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XTC『ORANGES & LEMONS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの9th.アルバムである。(いつのまにか9枚も発表したのか、という感じもある。)彼らのポップなサウンドに一段と磨きがかかり、凝ったサウンドをたっぷりと聴かせてくれていて、「音を楽しむ」のが「音楽」ということを教えてくれているアルバムでもある。本アルバムのサウンドは、実に豊かなものであるが、ジャケットがカラフルであるが、まさにそのように、カラフルで多彩なポップな曲が詰まっているのである。(ちょっとオーバーな言い方をすると、ポップスのヒット曲を集めたオムニバス・アルバムのような印象を受ける。それだけ幅が広いと言うことである。)この辺りが災いしたのか、セールスの方は苦戦することになったが、彼らの多彩なポップなセンスは大いに評価できるところで、評価は高いアルバムである。(内容や評価とセールスは直結しないという一例としてあげられるアルバムである。)彼ららしい楽しいサウンドをたっぷりと聴かせてくれるアルバムであり、なかなか良くできたアルバムである。

収録されている曲は以下の全15曲である。『Garden Of Earthly Delights』『Mayor Of Simpleton』『King For A Day』『Here Comes President Kill Again』『Loving』『Poor Skeleton Steps Out』『One Of The Millions』『Scarecrow People』『Merely A Man』『Cynical Days』『Across This Antheap』『Hold Me My Daddy』『Pink Thing』『Miniature Sun』『Chalkhills And Children』。

この中から筆者のお薦め曲は、『Garden Of Earthly Delights』『Mayor Of Simpleton』『King For A Day』『Loving』『Across This Antheap』『Pink Thing』といった所をピックアップしておくが、ピックアップし無かった曲の中でも非常に凝った音作りが行われていて、いずれもが聴き応えのある曲である。(お薦め曲というのは、あくまでも筆者の好みを優先してチョイスしているものなのです。)

XTCといえば「'80'sのビートルズ」という声があるが、そういう意味では、本アルバムは音作りの凝りようを考えると、ビートルズの「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」に相当するアルバムと言うことが出来る。サウンドはポップなものであって「SGT. PEPPER'S」とは違うフィールドのものであるが、ビートルズを意識したビートルズ世代の彼らとしたら、そう言っても良いでしょうね。それだけ豊かなサウンドとなっている。

'80'sポップスがお好きな方であれば、本アルバムは必聴の一枚であることに変わりはないが、「ビートルズ」のことを意識して聴いてみるというのも、また新たな発見があって面白いところである。(ということでは、ビートルズ世代の方にも聴いてもらいたい所である。)それにしても、ポップスといっても本当に幅が広いものである、ということを教えてくれるアルバムである。じっくりと楽しみましょう!

 

Oranges & Lemons

Oranges & Lemons

  • アーティスト: XTC
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2001/06/11
  • メディア: CD


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