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JANET JACKSON『JANET JACKSON'S RHYTHM NATION 1814』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼女の4枚目のアルバムであり、全米No.1の座を獲得するどころか、1990年のBillboard年間アルバム・チャートまでも征したヒット・アルバムである。(更に、翌1991年でも年間アルバム・チャートの43位に食い込んだ。)このアルバムは、Billboardのレギュラー・チャートでは4週連続の1位となっているが、この年には21週(3週1位の後、1週だけその座を譲り、そこから18週にわたり1位に居座り続けた)M. C. HAMMERの「PLEASE HAMMER DON'T HURT 'EM」(これは年間チャートでは5位)や9週1位を獲得したPAULA ABDUL「FOREVER YOUR GORL」等の強敵を退けての1位である。また、本作によって「マイケルの妹」だった彼女も一人のアーティストとして完全に認知されることになった。

まずは『Interlude: Pledge』ということで前置きがあり、続いて大ヒット曲『Rhythm Nation』の登場となる。この曲は1990年のBillboard年間シングル・チャートで38位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録する大ヒットとなり、マイケルの妹ではなく、一人のアーティストとして認められることになった。リズミカルであり、ビートの利いたダンス・ナンバーである。続いては『Interlude: T.V.』を挟んで『State of the World』の登場となる。この曲もリズミカルでダンサブルな一曲であるが、ポップのエッセンスが利いた親しみやすい一曲である。

続いては『Interlude: Race』を挟んでから『The Knowledge』となるが、この曲は本アルバム全体に共通するビートの利いたミディアム・テンポのダンス・ナンバーである。続いて4秒という『Interlude: Let's Dance』を挟んで、全米No.1ヒットとなり、1989年のBillboard年間シングル・チャートで5位に輝いたスーパー・ヒットの『Miss You Much』がテンポ良く轟くことになる。(この曲については何も述べる必要はないであろう。)

続いては静かに『Interlude: Come Back Interlude』で次曲にブリッジすることになり、『Love Will Never Do (Without You)』の優しいイントロに繋がり、少し落としたテンポのビートが響き出す。この曲もダンス系のビートの曲であるが、テンポがゆっくりしていることから、ダンス系のボーカル・ナンバーと言った方がよく、彼女のボーカルもなかなか良い味を出している。次はブリッジ・ナンバーが入らずに『Livin' in a World (They Didn't Make)』となるが、この曲はスローなテンポのバラード・ナンバーであり、ピアノの旋律を中心とした美しい一曲で、ジャネットのボーカルが優しく届けられる一曲である。続いては、またもブリッジ・ナンバーなしに、リズミカルなダンス・ナンバーの『Alright』のビートが炸裂しての登場となる。この曲は、本アルバムの中では最も長い6分半弱の一曲であり、たっぷりとそのビートに酔いしれることが出来る。(が、ダンサブルな曲はどれも同じような曲にも聴こえてくる...)続いては『Interlude: Hey Baby』というブリッジ・ナンバーを挟んでから、全米No.1に輝いたリズミカルなミディアム・テンポのダンス・ナンバーである『Escapade』が登場となる。この曲は1990年のBillboard年間シングル・チャートでは15位に食い込んでいる大ヒット曲でもある。(レギュラー・チャートでは3週連続1位に輝いている。)続いてブリッジ・ナンバーの『Interlude: No Acid』を間に挟んで、これもまた全米No.1に輝いた『Black Cat』が登場となる。(この曲の1位は1週のみ、尚、1990年のBillboard年間シングル・チャートでは59位にランクインしている。)

続く『Lonely』はスローテンポのバラード・ナンバーでありハートフルで優しいボーカルが繰り広げられ、じっくりと聴くことが出来る一曲である。続いては間奏を埋める形のブリッジ・ナンバーはなく、連続した形で『Come Back to Me』が始まり、この曲もスローなテンポのボーカル・バラード・ナンバーである。イントロとサビの部分のバック・コーラスと融合したジャネットのボーカルは秀逸である。続く『Someday Is Tonight』はジャジーなスローなボーカル・ナンバーであり、ハートフルな彼女のボーカルとソウルフルなサックスのサウンドが心を和らげてくれる。そして、ラストに間奏曲というのも変であるが、その『Interlude: Livin'...In Complete Darkness』が、この曲は本アルバムでは全部で8曲ある間奏曲(ブリッジ・ナンバー)の中では一番長く、1分ちょっとの時間がある。子供たちのコーラスが入った前半から、ジャネットの語りかけによる後半があり、アルバムの最後をしっかりとした形で締めてくれている。

本アルバムのリリースは1989年であり、'80'sのアルバムではあるのだが、本アルバムによってジャネットは今までの彼女ではなく、大きく飛躍をして新しいジャネットに生まれ変わったと言っても良い。ということで、本アルバムは(発表当時)来るべき新たなディケイドである'90'sに向けての新たなサウンドを'90'sになる少し前に放ってくれたアルバムと言うことが出来る。正確には'80'sのものであるが、サウンドは'90'sのサウンドと言って良い。ということで、'80'Sサウンドのお好きな方にも、'90'sサウンドがお好きな方にも注目の一枚である。また、JACKSON 5(JACKSONSを含む)のファンの方にも、彼らの妹であるジャネットの本アルバムのことは忘れないでもらいたい所である。

 

Rhythm Nation 1814

Rhythm Nation 1814

  • アーティスト: Janet Jackson
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1989/08/24
  • メディア: CD

↓こちらも忘れないでもらいたいところです。(ベスト盤をピックアップしておきます)

The Very Best of The...

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2004/06/28
  • メディア: CD
20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jackson 5

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jackson 5

  • アーティスト: The Jackson 5
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1999/10/26
  • メディア: CD


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