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EUROPE『THE FINAL COUNTDOWN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表されたアルバムであるが、アルバムタイトルと同名の曲がCMや某格闘家(プロレス)のテーマ曲に使われたことから、この曲のみが一人歩きしてあまりにも有名になった。彼らはABBAを生んだスウェーデン出身のハード・ロック・バンドであり、どっこい、魂の叫びが集まった粒ぞろいの曲が収録されている名アルバムである。

いきなり、頭の中に記憶されているお馴染みのイントロが流れてきて、一気に盛り上がる『The Final Countdown』。この曲についてはCMソングにも使われたことがあり、殆どの方が一度は耳にしたことがあるだろう。(でも、一曲全てを聴いたことがある、という方は少ないのかも...?)とにかく、いきなり全開モードにしてくれるノリのいい曲である。

このアルバムがご機嫌になるのは、あまりにも有名な曲がトップを飾っているだけではなく、それに続く曲も素晴らしいということである。2曲目の『Rock The Night』は正統派のハード・ロック・サウンドであるし、これもヒット曲であるバラード・ナンバーの『Carrie』と、ツボを押さえた曲が続いている。とくに、ハードな曲の後のバラードというのは、落差が大きいだけに、心を洗われた気持ちになるものである。(でも、バラード曲が名曲である、という条件が必要ですが...)

バラードの後は、ギターの響きが心地よい『Danger On The Track』、特撮ヒーロー番組(映画というよりはTV作品と言った趣です)の主題歌ではないのかと思わせる一曲『Ninja』、イントロのドラムからパワフルなナンバーで、社会問題を扱った『Cherokee』、これもまたバラードである『Time Has Come』、ストレートなロック・チューンの『Heart Of Stone』と『On The Loose』は、これぞハード・ロックというパワーを感じさせてくれ、ラストを飾るのはスケールの大きさを感じさせるロック・チューン『Love Chaser』を迎えることになる。(尚、この曲のイントロは少しだけだが『The Final Countdown』を想起させるものになっているということで、この曲が終わったら1曲目に戻りたくなってしまう...)

時代は'80's文化の頂点を過ぎで衰退期へと向かっていくことになるのだが、どっこい名盤はそんな時でも生まれてくるものである。ということで、本アルバムは時代のピークからは少し遅れてやってきた名盤ということになる。しかし、そんなことに関係なく一聴の価値は十分にある名アルバムである。

The Final Countdown

The Final Countdown

  • アーティスト: Europe
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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