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ケータイ刑事銭形泪13話 [ケータイ刑事]

放送日が木曜の22時から日曜の10時に変わって最初の放送。前回の放送から中2日(実際には2日半)での放送ということなので、集中放送という感じもなきにしもあらずである。が、日曜の午前中というのは「特撮ヒーロー」作品の放送ラッシュであるだけに...(でも、そのトリとして「銭形泪」が締めてくれる形になると、それまでに放送された作品の印象が一気に薄くなってしまいそうで...)で、何だかんだといろいろあったことと、4/4の火曜日は本Blogがメンテのために半日も停止していたことでで更に後ろに回している間に、ここまで遅くなった。でも、この放送は「再放送」だから、別にこれでもいいか...(次は水曜日にUPしている「銭形零」よりも先になるようにしようかと思います。)

今回の物語は、五代さんとのコンビの最終回となる第13話「助けて、五代さん! ~銭形泪冤罪事件」である。ということで、今回で「1st.シリーズ」が終了となり、次週からは「ケータイ刑事」シリーズの中でも傑作続出の「2nd.シリーズ」となる。(泪ちゃんの髪型もポニーテールに変わります。)五代さんとのコンビでの最後ということで、気合いを入れていきましょう。また、今回はいつもとは違うお淑やかな泪ちゃんの姿も見ることが出来ます。記憶を失っているということですが、キャラの演じ分けがしっかりと出来ている黒川芽以さん、流石です。(黒川さんは「天使みたい」というドラマで、二役主演を経験しているだけに、こういう所でもしっかりとした演技を見せてくれます。)また、五代さんも、ちゃんと26話、ちゃんと13話、ちゃんと13話というように間に半年のお休みがあったものの、通算で1年間、ヘタレぶり(中には格好良く決める時もあるにはありましたが...)を見せていましたが、今回の五代さんは今までの五代さんとは完全に違って、実に格好良い所を見せてくれます。(今回の五代さんの活躍だったら、一応は「警部補」に昇進させてあげてもよろしいのではないか、と思いますが...)ということで、泪ちゃんと五代さんのコンビでは最終回となる物語は、いつもとちがってハードな路線の物語で、見所満載の物語です。で、いつものことながらの長文・ネタバレありでスタートします。

五代さんが本を読んで勉強している。本のタイトルは「根性!努力!昇進!! ~警察官僚を目指せ~」。が、場所は川辺である。そこに自転車に乗った泪ちゃんがやってきて「こんな所で勉強ですか?」と尋ねる。で、昇進試験まで日がないということで、1分1秒が惜しいという五代さん。が、「気分転換に美味しいものでも食べに行きません?」と微笑みを浮かべて誘う泪ちゃん。(五代さんに取ってはこれは悪魔の誘惑です。)とかも「もちろん、五代さんの奢りで」と泪ちゃん。やっぱり食べることになるといつものパターンです。が、五代さんは「早くお家に帰って、おやつでも食べてなさいよ」でも、泪ちゃんは「いいじゃないですか。私、無性にキムチ丼が食べたいんです」と、おねだりの姿勢は変わりません。が、「俺はキムチ丼なんか食べたくないの」と五代さんは突き放す。すると泪ちゃんは五代さんが手にしている本を奪おうとする。で、本は川に落ちてしまいました。「お前、なんてことをしてくれたんだ」と五代さん。泪ちゃんは「まあ、いいじゃないですか」と悪びれるところがなく「出世なんかしない方が五代さんらしくて素敵だと思いますよ。相棒の私がい運ですから、間違いありません」と笑顔を見せる。でも、やっぱり本のことは謝るべきですよ、泪ちゃん。が、五代さんが「相棒」という言葉に反応する。泪ちゃんは博学である所を披露しようとして「パートナーという意味です。元々の語源は…」って、こういう説明は柴田さんに任せておけばいいと思いますが... しかし五代さんは冷たい言葉を口にする。「相棒なんかじゃないよ。俺が必死になって勉強しているのは出世のためじゃない。一日も早く、お前みたいな女子高生のお守りから解放されたいからだよ。」この言葉にショックを受けた泪ちゃんは「そんな風に思っていたんだ...」と呟くと、五代さんに背を向ける。が、目から涙がこぼれている。が、五代さんは「また嘘泣きですか?警視正殿」と追い打ちを掛けるが、泪ちゃんも「泣いてなんかいません」と強く言う。(泪ちゃんが見せる本物の涙ですが、こういう演技をやらせると、黒川芽以さんは流石に上手いですね。でも、映画「問題のない私たち」ではもっと凄いですが...)が、そこに「警視庁から入電中」という着ボイスがして、いいドラマを遮ってしまう。

携帯を泪ちゃんが開くが、今回は事件ではなく、警視庁参事官・荒畑任五郎(あらはた・にんごろう→この名前は当然、「古畑任三郎」をもじっているというのはお分りですよね。)から極秘指令があるということで、警視庁に急行せよ、というものであった。(いつもとは違うパターンです。だって今回は、「・第1クール」の締めくくりの物語ですから...)

警視庁、荒畑参事官の部屋。「海王星団」という正体不明の謎の秘密結社(要人暗殺を行い、国家転覆を狙っている)の捜査を荒畑が行ってきたが、感づかれたということで、海王星団から殺人予告が届いていた。また、海王星団のスナイパー(何処かで見た顔、と五代さん)の写真も出す荒畑。ということで、海王星団を一網打尽とするチャンスとして、荒畑を守ると共に、スナイパーを逮捕して、海王星団の全貌を吐かせろ、という指令が下される。五代さんは「熱血!」というキャラそのままで「私に任せてください」と指令を受けるが、泪ちゃんは冷静です。「たった2人の護衛では危険すぎると思います」と言うが、荒畑は「ことを公にすることは出来ない」と言う。それは、海王星団の首謀者が警視庁の関係者だという情報があるからだった。誰が敵で誰が味方なのか分からないが、警視総監の孫である泪ちゃんは信用できる、ということからの人選であった。(泪ちゃんは警視総監の孫ですが、警視庁は銭形家のものではないのですが... また、こういう場合だったら、ちゃんやちゃんにも動員を掛けてもいいと思うのですが...←今となっては叶わない顔ぶれの「銭形姉妹・共演」の夢の一つです。)で、任務に就く泪ちゃんと五代さん。

街中を歩いている荒畑の後から泪ちゃんと五代さんが歩いている。泪ちゃんは「黙って歩いていると、変ですよ、私たち...」と五代さんに話しかけるが、五代さんは険しい顔つきのまま何も言わない。で、泪ちゃんは「親子のふりをしません?」と言って両手をさすりながら「まだまだ冷えるねぇ、お父ちゃん」と笑顔を見せるが、五代さんは無視。「もう、大人げないんだから...」と呟く泪ちゃんの気持ちも分かりますが、五代さんはそれだけこの任務を大事と感じている証でもあります。が、その時、泪ちゃんは道の反対側を歩いている男の姿に気がつく。その男は海王星団のスナイパーとして先ほど写真を見せられた男だった。(白い長いマフラーをしています。)で、五代さんにそのことを言う泪ちゃんだったが、五代さんは荒畑の後を歩いていて、既に泪ちゃんとは離れていました。で、泪ちゃんは五代さんに何も告げずにこの男を追っていく。(単独行動は危険だという見本の展開になってしまいます。)

男はあるビルの中に入っていった。で、泪ちゃんも男を追ってそのビルを確認し、そして中に入っていく。で、男の行方を捜す。が、背後から突然伸びた手によって薬を嗅がせられて気絶してしまう。(泪ちゃん、ピンチ!)

荒畑は街中で靴磨きをしている。(参事官の割にはちょっと浅はかな行動だと思うのですが...→当然、裏があることが後に分かります。)五代さんは泪ちゃんがいないことに気づき「何処に行きやがった...」と言っているが、その時、銃弾が荒畑を襲った。幸いにも弾は外れたが、五代さんは直ぐに荒畑を守ろうとする。で、周囲を見回すと、あるビルの窓からライフルが狙っているのを発見する。で、荒畑をその場に残して、そのビルに入っていく。手には銃を持ち、いつもの五代さんとは全く違う引き締まった表情で、カッコイイ姿を見せてくれます。で、ビルの中の会議室に踏み込む。が、そこには手にライフルを持った泪ちゃんが気絶して床に倒れていた。慌てて泪ちゃんに駆け寄る五代さん。泪ちゃんを揺すって気がつかせようとする五代さん。そうしていると泪ちゃんが気がつき、ゆっくりと目を開ける。が、五代さんに対して「あなた、誰?私は、誰?」と記憶を失っていた。また、自分がライフルを手にしていることに気づくと「何、これ?」と言って部屋の中を見渡す。すると、男性の老人が胸から血を流して倒れているのを目にする。で、「キャー」と悲鳴を上げてライフルを投げ捨てる泪ちゃん。五代さんは老人が死んでいることを確認すると、側にあったテーブルクロスの布を老人の死体にかけてから泪ちゃんにそっと語りかける。名前を告げ、警視庁の刑事だということ告げ、何があったかを尋ねるが、泪ちゃんは反応しない。で、五代さんは携帯を手にすると、いつも泪ちゃんがやっているように現状の写真を撮り、泪ちゃんに「思い出さないか」というが、泪ちゃんは小さく首を横に振るだけだった。

「なるほど、そういうことか」と、荒畑が現場に姿を現した。で、泪ちゃんが海王星団の首謀者だと決めつけ、荒畑を守るふりをして荒畑を狙撃し、現場を見られたということで老人を口封じのために殺した、として五代さんに泪ちゃんを逮捕するように命令する。が、「ちょっと待ってください」と五代さん。が、荒畑は「君も一味なのか?そうじゃなければ逮捕したまえ」と再度命令するが、五代さんは動かない。(泪ちゃんの五代さんを見る目が助けを求めている目をしていて、黒川さんの大きな瞳がとても印象的です。)で、荒畑は五代さんから手錠を奪うと泪ちゃんを殺人容疑で逮捕しようとする。が、荒畑の手を振り切り、その場から逃げていく泪ちゃん。で、この会議室を出る前に「潤む、悪の雫」と泪ちゃん。五代さんはこれから何かを感じたようです。

街中を逃げる泪ちゃん。警察官の姿を目にすると身を隠すようにするが、突然手を捕まえられてしまう。それは五代さんだった。「銭形、来い」と言って廃工場に泪ちゃんを連れて行く。「緊急配備が敷かれているので動かない方がいい」と五代さん。泪ちゃんは「どうして逃がしてくれたんですか?」と、いつもの泪ちゃんの口調とは全く違っていて、おしとやかな良家のお嬢様(銭形家も良家で、そこのお嬢様ですが...)という泪ちゃんです。五代さんは「濡れ衣に決まっているからだ」と、泪ちゃんのことを信じています。と思ったら「お前みたいなガキが出来るのは、せいぜい学級委員ぐらいなものでしょう。秘密結社の親玉なんて無理無理」と、いつもの五代さんの口調です。(いつもは支離滅裂な五代さんですが、でもこの説明にはそれなりに納得できます。)で、「ありがとうございました」と泪ちゃん。が、違和感を感じるのか、五代さんは「やけに素直だなぁ」で、泪ちゃんも「いつもの私は素直じゃないんでしょうか?」と口調までもがお淑やかなお嬢様になっている。で、ここぞとばかりに五代さんは日頃の鬱憤を口にする。「史上最大級に、くそ生意気じゃじゃ馬娘ですよ」と力強い口調で言う。「それはそれは、たいへん失礼いたしました」と深々と頭を下げる泪ちゃん。(「天使みたい」の戸川はるか/かなたの二役とも違う、完全に正反対のキャラとなっている泪ちゃんです。)調子に乗った五代さんは更に続けて「刑事としても最低な部類でなぁ。いつも華麗な推理で事件を解決するのは、この熱血刑事・五代潤さんなんだよ。あんたはいつも俺の足を引っ張っているんだよ」と、実際の反対のことをここぞとばかりに言う。泪ちゃんは「そうですか、本当に、ご迷惑をおかけしました」と再度頭を下げる。(こういう泪ちゃん、何か後が怖い~)

帽子を被りコートの襟を立てた柴田さんが、尾行されていないかを気にしながらやってきた。が、そんな動きをしていたら間違いなく怪しまれます。で、五代さんに報告。「警視庁を挙げて泪ちゃんの捜索にあたっている」ということだった。また、殺されていた老人の身元はビルの管理人だということ、ライフルには泪ちゃんの指紋のみ、ということで、状況は悪い。そこにゆっくりと泪ちゃんが歩いてくると「五代さま」と言う。で、五代さんは「記憶を戻さない方が良いと思う。」と来ました。柴田さんも「ひょっとして僕にも美味しいことが...?」と期待するが、柴田さんに対しては「よっ、柴田!」と呼び捨ての泪ちゃん。(やっぱり、第5話で「柴田、ふざけすぎ」と言うのが残っているのでしょうか?)

柴田さんは、泪ちゃんには思い出したくない記憶があるのでは、と何でもマニアの柴田さんらしいことを言う、五代さんは自分たちが泪ちゃんの容疑を晴らすしかない、とこれもまた熱いことを言う。が、柴田さんは、これまでに一度も事件を解決したことがない五代さんに不安を感じる。(まあ、誰でも僧でしょう。)一方、泪ちゃんは別人のようにお淑やかでいる。(が、これまでの黒川さんは、この時の泪ちゃんのように笑わない女の子を数多く演じてきたということもあって、「影がある」という少女を演じさせたらやっぱり上手い所を見せてくれます。(本作で、一気にコミカルな演技までも対応できるようになり、引き出しの多さを感じさせてくれるようになりました。))

事件を解決しようと、五代さんが立ち上がろうとするが、泪ちゃんの「潤む」という言葉を思い出した。で、いつもは泪ちゃんが現状の写真を撮っているが、今回は五代さんが自分の携帯で現状の写真を撮影したことから、携帯を開く。柴田さんと共に手がかりがある、と言って事件現場の写真を見て、続いて泪ちゃんに話を聞こうとして呼びかけるが、泪ちゃんの姿は消えていた。慌てて探す五代さんと柴田さん。で、泪ちゃんは川辺をぼーっとしながらゆっくりと歩いていた。(こういう演技もお手の物の黒川さんです。)で、駆け寄る五代さんたち。が、泪ちゃんは自ら五代さんの手を振り払う。「五代さま、柴田。」(五代さんは「様」づけなのに、柴田さんは「呼び捨て」というのは変わりません。)「これ以上ご迷惑をかられません。もしかしたら、本当に私が殺したのかも知れないし...」と意を決しているような泪ちゃん。で、「警察に行きます」と言うとゆっくりと歩を進めようとする。が、五代さんが「バカ野郎!」と言って呼び止める。「お前は人なんか殺していない、絶対にだ」と五代さん。で、無実を証明すると言う。「信じていいんですか?」と泪ちゃん。それに頷く五代さん。で、ようやく泪ちゃんは少しだけですが笑顔が戻ってきました。(それにしても、本当にこのような心に傷のある少女、影のある少女というのは黒川さん、演じ慣れているのか、本当に上手いです。)で、まずは腹ごしらえということになる。で、泪ちゃんがさっき「キムチ丼」を食べたいと言っていたことから、それを買ってくる五代さん。で、買い物袋から取り出すと「キムチ丼」を泪ちゃんに、そして自分のとして「牛丼」を取り出す。「僕のは?」と柴田さんが尋ねるが「あっ、忘れた」とあっさり切り捨てられる。

で、ここで泪ちゃんが一つ質問を。「どうしてこっちがキムチ丼だと分かるのですか?蓋を開けてもないのに...」で、五代さんは「君、そんなことだったら刑事失格だよ」といつもやりこめられているお返しをしています。で、泪ちゃんは「穴があったら入りたいです」と、本当に泪ちゃんらしくない言葉を返す。で五代さんが語る。「蓋の所にマークが付いているでしょう」と、泪ちゃんが手にしているキムチ丼の蓋に貼られた「○が囲まれた「キ」」のシールを指し示す。「本当ですね。これなら中を見なくても分かります。流石、五代さま」と笑顔を見せる泪ちゃん。で、五代さんは調子に乗って「観察力は、君、刑事の命だよ。覚えておきなさい」と言って笑い出す。(完全にいつもの泪ちゃんと五代さんが入れ替わっている...)が、五代さんは閃いた。「中を見なくても中が分かる」ということで、携帯を取りだして事件現場の写真を見ると「謎は解けたぜ、ワトソンくん」しかも、泪ちゃんは「ワトソン、誰のことですか?」と、ここまでもいつもと逆パターンを抑えてくれています。(で、Aパート終了)

荒畑の部屋。電話が鳴ると荒畑がそれに出る。その電話は五代さんからの電話だった。「銭形警視正はまだ見つからないのか?」と尋ねるが、五代さんの言葉は「真犯人を確保しました。」というものだった。で、泪ちゃんたちが隠れている廃工場に荒畑がやってくる。待っているのは五代さん一人である。いつもの五代さんとは完全に違っている。「何処だ、真犯人とやらは?」と荒畑。それに対して、荒畑を指さして「真犯人は、アナタだ。荒畑参事官」そして、泪ちゃんと柴田さんは五代さんの背後にやってくる。しかし、荒畑は「命を狙われた」と言うが、今日の五代さんは何かが違っている。「あれは自作自演です。」ということから、あのビルで殺されたのが老人だと既に知っていた。(確かに、荒畑がやってきた時、死体にはテーブルクロスが掛けられていたので、死体ということは分かっても、老人だと言うことは分かりません。)で、その理由を問いつめる五代さん。しかし、「見れば分かることだ」と荒畑。で、満を持して五代さんはその時撮影した現場写真を携帯に表示させ「死体には布がかかっていた」ということで、荒畑は最初から老人が殺されることを予め知っていた、というのである。(いつもならば泪ちゃんが気づき、そして真犯人を追いつめるのに、今回はそれを五代さんが担っている。)

で、荒畑は「あぁ、私としたことがとんだ凡ミスだなぁ」と言うと、犯行を認めた。五代さんの言うとおりで、老人を殺害させ、銭形警視正に罪を着せようとしたこと、更には「海王星団」の首謀者であることを告白する。で、泪ちゃんは「どうしてこんなことを...」と尋ねる。すると、荒畑は「銭形警視総監に御退陣願うためだよ」と、その理由を語り始める。自慢の孫娘が殺人を犯したとなれば即辞任、次の総監には犯人逮捕に尽力した自分が就任する、という筋書きであった。で、警察を掌握するのは国家権力を握る第一歩と言う。(確かにそれはそうですね。でも、日本だとどうかと思います(自衛隊をということになる)が、国家権力を握る方法としたら、軍を掌握するという方法もあります。)

五代さんは「自首してください」と言うが、荒畑が指を鳴らして合図を送ると、3人の男たち(黒ずくめの服にサングラスを掛けて、さらにシルクハットを被っている)が銃を持って現れる。しかし、一歩もひるまない五代さんはその中の一人がライフルを持っているのを目にすると「狙撃したのはお前か」とカッコイイ!荒畑は笑いながら「ここで死んでもらおう。」筋書きは、泪ちゃんが同僚二人(五代さんと柴田さん)を殺害し、その後自殺した、というもの。でも、こういう筋書きというのは、悪人がいつも考えるものと同じですね。(でも、悪役が憎たらしいぐらいでないと盛り上がりに欠けちゃいますから... 今回の犯人はその点でも良く練られています。)で、合図を送る荒畑。五代さんは「逃げろ」と泪ちゃんと柴田さんに指示。で、三人は走って物陰に隠れる。と同時に3人の男たちは銃を発射する。(「ケータイ刑事」ではこのような銃撃戦というのは珍しいことです。まあ、犯人たちに立ち向かっていれば、こういう事態に遭遇してもおかしくないですが、「ケータイ刑事」は派手なドンパチやアクションではなく、謎解きを中心としたミステリー・ドラマです。(ここが「スケバン刑事」(これは、よくよく見たら、ヨーヨーを振り回しているお姉ちゃんが力で悪に立ち向かうドラマです)とは違う所であり、「ケータイ刑事」を「平成のスケバン刑事」だと言っているオバカな文化人(こいつら、本当に物語を見ているとは思えない)は無視しましょう。))で、五代さんは泪ちゃんと柴田さんをかばいながら、たった一丁の銃で応戦する。(この時の五代さんは「太陽にほえろ!」の五代刑事(=スニーカー)になっています。)が、直ぐに弾切れになってしまう。

で、泪ちゃんの側に戻ってきた五代さんは「すまない、結局お前を守ることが出来なかった...」で、泪ちゃんは「五代さま」と言って五代さんの胸に。(それにしても、泪ちゃんの目つき、表情は本当にいいですね~。(流石は黒川さん。こういう演技は本当にお手の物))五代さんは「最後ぐらい、お前のくそ生意気な姿を見たかった。お前は何にも覚えていないだろうが、最高の相棒だった」と五代さんも泣かせてくれる台詞です。これに泪ちゃんも「相棒...?」と言葉を返す。(最初のネタフリもちゃんとここに繋がるんですね。)「ああ、相棒だよ」と五代さんも応えてくれます。そして、五代さんの目から流れた涙が泪ちゃんの頬に落ちる。で、泪ちゃんの表情が急に変わる。「五代さん、諦めちゃだめ!」今までのお淑やかな泪ちゃんではなく、悪に対する決意に満ちた正義の心に満ちた力強い言葉で、目の輝き方も表情も全く違っています。これがいつもの泪ちゃんです。で、「五代さん」と言ったことから泪ちゃんが記憶を取り戻したことを感じた五代さん。「記憶が戻ったのか?」と尋ねると「はい、完璧に」といつもの泪ちゃんの口調に戻っています。しかし、銃弾が飛び交っていることに変わりはない。泪ちゃんは「脱出しますよ」というものの、窮地に追い込まれている状況に変わりはない。(が、普段の泪ちゃんが戻ってきたのならば、何とかしてくれるという期待が持てます。)で、「五代さん、ジャケット脱いで」と、早速脱出作戦の開始です。(こういう状況でも冷静な泪ちゃん、やっぱりしっかりしていて頼りになります。)

五代さんのジャケットを手にした泪ちゃんは物陰から相手の様子を伺う。銃弾が飛んでくるが、素早く身を隠す泪ちゃん。そして、今度は五代さんのジャケットを放り投げる。宙を舞うジャケットに3人の男たちは銃を向けて発射する。そして、その隙に泪ちゃんを先頭にして五代さんと柴田さんが走っていく。で、工場の建屋の出口から外に出ようとしたが、最初に荒畑が海王星団のスナイパーと言った男が立ちふさがり、泪ちゃんたちに銃を向ける。それを見た荒畑は「遅いじゃないか、さっさと殺れ」と完全に勝ち誇った表情をしている。で、スナイパーは銃の狙いを泪ちゃんにゆっくりと向け、引き金に指をかける。流石の泪ちゃんも、両目をつぶって覚悟を決めた様子。で、銃声が轟く。が、泪ちゃんは倒れない。ゆっくりと目を開くと後ろを振り返る。すると、荒畑の後ろにいた3人の男たちが倒れている。「どういうことだ?」と荒畑。五代さんも「お前は一味じゃないのか?」すると、スナイパーの男は「私、味方でございます」(これをあの佐藤二朗さんの独特の節で語る。)海王星団の不穏な動きをいち早く察知した銭形警視総監からの極秘指令を受けて、お嬢様方を影ながら、以前からずっと守っていたのであった。更に、時には事件の目撃者になったりしていた。また、長すぎる白いスカーフは銭形家への忠誠の証である、と言う。(「お嬢様」ということは、ちゃんの時にも姿があったけど、その時も影ながら守っていたということになりますね。また、長すぎるスカーフ、「銭形家への忠誠」というものは「劇場版」にも繋がるネタでもあります。)

その隙に荒畑は逃げようとするが、柴田さんがこれに気づき「泪ちゃん!」、五代さんも「銭形!」泪ちゃんは大きく頷くと、直ぐに荒畑を追う。が、外に出る前に躓いて転んだ荒畑の額に泪の雫が落ちる。ストラップが飛んできて、赤いが舞い、荒畑を捕らえる。「泪の裏には悪の影、まんまと泣かせたつもりでも、最後はあんたが泣く番よ。…」いつも以上に泪ちゃんの口上が格好良く決まる。で、確保。五代さんが素早く手錠を掛ける。で、五代さんは笑顔を浮かべて親指を立てながらよくやったというポーズ。泪ちゃんも笑顔になって大きく頷く。(泪ちゃんの笑顔はやっぱり良いものですね。)

事件解決後の夜の町。泪ちゃんと五代さんが歩いている。泪ちゃんが五代さんに尋ねる。「そういえば、記憶喪失だった時の私って、どんな感じだったんですか?」ちょっと慌てた五代さんは「普通の感じでしたよ」と言って誤魔化すが、泪ちゃんは「ふ~ん、そうなんだ」とそのまま軽く受け流す。で「じゃあ、お疲れ様でした」と五代さんに敬礼して別れようとする。で「五代さま」とさりげなく口にする泪ちゃん。で、五代さんは「ひょっとして、覚えてらっしゃった?」で、泪ちゃんは「刑事としたら最低の部類ですから...」と言葉を返すと、「あら、あらあらあら、どうしましょう...」と慌てる五代さん。泪ちゃんは「まあ、この話はまた後でゆっくり...」で、自転車に乗って去っていく。慌てる五代さんは泪ちゃんに「銭形様」と言っているけど... そこに五代さんの携帯に泪ちゃんからのメールが届く。「信じてくれて ありがとう」と記されていた。で、「は私をお救いになった...」と五代さん。人情味ある泪ちゃんだからこそのメールですが、この様子だったら、五代さんの今回の活躍で1階級「昇進」というのと、泪ちゃんに対する無礼で1階級「降格」ということになり、結局は現在の「巡査部長」のままということになるのでしょうね...(でも、銭形家についていた方が、昇進できなくても警視庁の中では安泰ですよね。何せ、この後、銭形警視総監直々の計画に参加し、副総監にも覚えられるのですから)

鑑識メモ。記憶をなくすと人は変わってしまうものなのか?ということから、自分の場合はどうなるのか実験してみようと柴田さん。で、振り回したバットを頭にぶつける。立ち上がった柴田さんは笑いながら「ダーク柴田さ」こういうオチとは思っていましたが、柴田さんの場合は普通の時からちょっと変な所があるだけに、実は危険人物になりそうな...

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

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  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 

映画「問題のない私たち」

  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/07/28
  • メディア: DVD
 
↓黒川芽以さん主演の「天使みたい」の原作です。

天使みたい-ガールフレンズ 1 (1)

  • 作者: 山下 和美
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/06/19
  • メディア: コミック
↓「濡れ衣」というキーワードから、こういう小説は如何?
 
濡れ衣―闇捜査

濡れ衣―闇捜査

  • 作者: 南 英男
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫

四畳半色の濡衣

  • 作者: 野坂 昭如
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 文庫
↓「海王星」について(「海王星団」ではありません)

海王星―青い惑星

  • 作者: アイザック アシモフ
  • 出版社/メーカー: 福武書店
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 単行本

ガリレオは海王星をみていた

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経サイエンス社
  • 発売日: 1988/06
  • メディア: 大型本

海王星の発見

  • 作者: 高田 紀代志, M.グロッサー
  • 出版社/メーカー: 恒星社厚生閣
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: 単行本

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