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PATTI AUSTIN『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年にリリースされたアルバムで、全米No.1ヒット曲を生み出している。また、当時は勢いがあり全盛期であったQUIBCY JONESがプロデュースしたということで注目を集めたが、大きくブレークするには至らなかった。元々彼女はジャズ畑で育ったということもあり、新しい彼女の姿を見ることが出来るかと思われたが、セールス的にはQ. JONESの名前は通じなかった。が、彼女のソウルフルでパワフルなボーカルには磨きがかかることになった。

まずはパワフルでダンサブルな『Do You Love Me』で幕が上がる。この曲によっていかにもQ.JINESがプロデュースをしているという感じを与えてくれるが、ソウルフルでパワフルな彼女のボーカルもなかなかのものである。続いてもブラコンである『Love Me To Death』で、テンポは少し落とすことになるが、活きの良いソウルフルなボーカルが良い味を出している。続く『Way I Feel』はミディアム・テンポでダンサブルでポップのエッセンスが利いたボーカル・ナンバーであり、聴きやすい一曲である。続く『Every Home Should Have One』は小刻みでややアップ・テンポであり、更にリズミカルなポップな一曲であり、文字通り「音を楽しんでいる」ことが伝わってくる一曲であり、とても聴きやすい一曲でもある。

続く『Baby, Come To Me』はJAMES INGRAMとのデュエット・ソングでじっくりと聴かせる一曲であり、ソウルフルで大人のボーカルを聴かせてくれている。この曲がヒットした当時は、ちょっとしたデュエット・ソングのブームとなっていて、いくつかのデュエット・ソングがヒットを記録したが、それらのヒットしたデュエット・ソングと同様に、この曲もゆっくりとしたテンポでじっくりと聴かせる一曲である。また、この曲はアメリカのTVドラマにも使われたこともあって、ジワジワとチャートを上っていき、2週間にわたって全米No.1の座を獲得している。また、1983年のBillboard年間シングル・チャートでも堂々の8位にランクインした大ヒット曲となった。尚、邦題として『あまねく愛で』と付けられているが、筆者はこの邦題は大嫌いであり、あくまでも原題で言うことにしている。続く『Genie』は'70'sブラコンの血を受け継ぐダンス・ナンバーであり、パワフルな彼女のボーカルがリズミカルに炸裂するノリの良い一曲である。続く『Stop, Look, Listen (To Your Heart)』は前曲からは一転して、スローなテンポのバラード調のボーカル・ナンバーであり、彼女のパワフルなボーカルが余裕を感じさせて優しく届いてくる。

続く『Symphony Of Love』はレゲエのテイストがスパイスとして利いている一曲で、ソウルフルなボーカルはパワフルさを少し抑え気味としているが、とても良い雰囲気のボーカル・ナンバーとなっている。続く『Oh No, Margarita』はリズミカルであり、ソウルフルなボーカルが堪能できるダンス系よりの一曲である。(イントロだけはM. JACKSONの某ヒット曲に雰囲気が似ている...(当然、Q. JONESがプロデュースしたあの大ヒット・アルバムからのヒット曲です。))ラストを飾る『Island』はピアノを中心としたシンプルなメロディ構成のゆっくりとしたバラード調の一曲であり、こういう曲は彼女としたら得意とするところであり、秀逸なボーカルを聴かせてくれる。リズミカルでダンサブルな曲も悪くはないが、やはりこういう曲は味があります。

歌唱力、表現力は素晴らしいものを持っているPATTIであるが、そんな彼女のキャリアの中でも本アルバムはQ. JONESのプロデュースというちょっとした冒険を行い、新たな姿を探ろうとしたが、その路線は今ひとつであった。(新たな挑戦ということは大いに評価できる。)これはジャズ畑でボーカルを中心とした曲で育ってきたということがQUINCYとはかみ合わなかったということになる。が、ボーカル・ナンバーではとても良い面を出していて、この辺りは流石ということになる。じっくりとボーカル・ナンバーを楽しみたいところである。尚、『Baby, Come To Me』は'80'sを代表するデュエット・ソングの一つであり、この曲は時代に残る名曲ですよ。

 

Every Home Should Have One

Every Home Should Have One

  • アーティスト: Patti Austin
  • 出版社/メーカー: Qwest
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓9曲目のイントロが似ているというのはこのアルバムに収録されている「某ヒット曲」です。

Off the Wall

Off the Wall

  • アーティスト: Michael Jackson
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2001/10/16
  • メディア: CD


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