SHAKATAK『NIGHT BIRDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、本アルバムが大ヒットしたことによって彼らの名前は瞬く間に世界中に広がることになった。彼らのサウンドはクリスタル・フュージョンと呼ばれ、当時、ちょっとしたブームとなっていたフュージョンはお洒落なものというイメージを植え付けることになった。(でも、彼らのサウンドって、結構ファンキーなんですけど...)また、『Night Birds』はあまりにも有名になり、フュージョンと言えばこの曲というようなことになり、様々な所でこの曲は使われ、CMだけでなく街中の至る所でBGMに使われ、更には各種番組にも主題歌だ、挿入曲だ、と派手に使われた。(が、あまりにも右に倣え方式でみんなが使うので、この曲を使っている番組や制作者は、いつしか芸がなくセンスの欠片もないバカ呼ばわりされるようになったというのは、ちょっと面白いところである。)が、彼らの真骨頂はこの曲ではなく、ジャズをベースにファンキーなエッセンスをたっぷりと利かせ、そこに各種音楽を文字通りフュージョン(融合)させる所であり、心地よいダンサブルな曲よりもジャズ系のサウンドに魅力がある。
収録されているのは以下の全8曲である。『Night Birds』『Streetwalkin'』『Rio Night』『Fly The Wind』『Easier Said Than Done』『Bitch To The Boys』『Light On My Life』『Takin' Off』。
この中では『Night Birds』に触れないわけにはいかないが、誰もが耳にしたことがあろうお馴染みの曲である、ということに留めておく。筆者のお薦め曲は、当時、ロックの方にも派手に使われるようになり、特にダウンアンダー(豪州)勢力のバンドが得意にしたサックスを中心にしたファンキーな『Streetwalkin'』と、ジャジーなテイストのする『Easier Said Than Done』、シンセサイザーを巧みに使ったエレクトリック・サウンドをファンキーにまとめあげた『Bitch To The Boys』といった所を挙げておく。
1980年に結成された彼らは、去年(2005年)に結成25周年を迎え、しっかりと活動を続けていて、相変わらずのサウンドを聴かせてくれているが、彼らのサウンドを聴くにはやはり本アルバムの存在を忘れてはならない。ちょっとお洒落に決めて。じっくりと聴いてみましょう。
↑海外版が出てこないので、仕方なく日本盤を...
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