KENNY LOGGINS『NIGHTWATCH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼のソロとしての2nd.アルバムアルバムである。LOGGINS & MESSINAを解散した後の彼は、ウエスト・コーストを代表する期待の星であったが、ソロとしては今ひとつだったということもあって、かつてのサウンドが復活したアルバムでもある。また、売れることを最初から意図した所もあり、FLEETWOOD MACのS. NICKSとのデュエット曲はヒットを記録した。
収録されているのは以下の全9曲である。『Night Watch』『Easy Driver』『Down 'N' Dirty』『Down In The Boondocks』『Whenever I Call You "Friend"』『Wait A Little While』『What A Fool Believes』『Somebody Knows』『Angelique』。
この中では、STEVIE NICKSとのデュエット曲である『Whenever I Call You "Friend"』が大ヒットを記録していて、1978年のBillboard年間シングル・チャートの83位にランクインしている。(レギュラー・チャートでは最高位5位を記録した。)また、『What A Fool Believes』はDOOBIE BROTHERSが大ヒットをさせたあの曲である。これら2曲の他に、『Angelique』という大作と、アルバム・タイトル・ナンバーである『Night Watch』をお薦め曲として記しておく。
全体のサウンドは、ウエスト・コーストのロック色が強くなっているが、これが爽快感を与えてくれることになり、とても聴きやすいサウンドである。また、本アルバムによって幅広いサウンドをこなすようになったが、これは'80's中盤以降の彼の映画音楽(主題歌/挿入歌)での幅の広さに繋がっていく原点にもなった。バランスということでは上手く纏まったアルバムであり、'80's前半の彼の活躍を知る方は、忘れずに聴いてもらいたいアルバムである。
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