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PHIL COLLINS『FACE VALUE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたものであり、GENESISの顔となった彼が'80'sでは、グループとしてもソロとしても、更にはプロデューサーとしても大活躍をすることになるのだが、その走りとなった自らプロデュースしたソロ・アルバムである。ヒットの規模は、後のものと比べると少し小さかったとは言うものの、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは20位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録している。本アルバムのサウンドは、モータウン・サウンドを導入していることが大きな特徴であるが、それだけではなく、弦のサウンドが爽やかな雰囲気を醸し出すことになっていて、聴いていると心地よくなってくる。しかも曲の方はバラエティに富んだ内容になっているということで、聴いた後に爽快な気分にさせてくれるアルバムである。

収録されているのは以下の全12曲である。『In The Air Tonight』『This Must Be Love』『Behind The Lines』『Roof Is Leaking』『Droned』『Hand In Hand』『I Missed Again』『You Know What I Mean』『Thunder And Lightning』『I'm Not Moving』『If Leaving Me Is Easy』『Tomorrow Never Knows』。

この中からは、Billboardの年間シングルTOP 100にランクインした曲はないものの、'80'sという時代には数多くのヒット曲を、シンガーとしてだけではなくプロデューサとしても放つことになる彼の今後の活躍を予感させるものとなっている。で、筆者のお薦め曲は、『This Must Be Love』『Hand In Hand』『Thunder And Lightning』『I'm Not Moving』という所をピックアップしておく。

本アルバムのサウンドは、モータウン色と共に、爽やかな印象を受けるが、この爽快感はこの後の彼のソロ・アルバムやGENESISには無い全く別のものである。ということで、'80'sの彼を語る上では、原点であると共に、サウンドも違うと言うことで、しっかりとチェックをしておきたいアルバムである。(尚、CDの小さなサイズでは気にならないが、LPの時代であれば、PHILの顔がアップで写っている本アルバムのジャケットを「魔よけ」に使うなんてことを考えた方がいるのでは...?)

 

Face Value

Face Value

  • アーティスト: Phil Collins
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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