HERB ALPERT『RISE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表されたものである。彼はこれまでに、TIJUANA BRASSと共に数多くのヒット曲を放っていたが、その彼がTIJUANA BRASSとは離れてソロとして久しぶりのヒットとなったのが本アルバムである。しかも、本アルバムからは全米No.1ソングも生まれている。(テレビ・ドラマで使われたということが大きく影響している。あのヒット・ドラマ「ジェネラル・ホスピタル」ですから...)で、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートで23位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録している。
収録されているのは以下の全8曲である。『1980』『Rise』『Behind The Rain』『Rotation』『Street Life』『Love Is』『Angelina』『Aranjuez Mon Amour (A-Ron-Ways)』。
全米No.1ヒットとなったのはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Rise』である。この曲は1979年10月('70'sもまもなく終わるという時期ですね。)にBillboard誌において2週連続1位を獲得し、その年の年間シングル・チャートでは80位、更に翌年1980年の年間シングル・チャートでも54位にランクインしている。(これは集計時期の関係で2年に別れているので、それぞれの年の順位が低い。集計期間が同一年度であれば、もっと上位にランクインしていて当たり前である。)また、この曲はグラミー賞を獲得している。
彼はトランペット奏者であり、TIJUANA BRASSと共に活動していた時はブラス・サウンドが得意であったが、その後はプロデューサとしても活動していて、それが本アルバムには生きている。参加しているアーティストたちも豪華な顔ぶれが集まっていて、聴き応えのある曲ばかりである。(と言うことなので、筆者のお薦め曲は全部となるので、あえてどの曲が、ということは記さない。)かれの吹く哀愁のトランペット・サウンドをたっぷりと聴き込んでもらいたい所である。
おまけの豆知識として記しておく。「A&Mレコード」の「A」は彼の名前・アルパート(ALPERT)の「A」である。(「M」はジェリー・モス(Jerry Moss)の「M」である。)で、1962年に二人が設立したレーベルであり、今や多くの有名アーティストたちが所属している。
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