SSブログ

MARIAH CAREY『DREAMLOVER』(MAXI) [音楽(洋楽)]

先のMADONNAと同様に、MARIAHのマキシ・シングルを取り上げることにする。(彼女のアルバムについては、いずれは取り上げる予定ではあるものの、あまりにもポピュラー過ぎるので、わざわざ取り上げる必要はないものとも考えている。)

で、何を取り上げようかと考えたが、先のMADONNAのマキシ・シングル(原曲は2曲で、それぞれ複数バージョンの収録)と対照的に、原曲は1曲で、その複数リミックスという形である表題のものをチョイスすることにした。尚、これは1993年の作品である。(収録されている曲は『Dreamlover』が6つの異なるバージョンで収録されている。)が、MADONNAと違うのは、原曲は複数ではなく1曲のみであるということである。アナログ盤(EP盤、ドーナツ盤)の時代であれば、A面/B面ということで、シングルと言えば2曲がペアになっているのが基本であった(中にはB面には曲なしというシングルもありましたが...)が、CDの時代になると収録面が1つということなので、2曲収録としないで、勝負を賭ける1曲でも問題はなくなり、そこから進化した形態と言うことになる。(シングルは1曲で、アレンジを変えて複数の曲とする、というのは、よくよく考えたら合理的な考えでもある。)

収録されているのは「LP Version」(特に大きなアレンジの変更は行われていないが、LPに傷があるようで、その傷を針が通過する時に出るノイズが周期的に入っていることが「LP」ということを感じさせてくれる。が、LPでも傷を付けずに管理保管していたら、そういうノイズは出ません。)、「Def Club Mix」(10分を越える一曲として仕上がっているが、原曲の持つバラード調の面影はなく、ビートを利かせたダンス・チューンとなっている。で、こういうミックスではよくあることだが、それにしてもイントロが長い...)、「Def Instrumental」(完全なダンス・チューンというアレンジであるが、インスト・ナンバーとなっている)、「USA Love Dub」(冒頭で何度も曲のタイトルをシャウトする男性/女性のコーラスというかハーモニーがあまりにも耳に残る(ちょっとくどい)アップ・テンポのダンス・チューンというアレンジ)、「Eclipse Dub」(ビートを利かせたインスト・ナンバーであるが、このアレンジにはもはや原曲(アルバム収録バージョンやシングル・バージョン)の面影は全くない。ここまでアレンジしたものは別の曲として扱った方が賢明だと思うのだが...)、「Def Tribal Mix」(MARIAHのボーカルがあることで『Dreamlover』ということが伺えるものの、このアレンジも原曲とは大きくかけ離れたもので、リズムの練習をしているドラムやベースの音を聞いているような感じのアレンジである。)の6つのバージョンである。

現在では、MADONNA方式とMARIAH方式のマキシ・シングルの両者があるものの、次第にMARIAH方式のものが増えているようだが、やはり「合理主義」が幅を利かせるのでしょうね。でも、今後の音楽業界がネット配信が中心となってしまったら、CDというパッケージ・メディアが生んだと言って良いマキシ・シングルというものは、「余計なアレンジのものは不要」と言われてそっぽを向かれてしまい、消え去ってしまうような気がするのだが...

 

Dreamlover

Dreamlover

  • アーティスト: Mariah Carey
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1993/08/17
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。