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ケータイ刑事銭形雷29話(2nd.3話) [ケータイ刑事]

高村さんが復帰しての第3話となる物語は「瞬間移動した死体 ~元人気女優誘拐事件」。元人気女優・若尾早子というのは、若尾文子さんがモデルであるのは容易に分かることである。(が、若尾さんは現役の女優さんです。)また、劇中に登場する「赤坂の天使」という作品の元ネタは、1966年の映画「赤い天使」(増村保造監督、若尾文子主演(役名は西さくら)、共演は芦田伸介、井上大吾、河島尚真、喜多大八、川津祐介といった名前が並ぶ。日中戦争のさなかの昭和14年、陸軍に従軍看護婦として天津に配属されたさくらは、そこでモルヒネ中毒の軍医に心を惹かれていく。野戦病院を舞台にした愛のドラマであると同時に、戦争という状況の中、過酷な現実と愛に生きようとするヒロイン。戦争ヒロイン映画の傑作です。→DVDがリリースされています。)である。新しい作品(前回はこれから封切られる「怪談新耳袋」だった)を元ネタにしたと思ったら、今度は40年も前の作品をネタにするなんて、あまりにも奥が深い「ケータイ刑事」です。尚、その若尾早子を演じるのが石野真子さんであるが、彼女はこれまでに「・1st.7話」にゲスト出演しています。が、早織ちゃんとは、BS-i開局5周年記念ドラマ「チャイナロード 愛の道」で共演しています。(親子役で、11&12話に二人ともゲスト出演。主人公・愛の実の母&愛とは父親違いの妹。→この時の早織ちゃんは「・1st.21話」の時にも魅せたポニーテールでした。ということで、今回は「娘が母親を逮捕」ということに...)では、いつものように、長文&ネタバレありで本編の方に行きます。

いきなり「警視庁から入電中」ということで、事件発生となる。で、事件は港区赤坂で誘拐事件が発生。誘拐されたのは女優の若尾早子(わかお・はやこ)ということで、身代金の受け渡し場所(多聞ビルの屋上)の指定もあった。また身代金の金額は5000万円であった。で、雷ちゃんが高村さんに「急ぎますよ」と呼びに来たが、高村さんはDVDソフト「赤坂の天使」(これは若尾早子主演の映画である。また、前回の物語で、映画館にこの作品のポスターが貼ってありました。)を手にして「若尾早子とは僕の青春時代のアイドルだった」と言うが、雷ちゃんは「聴いたことない」と全く知らない様子。で、「この「赤坂の天使」って見たことない?」と言ってDVDソフトのパッケージを雷ちゃんに魅せる高村さん。(脚本・監督安藤竜という所は、やっぱり「ケー刑事」です。)「彼女はこの映画で一世を風靡したんだ」と説明してくれるが、雷ちゃんは「ふう~ん」そして「他にはどんな映画に出ているんですか?」と尋ねるが、「これだけ」と高村さん。すると「これだけ?一発屋ってこと?」と手厳しい雷ちゃんに「100本の駄作より1本の傑作でしょう」と高村さん。(これは一理あります。)そして「ジェームス・ディーンだってそうじゃない」と言うが、「ジェームス・ディーンは死んだから伝説になったんです」とやはり手厳しい雷ちゃんでした。そして「若尾さんが誘拐されるなんて、バーボンでも飲まなきゃやってられない」と呟く高村さんに「勤務中ですよ、さっさと行きますよ」と腕を掴んで引っ張って行く雷ちゃんでした。

事件現場の側、雷ちゃんと高村さんは若尾早子のマネージャー・川津隆介(かわづ・りゅうすけ。この名前は、もちろん俳優の川津祐介(元ネタの「赤い天使」にも出演している)からです。)の車の中で打ち合わせ。そして身代金が入ったジェラルミンのケースを手にした高村さんと雷ちゃんは取引現場の多聞ビルに向かう。屋上に到着した二人が目にしたのは、白いシーツをかぶせられ、猿ぐつわをはめられ、ロープで縛られていた若尾早子だった。で、高村さんは早子の姿を見ると「おおっ!」と仕事を忘れて一ファンになっている... 雷ちゃんが早子の猿ぐつわとロープを解いて、無事に早子は保護されました。(こういう形で「チャイナロード 愛の道」の親子(母・佐知子と娘・周海が再会しました...))

雷ちゃんは、若尾早子本人であることを確認すると、直ぐに犯人について尋ねる。が早子は「何が何だか分からなくて...」と答えるだけだった。で、立ち上がった早子は「ありがとうございます」と言って高村さんに抱きつくが、高村さんは実に嬉しそう。そこに「いつまで抱きあっているんですか」と雷ちゃん。(まあ、こういう所は雷ちゃんらしいところです。)そして、状況説明を求めた雷ちゃんに、早子は「犯人は黒ずくめの中年の男でした」と証言する。で、犯人はまだ近くにいるはずだ、となるものの、高村さんは「若尾さんが無事でいたんだから、もういいよ」と言うと、ポケットから携帯を取り出し「僕と写真撮ってくれませんか」と言って早子とツーショット写真を何枚か撮る。(青春時代のアイドルだったと言った高村さんですが、実に嬉しそうな高村さんの気持ち、よく分かります。)そうしていると「あっー!」と早子が声を上げる。「どうしました?」と尋ねる雷ちゃんに、「犯人です」と言う早子。現在3人がいる多聞ビルの隣のマンションのいつ室で、ある男が長髪の男に襲われている所だった。で、長髪の男はナイフを振り下ろして男を殺害して逃亡した所だった。高村さんはその様子を携帯で撮影していた。で「急ぎましょう」と雷ちゃんが言うと、3人は隣のマンションに向かった。

隣のマンションの入口。オートロックの鍵がかかっていて扉は開かない。が、早子が鍵を持っていて扉を開ける。(「私のマンションなんです」ということでした。)また、事件のあったその部屋は早子の部屋であった。急いで自宅に戻った早子、それに続く雷ちゃんと高村さんだったがそこには何もなかった。「船越さん!」と声を上げる早子に対して、「血痕がありませんね」と雷ちゃん、「僕ら、イリュージョン見ていたの?」と高村さん。とにかく、その部屋には遺体も血痕も全くなかったのである。(壁には「赤坂の天使」のポスターがしっかりと貼ってありますが...)が、「幻影じゃありません。高村さん、写真撮っていたじゃないですか」と雷ちゃんが言うと、早速携帯で写真を確認する高村さん。(確かに殺人の瞬間の写真が撮影されていた。)が、早子は力が抜けたようでその場に膝をつく。そんな早子に、先ほど呼んだ名前のことを尋ねる雷ちゃん。「船越さんです。私の恋人なんです」と呆然とした表情で答える早子。「船越さんって「赤坂の天使」で共演された船越誠二(ふなこし・せいじ)さんですか?」と尋ねる高村さん。それに「はい」と早子。(この名前は、2時間ドラマの帝王・船越英一郎の父・船越英二が元ネタですね。ただ、「赤い天使」には出演していない。)雷ちゃんは「俳優さんなんだ。有名な人ですか?」と高村さんに尋ねる。(トレンド・ハンター(ミーハーでもある)の泪ちゃんだったら、こういう名前は絶対知っている所でしょうが、雷ちゃんはそういう所はさっぱりですね。)これに対して高村さんは「草刈正雄二世として売り出したけど、全然売れない、ダメだ...」と、こういうネタは高村さん、ちっとも変わっていません。(これに「なんか私情が挟まっているような...」と雷ちゃんのボケぶりが良い味を出しています。)で、船越のことを心配する早子。そこに「若尾さん、ご無事でしたか」と言ってマネージャーの川津がやってくる。

4人はソファーに座り、早子は船越に電話をするが、全然繋がらなかった。雷ちゃんは「犯人に心当たりはありませんか」と改めて尋ねる。すると川津が、最近早子を変質的に追いかけ回している男がいると告げる。(ストーカーのことです。)更に早子は誘拐した男の体型にそっくりだった、と証言する。(男のくせにもの凄い長髪だった、とも語る。)それを受けて、船越の行方と周辺の目撃情報の収集に当たることにする雷ちゃん。

日が変わり、マンションの側を流れる赤坂川の川岸。そこにやってきた雷ちゃんだったか、そこで船越の遺体が発見されたのだった。首筋にはナイフで斬りつけられた傷があった。(ちゃんとその写真を撮影する雷ちゃんです。)船越の傷口の写真を見て「これって...」と雷ちゃんは何か気づいたようです。そこに、逆立ちをした柴田が現れ「逆もまた真なり」といつもの調子。「なんだ?」と言う高村さんに「柴田さんですよ」といちいち説明する雷ちゃんは親切です。で「報告します」と柴田は検死報告を始める。被害者は船越誠二・40歳、死因は頸部裂傷による出血多量、凶器は鋭利な刃物で発見はまだされていない、殺害現場はここではない何処か、死亡推定時刻は昨夜9時あたりと言うことだった。(9時というのは、雷ちゃんたちが屋上から殺害を目撃していた時間であった。)ということで、マンションで殺害し、僅かな時間で血痕をしょりして死体を運び出すなんてインポッシブルということで、「瞬間移動する死体か...」と雷ちゃん。(死体移動のトリックというのは、これまでにも数多くありましたね。)

突然「ああ、これは?」と柴田が声を上げる。で、雷ちゃんと高村さんが駆け寄る。そこには黒ずくめの長髪の男が、胸にナイフが刺さった状態で死んでいた。この男の名前は増村幸造(ますむら・こうぞう。「赤い天使」の増村保造監督の名前はここで使っています。やっぱり元ネタをしっかりと使う「ケー刑事」です。)で、川津が言っていたストーカーだった。また、ナイフの刃形は船越の首の裂傷と一致した。で、同じ凶器を使った事件ということになったが「ストーカーが嫉妬のあまり恋人を殺害、自らも命を絶った」と考える高村さん。雷ちゃんは「若尾さんに恋人殺しを見せつける狂言誘拐だった」と考える。「どうして私たち警察にも殺人を目撃させたのでしょう?」と疑問を感じた雷ちゃんが口にするも、高村さんは「警察に対する挑戦だよ。相手にされなかった若尾さんに自分の実力を見せたかった。悲しい事件だね」と言うと、事件は解決した気分になっていた。が「事件はまだ解決していません。瞬間移動する死体はどうなったんです?」と雷ちゃんは改めて事件について考え始める。で、事件のあらましを整理するも、「何かからくりがあるはずです」ということで、早子のマンションに向かう雷ちゃんと高村さん。

マンションの玄関にはマスコミ陣が集まっていて早子に色々と質問を投げかけていた。(ワイドショーなどでよく見かけるシーンです。)そこで早子は「私は、私は船越を愛していました」と言って泣き崩れる。で、それを庇うマネージャーの川津。そんな中、主演映画が企画されているが、という質問が飛ぶと「本当です」と早子。(ドリマックス映画ということは、ここにも「ケー刑事」のエッセンスが散りばめられています。)そして「タイトルは「新・赤坂の天使」」と語る早子。その様子を見ていた高村さんは「若尾映画が見られるなんてワンダフルだね」とファンらしいことを口にするが、雷ちゃんは「若尾さん、恋人が殺されたばかりとは思えない落ち着きですね」「何か匂いませんか」「見事な演技なのかも知れませんよ」と、早子に対して疑問を抱いていました。そうしている間にインタビューは終わり、マンションの中に入っていく早子とマネージャーの川津。雷ちゃんと高村さんは早子に接触しようとマンションに入っていこうとするが、その時、早子の部屋は502号室、その下にある402号室は「若尾早子事務所」であることに気づく。

早子のマンション。雷ちゃんと高村さんは再び早子に話を聞いている。高村さんは早子が出した「一本でも女優」という本を手にして「美しいなぁ。事件とはいえ、僕はあなたに会えて本当に幸せものですよ」と、やっぱり一ファンになっている。「昔のことですよ」と謙遜する早子はティーカップにお茶を注いでいる。そんな中、雷ちゃんは窓辺のカーテンを開けて、窓ガラスをチェックしている。で、高村さんは完全に仕事のことを忘れていて、警察手帳を取り出すと「これにサインいただけませんか」とサインを頼むと「喜んで」と早子。が、ここに雷ちゃんが介入して「警察手帳じゃないですか」と言うも「大丈夫大丈夫」と高村さん。(そう言えば高村さんは「・1st.7話」で、警察手帳に詩人・樋口一代のサインをもらったことがありました。)

そんな中、雷ちゃんも人ネタ披露してくれます。「赤坂の天使」のDVDを手にすると、そこに書かれている作品紹介文を読む。「誘拐犯の文太と人質になった看護婦の睦月。二人が落ちた禁断の愛の世界。二人の炎は赤坂の町を焼き尽くすのだった」(元ネタ「赤い天使」も上に記したように愛の物語でもあります。)と言うと、DVDパッケージを見せて「パニック映画ですか?」と真面目な顔をして言う。すると「何を言っているんだ。ハンカチが5、6枚必要な悲しい恋物語なんだから」と高村さん。(突然こういうボケをかます雷ちゃんですが、これはいいキャラです。)

が、部屋にテレビがないことに雷ちゃんが気づき、そのことを口にするが、「映画は大画面で、というのが私のポリシーなの」と早子が言うと、リモコンのボタンを押す。すると川津がやってきてスクリーンを用意し、続いてプロジェクターをセットする。(ホームシアターと言うわけです。)→高村さんも「映画はビッグスクリーンで見なきゃ」と言っていますが、映画は大画面で見たいものです。(川津が用意したスクリーンは60インチから80インチぐらいのサイズと思われるが、60インチは欲しいですね。で、そうなるとやはりプロジェクターが必要です。)

ホームシアターの用意を調えた川津は、今度はスケジュール帳を持ってきて「若尾さん、また決まりましたよ」と言って、新たに入った仕事を告げる。「BS-i、「怪談新耳袋 ノブ子さん」の主演、それと主演作品2本のオファーが来ています」(前回のネタが「怪談新耳袋 ノブヒロさん」でしたが、やっぱりやってくれましたね。)

雷ちゃんは、船越の写真がないことに気づき、そのことを早子に尋ねるが「川津に頼んで処分してもらったの」と早子。そして「いつまでも過去にとらわれることなく、前を向いて歩いていけ」と言う船越の言葉を思い出していた。が「恋人が死んだばかりだというのに、随分と薄情なんですね」と雷ちゃん。これに対して「女優としてもう一つ大きな花を咲かせるチャンスを手に入れたの。死んだ船越が私に残してくれたプレゼントだと思って感謝しているわ」と言う早子だったが「流石女優さん、さっきの涙も見事な演技だったんですね」と雷ちゃんはストレートに言う。「おいおいおいおい銭形くん」と高村さんが止めに入るが、これには「失礼なお嬢さんね」と早子はご立腹。(雷ちゃんはとにかくストレートです。)で、捜査の資料として船越の写真が必要だったが、プロフィールか何かが欲しいと言うことを言うが、「お引き取り願います」と早子は退室してしまう。で、川津が下の事務所で渡す、ということで、下の402号室の事務所に移動する雷ちゃんたち。

事務所を見て「何か、ハイテクですね」と雷ちゃん。部屋にはパソコンやAV機器が置いてあるが、その程度のものを「ハイテク」とは言わないと思いますが...また、川津は昔はそう言う会社に勤めていたこと、早子は機械オンチ(人間リモコンと呼ばれている)を語り、雷ちゃんに尋ねられた若尾のマネージャーになった理由を、元々若尾早子の大ファンであり、何とかもう一度返り咲いてもらいたいということで押しかけマネージャーになったのだった。(その間にプリンターからは川津のプロフィールを印刷したものができあがり、高村さんがこれを受け取る。)雷ちゃんは部屋の中をキョロキョロと見回し、「よどむ、悪の天気

マンションから出てきた雷ちゃんは、早子の部屋と事務所は全く同じ造りであることに気づき、あと少しで核心に迫れると言って高村さんをむりやり引っ張っていく。で、警視庁に戻り、柴田にあるものを用意させた。それは普通のガラスに見えるものであったが、これはハイテク・ガラスであった。透明であったガラスが電源スイッチを入れることで一瞬のうちに曇りガラスのように向こう側が見えなくなった。「どういうこと?」と尋ねる高村さんに「これは瞬間調光ガラスです」と告げる。(雷ちゃんの説明は、電圧の変化によって一瞬にして普通のガラスが曇りガラスになるんですという分かりやすいものであったが、柴田が、2枚の合わせガラスの間に液晶シートが挟んであり、それが電圧の変化に反応するんです、と動作原理を語ってくれる。ということで、先端技術製品として使われているものです。これだったら、カーテンやブラインドは不要です。また、デパートのディスプレイ・コーナーに応用した例があります。→これは色々なところに応用できるものであり、今後の需要拡大が期待されているものでもあります。)で、雷ちゃんは「私たちが見た」船越さんはこの船越さんではなく、こっちの船越さんだったんです」と言って、川津からもらったプロフィールの紙を裏返してみせる。これには「どういうこと?」と尋ねる高村さんだったが、雷ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

夜、早子を多聞ビルの屋上に呼び出した雷ちゃん。「どういうこと?」と不満を口にする早子に対して「今回の事件の犯人は、あなたとマネージャーの川津さんです」と切り出す。が「面白いこと言うわね。私は事件の被害者なのよ」と早子。が「あなたは被害者を見事に演じたんです」と雷ちゃん。そして事件のトリックを説明し始める。殺人は早子の部屋ではなく、下の事務所で起こっていた。誘拐事件は狂言だった。で、理由を付けて船越を呼び出し、黒ずくめの服を着て長髪のカツラを着けた川津が船越を殺害した。が、これに早子は「あなたも見たでしょう。殺人は私の部屋で起こったのよ」と反論する。が、その時雷ちゃんは「あれ?あれは何だ」と言って早子の部屋を指さす。すると、真っ暗だった部屋の灯りが点き、そこにはロープで縛られた川津がいた。そして川津の背後から、怪人○面相(最も最近は「5面相」として登場(「・1st.24話」)しましたが、次に登場する時は「3面相」ですね)のマスクらしいものを点けた男が現れて、川津を襲おうとした。「川津くん?」と声を上げると、早子は自分の部屋に飛んでいった。が、その部屋には誰もおらず、窓際にプロジェクターのスクリーンが、そしてプロジェクター設置されていただけだった。で「何なのこれは...?」と早子。

その時、雷鳴が轟き、雲が現れる。「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり「私の稲妻でしびれなさい!」で稲妻が早子に落とされる。で倒れた早子が立ち上がると「顔だけは止めて、私、女優なんだから」という台詞。(やってくれる台詞ですね。)一方、雷ちゃんは、プッシュトーク機能を使って、「高村さん、柴田さん、ありがとうございます」と言うと、二人は逮捕した川津を連れてその場に現れる。で、雷ちゃんの説明が再び始まる。

「私たちが見たのは殺人の実況中継だったんですね」と言うことで、船越の殺人はビデオカメラで撮影されていて、その映像はパソコンから高速回線を使って早子の部屋のプロジェクタに転送された。映写はタイマーで仕込まれたもの。また、早子の部屋のガラスは瞬間調光ガラスだった。で、曇りガラスにした状態をスクリーンとして利用した。また、雷ちゃんたちを呼んだのは事件の目撃者に仕立て上げるためだった。船越を殺害した川津は、良いちゃんたちよりも先に早子の部屋に行き、曇りガラスを普通のガラスにスイッチし、プロジェクターを片付けた。また、事務所に戻った川津は、深夜になって地下駐車場から船越の遺体を運び出し、赤坂川に捨てた。また、ストーカーの増村も殺害して全ての罪をかぶせた。(これは元々映像機器メーカーにいた川津のアイデアだという。)が「全部あなたの想像じゃない。証拠がないわ」と早子。しかし、柴田が「事務所のカーペットからルミノール反応、血液型も被害者のものと一致しました」と告げる。で「どうして分かったんですか?」と川津が尋ねると「被害者の首にあった傷です」と雷ちゃんが答える。高村さんが撮影した写真では、被害者は首の右側から切られていたが、船越の遺体の傷は首の左側にあった。また、雷ちゃんたちはスクリーンの裏側から映像を見ていたため、この時点で左右反対になっていたということが初歩的にミスだったということでした。(尚、プロジェクターには、スクリーンの正面から投写するフロント形と、スクリーンの背面から投写するリア形があり、これらはスクリーンに同じ映像を投写する場合、プロジェクターの出力画像は左右逆になる。このため、プロジェクターには画像を左右反転させる機能があります。→これを上手に利用する応用例として、鏡に映った映像が正しい向きにするために使うということから、液晶テレビの一部には画像の左右反転スイッチを備えたものがあります。)

すると、早子は観念したようで、膝をついた。その時、プロジェクターが作動して、「赤坂の天使」のクライマックス・シーンがスクリーンに投写される。それを見た早子は立ち上がり、スクリーンに合わせて台詞を語る。(「赤坂の天使」伝説のラストシーンだ、と高村さん。→ファンだったらちゃんと分かっているということですね。)それを見ていた川津が「クライマックス、ヒロインは自ら命を絶つ」と言うが、早子の手には短刀があり、シーンはクライマックスへ。で、その短刀を腹の前に構える早子は台詞を続ける。そして「私もそこに行くわ」という台詞に続いて短刀を腹に刺そうとして頭の上高く振り上げた。が、次の瞬間「カット」と雷ちゃん。(柴田の手にはカチンコがある...→いつの間にそんなものを用意したの?)すると早子の芝居は止まった。そして膝をつくと「女優のサガね...」と完全に観念した。で、高村さんが早子を逮捕した。この時「演技をする場所を間違えたようですね」と言うが、川津は早子の最後の芝居に拍手を送った。

事件解決後の夜の街。高村さんが「過去の栄光って恐ろしいねぇ~もう一度脚光を浴びるために二人の人間を殺しちゃうのだもん」と素直な感想を口にするが、雷ちゃんは「ヒモの用になっていた船越とストーカーだった増村の二人を利用したんですね」とこちらはこちらで冷静な推理というか、捻くれた考えと言うか、真実を見抜いていたというか、クールな雷ちゃんです。が、ここから先の雷ちゃんはまたぶっ飛ぶ発言を...「若尾さんの本当の過ちって何だか分かります?」と高村さんに尋ねると「何だろう?」という答え(これは予想通りですが...)に「あんな大きなスクリーンがあるのに、BS-iを見ていなかったことです。だってハイビジョンが無料で見られるのですよ」と、しっかりとBSデジタル放送のセールスポイントを口にする。(確かにそれはそうですが、BSデジタル放送だけではなく、地上デジタル放送でもこれについては同じことが言えます。(尚、NHKのBS1とBS2はハイビジョン放送ではなく「SD」の放送ですし、WOWOWも3chが異なる内容の場合は「SD」であり「ハイビジョン放送」ではなくなる場合があります。))→本作品をこの時点で見ている方であれば、これは常識ですが、この物語が地上波で流れる時に初めてご覧になる方は、それまでには「地デジ」で見るような環境にしておきましょう。

今週のクイズ。双方向番組ならではの番組連動データ放送によるこのクイズは、正解者の中から毎月10名に、ドコモのモバイラーズチェック1000円券が当たるというクイズである。(しっかりと番組を見ていれば簡単なもので、間違えるはずがない易しいクイズです。間違えるとしたら、リモコンのボタンの押し間違えしかあり得ない...(?))今回の問題は「今回登場した元人気女優は?」というもので、選択肢は「赤坂早子」「若尾早子」「丹羽早子」「渡辺早子」というように、「ケー刑事・ネタ」がちゃんと詰まっています。(正解は「若尾早子」である。→当然の如く正解しました。)

鑑識メモ。今回のトリックに使われたスクリーン・ガラスを利用して「柴田束志のメイク術」ということで、「5年後の私」から初めて、「10年後の私」、「15年後の私」とやっていき、「20年後の私」の時には「あっ、いない」ということ(お亡くなりになっているということで...)で、「チーン」 

 

↓高村さんの登場したものはこちらです。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

↓今回の元ネタである「赤い天使」のDVDです。

赤い天使

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD

↓「ジェームズ・ディーン」主演作品

理由なき反抗 特別版

理由なき反抗 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: DVD

エデンの東

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

ジャイアンツ

ジャイアンツ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2003/09/05
  • メディア: DVD

ザ・コンプリート ジェームス・ディーン コレクション (初回限定生産)

ザ・コンプリート ジェームス・ディーン コレクション (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/03
  • メディア: DVD

↓今回もこのネタがありました。

ノブヒロさん―怪談新耳袋

ノブヒロさん―怪談新耳袋

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗, 加藤 淳也
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫

↓「瞬間調光ガラス」の原理はこういう本で学べます。

イラスト・図解 液晶のしくみがわかる本―丸ごとわかる、液晶・液晶ディスプレイ入門

  • 作者: 竹添 秀男, 宮地 弘一, 高西 陽一
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

光を制御する次世代高分子・超分子

  • 作者: 高分子学会
  • 出版社/メーカー: エヌ・ティー・エス
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: -

↓デジタル放送について

デジタル放送ハンドブック

デジタル放送ハンドブック

  • 作者: 山田 宰
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本

デジタル放送教科書〈上〉MPEG‐1/2/4~H.264/AVC

デジタル放送教科書〈上〉MPEG‐1/2/4~H.264/AVC

  • 作者: 亀山 渉, 花村 剛
  • 出版社/メーカー: インプレスネットビジネスカンパニー
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 単行本

↓プロジェクタをいくつか

EPSON dreamio プロジェクタ EMP-TW600 (液晶, 1280x720x3, 1600ルーメン)

EPSON dreamio プロジェクタ EMP-TW600 (液晶, 1280x720x3, 1600ルーメン)

  • 出版社/メーカー: エプソン
  • 発売日: 2005/11/05
  • メディア: エレクトロニクス

BenQ ポータブルデータプロジェクター MP620 (2200lm/DLP方式/1024x768)

BenQ ポータブルデータプロジェクター MP620 (2200lm/DLP方式/1024x768)

  • 出版社/メーカー: ベンキュージャパン
  • 発売日: 2006/02/06
  • メディア: エレクトロニクス
Panasonic ポータブルプロジェクタ TH-LB60NT (液晶, 1024x768x3, 3200ルーメン, ワイヤレス送信)

Panasonic ポータブルプロジェクタ TH-LB60NT (液晶, 1024x768x3, 3200ルーメン, ワイヤレス送信)

  • 出版社/メーカー: 松下電器産業
  • 発売日: 2006/04/28
  • メディア: エレクトロニクス

EPSON ELPSC06 ポータブルスクリーン

EPSON ELPSC06 ポータブルスクリーン

  • 出版社/メーカー: エプソン
  • メディア: エレクトロニクス


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