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BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND『STRANGER IN TOWN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表されたものであり、彼らの最高傑作と言われるアメリカン・ロックを聴かせてくれるアルバムである。本アルバムは1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは45位だったが、翌1979年の年間アルバム・チャートでは14位にランクインするというロングセラーとなり、アメリカでは大ヒットを記録している。(レギュラー・チャートでは最高位4位であった。)彼らのサウンドは、ベタなアメリカン・ロックということもあり、日本では全くと言っていいほど売れないが、アメリカでは広く支持されている。彼らはモータウン・デトロイトを中心に活動しているが、イースト/ウエスト・コーストのサウンドとはまた違い、アメリカの土の臭いがするストレートで男臭いロックを奏でていて、カントリー・ロックに繋がるサウンドということがアメリカでは受けるが日本ではダメということなのであろう。が、アメリカン・ロックが好きであれば、ツボにハマるアーティストである。

収録されている曲は以下の全9曲である。『Hollywood Nights』『Still The Same』『Old Time Rock & Roll』『Till It Shines』『Feel Like A Number』『Ain't Got No Money』『We've Got Tonite』『Brave Strangers』『The Famous Final Scene』。この中からは歴史的名曲として知られている『Hollywood Nights』(1978年のBillboard年間シングル・チャートで99位、レギュラー・チャートでは最高位12位)、彼らの代表曲である『Still The Same』1978年のBillboard年間シングル・チャートで52位、レギュラー・チャートでは最高位4位)、『We've Got Tonite』(1979年のBillboard年間シングル・チャートで94位、レギュラー・チャートでは最高位13位)というヒット曲が生まれている。特に『Hollywood Nights』はテンポが良く、エネルギッシュでパワフルでストレートなロックンロール・ナンバーであり、ライブでもこの曲が登場すると一気に盛り上がるという活きの良い一曲であるし、『Still The Same』はピアノのサウンドと女性コーラスが印象的でメロディアスなロック・ナンバーであり、'70'sを代表する綺麗な曲として知られている。また、『We've Got Tonite』は後にカントリー界の大御所KENNY ROGERSとイギリスの(当時の)新星SHEENA EASTONのデュエットによってカヴァーされた美しいバラード・ナンバーであり、これも名曲である。

更には、これぞアメリカの土の香りに満ちている『Old Time Rock & Roll』、ドラマティックな『The Famous Final Scene』といい、いずれの曲もが高いレベルのロック・サウンドが、動と静のバランスよく集まっている。(『Till It Shines』の様な両者の中間に位置する曲もあります。)全体的には'80'sロックの十分に寝られたサウンドとは違い、'70'sロックのシンプルでストレートなものであり、聴かせてくれるという要素があり、じっくりと聴き込みたくなるサウンドである。

BOBの風貌は、いかにもアメリカのおっちゃんという雰囲気であり、特徴的な髭は、サザン・ロックのZZ TOPを思い出させてくれるが、そのZZ TOPもアメリカでは高い評価を受けているが日本では今ひとつという所でも共通してしまうのは偶然か?彼らは、アメリカン・ロックはイースト/ウエスト・コースト・サウンドだけではないということを教えてくれるバンドであり、'70'sという時代にその名を刻み込む名盤であり、ロック・ファンであれば聴いていなければならないアルバムでもある。(また、他の彼らのアルバムも聴いてください。)

 

Stranger in Town

Stranger in Town

  • アーティスト: Bob Seger & the Silver Bullet Band
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2001/09/25
  • メディア: CD


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