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DAN HARTMAN『INSTANT REPLAY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年にリリースされたものであり、'70's終盤の世界的なディスコ・ブームにおいて、彼の名前を広く知らしめることになったアルバムである。そのサウンドは「ディスコ」である。世の中は、映画「サタデーナイトフィーバー」によってディスコ・ブームとなり、ダンサブルなビートの音楽が氾濫することになったが、そんな中でも埋没することなく、明るく楽しいサウンドを展開してくれている。尚、本アルバムの収録曲数は全6曲であるが、収録時間の方は約39分半ということで、この数字は当時のアルバムとしたら標準的なものである。14分を越える超大作が1曲の他に、5分を越える曲が3曲もあり、大作指向のアルバムである。ということで、ダンス・ビートに乗って楽しむにはとてもいい構成である。

まずは『Instant Replay』でテンポ良くリズミカルに、そのサウンドが響き渡る。明るく楽しい'70'sディスコ・サウンドが展開されていて、元気が出る一曲である。続く『Countdown/This Is It』は14分を越える超大作であり、頭から最後までテンポ良く、リズミカルなディスコ・サウンドが心地よく繰り広げられる。ノリが良いことで、時間の長さを全く感じさせず、ラストまで元気に聴かせてくれている。

続く『Double-O-Love』はミディアム・テンポのディスコ・ナンバーであり、少しおとなしい感じがするものの、ビートは'70'sディスコ・サウンドのビートであり、こういう曲もやはり'70'sディスコ・サウンドである。続く『Chocolate Box』は3分弱という、本アルバムの中では最も短い一曲であるが、ミディアム・テンポのリズムに乗せて、ゆっくりながらもリズムを刻んでいる一曲で、コンテンポラリー系の血が流れているダンス・チューンである。続く『Love Is A Natural』はテンポの良いディスコ・ミュージックであり、印象的なブラス・サウンドが'70'sという雰囲気を醸し出している一曲である。ラストの『Time And Space』はボーカル・ナンバーであり、ミディアム・テンポのゆったりとしたメロディに乗せてじっくりと聴かせてくれる一曲である。が、サウンドの方は、ダンサブルではないものの、当時のディスコ・サウンドの特徴が出ていて、ちょっとメロディアスながらも抜けるような爽やかさを持ったメロディの一曲であり、やはり当時の時代のサウンドをしている一曲である。

本アルバムは、チャートの上では大きな記録を記録しているものではない。が、「ディスコ・サウンド」とはこれだ、というポイントをしっかりと押さえているアルバムであり、当時のサウンドがどういうものであるのかを知るにはいいアルバムである。また、'80's終盤から'90's序盤に流行ったダンス・ソングとは一線を画したサウンドが楽しめるということもあり、'90'sダンス・ソングがお好きな方にも一度は聴いていただきたいところであり、'70'sディスコ・サウンドがお好きな方には嬉しいサウンドの一枚ということで、そういう方にもお薦めです。

※現在8巡目に入っているアルファベット・ローテーションですが、今回は一つの文字で今まで以上の数を続けている(ちょっと狙っていることがありまして...)が、「D」もこれで10枚続いたと言うことで、次からは「E」にバトンを渡すことにする。

Instant Replay

Instant Replay

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2004/06/08
  • メディア: CD

Instant Replay

  • アーティスト: Dan Hartman
  • 出版社/メーカー: Sony Special Products
  • 発売日: 2001/01/01
  • メディア: CD
↓このオムニバス盤にも、本アルバムに収録されている彼の曲は収録されています。
ディスコ・ナイツ

ディスコ・ナイツ

  • アーティスト: オムニバス, アース・ウィンド&ファイアー, ワイルド・チェリー, ヒートウエイブ, シェリル・リン, ダン・ハートマン, オージェイズ
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2002/06/05
  • メディア: CD


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