RAINBOW『STRAIGHT BETWEEN THE EYES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、前作「DIFFICULT TO CURE」で、かなりポップなサウンドになったRAINBOWが、再びハード路線のサウンドに回帰していったものである。また、3代目ボーカリストであるジョー・リン・ターナーが参加しているアルバムの中では人気の高いアルバムでもある。また、ブラックモアのギターも冴え渡っている。ということで、聴き応えのあるアルバムである。
収録されている曲は以下の9曲である。『Death Alley Driver』『Stone Cold』『Bring On The Night(Dream Chaser)』『Tite Squeeze』『Tearin' Out My Heart』『Power』『Miss Mistreated』『Rock Fever』『Eyes Of Fire』。とにかく、1曲目の『Death Alley Driver』が秀逸である。再生を始めると、いきなりトップ・ギアに入り、ハードなサウンドを突っ走っている。(やはりこういうサウンドでなければ...)ということで、前作のポップなサウンドを嫌う旧来のファンもこれで戻ってきた。で、続く『Stone Cold』は抑えめのロック・チューンであるが、これには味わいを感じることになる。このような動と静をつけたメリハリが本アルバムではいい味付けとなっていて、以下の曲に続いていくことになる。続く『Bring On The Night(Dream Chaser)』も抑えめの聴かせる曲であるが、このタメが『Tite Squeeze』になるとまたまた突っ走るようになり、ラストの『Eyes Of Fire』がまたまたRAINBOWらしさをたっぷりと魅せてくれていて、ご機嫌となる。
前作のサウンドの変化によって離れてしまったファンも、本作は十分に納得できるハードなサウンドを聴かせてくれるものとなっていて、'80'sになってもRAINBOW(というよりも、やはりブラックモアと言った方が良いかも...)は健在である、ということを証明したアルバムである。また、ジョー・リン・ターナーのボーカルもこなれたものになり、聴き応えがある。やはり、こういうアルバムはじっくりと聴き込みたくなるものであり、じっくりと聴きましょう。
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