SSブログ

NENA『99 LUFTBALLONS』 [音楽(洋楽)]

1984年に発表されたアメリカ進出を果たしたアルバムである。最近、CMに使われたことで、その名前に再び脚光が当たることになったものの、そのことが更に一発屋という印象を強くしてしまったが、なかなかどうして、味のあるアーティストである。このアルバムは、ドイツ語と英語にバイリンガルということが特徴であり、最初と最後の曲は同じ曲の英語版とドイツ語版ということになっている。(曲名を見たら直ぐにお分かり頂けます。)とにかく、母国語であるドイツ語版の方が評判が高いが、それには同意する。

まずは『99 Red Balloons』で幕を開けるが、これはタイトルから分かるように、英語版である。(ラストにドイツ語版が収録されているので、聴き比べることが出来るというのはありがたい。で、どちらがいいのかは各自でご判断下さい。)続いてボーカリストとしてなかなかの力量を持っていることを感じさせてくれる『?』と『Hangin' On You』、アップテンポでシンセサイザーの音がきれいでパワフルな『Just A Dream』、曲の途中に入るサックスが印象的なややスローなナンバー『Let Me Be Your Pirate』と、英語による曲が続く。まあ、アメリカに進出するアルバムだから、こういう曲の配置となるのは十分理解できる。(また、当時のリリースはLPだから、A面とB面という区切りがあり、上手い構成であると言うことも出来る。)

そこから後はドイツ語となり、ドイツ語の発音が何とも言えない雰囲気を生み出してくれている。まずはポップで聴いていて楽しくなる『Kino』、ベースとパーカッションの低音が実に心地よく響く『Das Land Der Elefante』、ドイツ・ロックの魂を感じさせる『Leuchtturm』と『Rette Mich』、じっくりとドイツ語のボーカルを聴かせてくれるややスローな『Uner Kannt Durch's Marchenland』、そして最大の注目曲(ヒット曲)のドイツ語バージョンである『99 Luftballons』と続いて幕となる。

曲の構成にバイリンガルということを上手く使ったため、本アルバムは一粒で二度おいしいという構成になった。それだけに、もう少し評価を見直してもらいたいのだけれども...

99 Luftballons

99 Luftballons

  • アーティスト: Nena
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 2

りょんりょん

NENAってバンド名ではありませんでした?

世界的には一発で終わってしまいましたが、本国ドイツでは結構長い間人気のあるバンドだったらしいです。
by りょんりょん (2005-11-23 18:31) 

MEICHIKU

りょんりょんさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、「NENA」はバンド名です。
(ということで、ちょっと本文を修正しました。)
でも、バンドとしてよりも、一人の女性・ガブリエラ・ネーナ・ケルナーという印象があまりにも強いということですから...
NENAとしては、このアルバム以外にも何枚かのアルバムをリリースしていますし、ベスト盤まであるぐらいですから、活躍していたということは分かります。
ということで、もう少し評価をしてもいい、と思うのですが...
by MEICHIKU (2005-11-23 20:59) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。