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WARRANT『DIRTY ROTTEN FILTHY STINKING RICH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの1st.アルバムであり、邦題は「マネー・ゲーム」と付けられている。彼らのサウンドは一応はロックということになるが、ロックのリズムに乗った曲よりも、バラード系のゆったりとした曲の方が聴き応えのある曲となっていて、バラードはじっくりと聴かせてくれている。ということもあって、全体的にはロックと言うよりも、ロックのテイストのするポップなアルバムと言った方が良いかもしれないし、バラード系を中心に考えて、ポップでありながらロックに傾倒したサウンドと言った方が良いかも知れない。(この辺りは聴いた方の判断にゆだねるということで良いでしょうが、筆者としては後者と言った方が良いのでは、と思う。)まあ、'80'sの中盤以降はロックといっても(パワー)バラードが必ず含まれているのがロック・バンドのアルバムであり、しかもバラードの方がノリの良いロック・ナンバーよりもヒットを記録するということが多くなったということも影響していますが... で、本アルバムはそのバラード・ナンバーのシングル・ヒットの影響もあって、1989年のBillboard年間アルバム・チャートでは28位、レギュラー・チャートでは最高位10位を記録するヒットとなっている。

収録されている曲以下の全10曲である。『32 Pennies』『Down Boys』『Big Talk』『Sometimes She Cries』『So Damn Pretty (Should Be Against The Law)』『D.R.F.S.R.』『In The Sticks』『Heaven』『Ridin' High』『Cold Sweat』。

この中からは『Heaven』が大ヒットを記録していて、1989年のBillboard年間シングル・チャートでは15位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。この曲と『Sometimes She Cries』がバラード・ナンバーであって、この2曲がシングル・ヒットを記録している。(後者は年間シングル・チャートのTOP100にはランクインしていない。)また、ロック・チューンの方では『Down Boys』がお薦めの一曲であるが、テンポが良く、それでいてとても聴きやすい軽快なロック・ナンバーである。

'70'sの時代のロックというと、バラード系の曲もあったが、どちらかというとそう言う曲は従であって、主はあくまでもロックのビートを利かせた曲であったが、これが'80's後半になると、ヘビーメタルがパワーバラードを取り込んで聴かせる曲を中心に据え、しかもビッグ・ヒットが生まれたことから、バラード系の曲が主になっているロック・アルバムも生まれてきたが、彼らはまさにそういうバンドの一つである。何せ、彼らの奏でるバラードは絶品ですからね。ということで、ロック・ファンだけでなく、バラードの様なたっぷりと聴かせるボーカル・ナンバーがお好きな方にも聴いてもらいたいアルバムである。(こういう方は、「ロックは五月蠅いだけ」と言う方もいるが、彼らのサウンドはそういう所は無いですよ。)

 

Dirty Rotten Filthy Stinking Rich

Dirty Rotten Filthy Stinking Rich

  • アーティスト: Warrant
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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