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EAGLES『THE LONG RUN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らの6th.アルバムであり、ベスト盤やライブ盤、再結成後を除くと、一応彼らの最後のオリジナル・アルバムということになる。たった6枚のアルバムしかないのか、と思ってしまうのだが、事実そうなのだから、何とも言いようがないのだが... ただ、彼らは'70'sという時代に偉大な足跡を残していったという事実は変わらない。前作から3年ぶりということもあって、待望のアルバムということで、当然のようにヒットを記録した。で、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは2位、レギュラー・チャートでは9週連続1位に輝いた。(記録だけを見ると、歴史的名盤「HOTEL CALIFORNIA」は1977年の年間4位、全米1位も通算で8週だったので、数字の上ではそれを上回ることになる。)しかし、やはり彼らの代表作と言えば、やはり「HOTEL CALIFORNIA」であるということは揺るがない。この辺りは、やはり内容からそう思ってしまうのだが、本アルバムもなかなかどうして、内容の高いアルバムである。

収録されている曲は以下の全10曲である。『The Long Run』『I Can't Tell You Why』『In the City』『Disco Strangler』『King Of Hollywood』『Heartache Tonight』『Those Shoes』『Teenage Jail』『Greeks Don't Want No Freaks』『Sad Cafe』。この中からは、全米1位を獲得した『Heartache Tonight』(1980年のBillboard年間シングル・チャートでは47位)、アルバム・タイトル・ナンバーである『The Long Run』が全米8位(1980年のBillboard年間シングル・チャートでは81位)、『I Can't Tell You Why』が全米8位(1980年のBillboard年間シングル・チャートでは62位)というシングル・ヒットが生まれている。

シングル・カットされた3曲も良い曲であるが、本アルバムのラストを飾る『Sad Cafe』が秀逸であり、これは「'70'sの雄・EAGLES」の有終の美を飾る名バラード・ナンバーである。酷評されることが多い本アルバムであるが、このラストに関してだけは、少なくとも「HOTEL CALIFORNIA」を凌いでいると言うことが出来る。それ以外の曲でも彼ららしいサウンドをたっぷりと聴かせてくれている。

名盤をリリースしてしまうと後が続かない、と言われるが、本アルバムは名盤「HOTEL CALIFORNIA」には及ばないにしても、酷評されているような悪い内容のアルバムではなく、充実したものであって、やはり「名盤」と言うことが出来る。(こういうのを「隠れた名盤」と言うのである。)じっくりと聞きたいアルバムの一つである。

 

The Long Run

The Long Run

  • アーティスト: Eagles
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 2006/06/06
  • メディア: CD


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