決めることが手っ取り早いが、それは社会が許さないでしょうし...)他にもこれに続く航空会社が出てくるでしょうね...(JALもANAも悠長にしてはいられない。)



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。