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STEVIE WONDER『SONG REVIEW A GREATEST HITS COLLECTION』 [音楽(洋楽)]

銭形泪」と「銭形零」に挟まれる記事はいつもどうするか迷うが、今回は「S」ということで、超ビッグスターのこの人の、しかもちょっと変わったベスト盤をピックアップしてみました。(彼ならば、「ケー刑事・ワールド」に引けを取りません。)

表題のアルバムは1996年にリリースされたベスト盤である。尚、このベスト盤はUS盤とEU盤でDISC枚数が異なり、収録曲の数も違っている。US盤は2枚組で、16/15曲の全31曲収録であるが、EU盤は1枚ものであり、そこに全21曲が収録されている。こういう場合、どちらを選ぶとなると迷うところである。彼について色々と知りたいのであれば、曲数が多い2枚組のUS盤の方がいいのだろうが、ある程度彼のアルバムを所有している方(筆者もこちらに入る)には、曲数が少なくなるものの、彼の代表曲が「1枚に収められている」ということから、UK盤の方が纏まりがあるということで、お奨めである。(ということなので、筆者は迷った挙げ句、UK盤の方を所有している。)→よって、以下はUK盤についてのお話である。尚、最後にUS盤の方の収録曲も記しておくことにする。

長いキャリアのある彼のベスト盤となると、どうしてもある程度的を絞ったものにならざるを得ないところであるが、本ベスト盤には'60'sから始まる彼のキャリアにおける代表曲が、'70's、'80's、'90'sと、それぞれの時代の代表曲がカバーされていて、時間の方も79分弱というCDの上限に近い収録時間となっていて、1枚のCDとしては実に密度の高いものとなっている。(これでも、まだあのヒット曲が収録されていない、という状態であるが、ここは「1枚」ということに拘っての選択であるため、割り切るしかないのである。→これがイヤであれば、2枚組のUS盤にするか、または彼のボックス・セットを購入されたし。)ということで、本ベスト盤はたっぷりと彼のハートフルなサウンドを堪能できる価値のある一枚である。

まずは『Isn't She Lovely』でスタート。この曲はハーモニカのサウンドが印象に残る優しい一曲である。続いては『I Just Called To Say I Love You』のハートフルなメロディが気持ちよく流れる。続いてはブラコンの代表的な一曲であり、リズミカルな『Superstition』、ポップで優しい『Sir Duke』、ソウルフルでリズミカルでテンポの良い『Master Blaster (Jammin')』と、(当たり前であるが)彼の代表曲が次々と登場する。

続いては、元BEATLESのPAUL McCARTNEYとのデュエット・ナンバーである『Ebony And Ivory』がミディアム・テンポでハートフルに登場する。こういう優しい曲は彼の得意とする所でもあり、とても優しい曲である。続いてはキング牧師に捧げられた『Happy Birthday』。この曲はリズミカルでテンポの良い一曲であるが、歌詞の方は結構際どい曲であり、こういうメッセージが込められた曲というのもまた彼らしいところである。

続いてはボーカルをたっぷりと聴かせる曲が続くことになる。ソウルフルでエネルギッシュなボーカルをたっぷりと堪能できる『Living For The City』、優しいピアノ・サウンドをたっぷりと楽しむことが出来る『He's Misstra Know It All』、名曲として現在はスタンダード・ナンバーとなっている『You Are The Sunshine Of My Life』、ゆっくりとしたテンポで、ピアノのサウンドが綺麗に優しく響く『Lately』がこれに続き、心に届く優しいボーカルをたっぷりと堪能できる。

続いてはテンポの良い『Part-Time Lover』で一旦ポップ調にしておいてから、比較的古い曲にトリップすることになる。で、名曲『My Cherie Amour』の優しいサウンドに続き、これまたハートフルな『Yester-Me, Yester-You, Yesterday』で、「愛」に満ちた優しいボーカルを聴かせてくれる。続いてはリズミカルでテンポの良い『Uptight (Everything's Alright)』で元気なサウンドを聴かせてくれる。続いてはハーモニカによるイントロが懐かしさを感じる名曲『I Was Made To Love Her』、メロディアスでありながらもテンポが良く、とてもエネルギッシュな『For Once In My Life』、ミディアム・テンポのゆったりとしたリズムがソウルフルでスケールの大きいボーカルと綺麗なコーラスに融け合った優しい『Signed, Sealed, Delivered, I'm Yours』、ゆっくりとしたテンポでハートフルで優しいボーカルを聴かせてくれるボーカル・ナンバー『For Your Love』と『Kiss Lonely Good-Bye』というように、後半はじっくりと聴かせてくれる曲が中心となっている。そしてラストを飾るのは『Redemption Song』というメロディアスなゆったりとしたボーカル・ナンバーであり、良い雰囲気で余韻を持った形で締めてくれる。(これはUS盤のDISC 2も同様の締め方となる。)

こうして聴いてみると、UK盤では「あの曲が無い」ということを大きく感じるのだが、そこは他にも彼のアルバムを持っているということから、別の価値を見いだして、UK盤をチョイスしたのだから... 資料として手もとにあっていい一枚である。(UK/US盤、どちらを選ぶかはじっくりと考えてください。)

US盤の収録曲は以下の通りです。
DISC 1は次の16曲
『Part-Time Lover』『I Just Called To Say I Love You』『Superstition』『Sir Duke』『My Cherie Amour』『I Was Made To Love Her』『Overjoyed』『Hey Love』『Signed, Sealed, Delivered I'm Yours』『You Are The Sunshine Of My Life』『Ribbon In The Sky』『Master Blaster (Jammin')』『Living For The City』『Uptight (Everything's Alright)』『Lately』『Do I Do』

DISC 2は次の15曲
『Send One Your Love』『Ebony And Ivory』『All I Do』『That Girl』『For Your Love』『I Wish』『You Will Know』『Boogie On Reggae Woman』『Higher Ground』『These Three Words』『Stay Gold』『Love Light In Flight』『Kiss Lonely Good-Bye』『Hold On To Your Dream』『Redemption Song 』

 

↓筆者が所有しているUK盤です。

Song Review: A Greatest Hits Collection

Song Review: A Greatest Hits Collection

  • アーティスト: Stevie Wonder
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 2002/04/15
  • メディア: CD

↓2枚組のUS盤です。

Song Review: A Greatest Hits Collection

Song Review: A Greatest Hits Collection

  • アーティスト: Stevie Wonder
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1996/12/10
  • メディア: CD


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