LINDA RONSTADT『MAD LOVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表されたものであり、とてもポップなサウンドを聴かせてくれるアルバムである。ジャジーなアルバムを発表したり、ポップなアルバムを発表したりと、実に幅が広いところを見せている彼女であるが、本アルバムではエルビス・コステロやマーク・ゴールデンバーグの曲を取り上げたということで、これもまた大いに注目されるアルバムである。(まあ、本当に上手い人は、ジャンルに関係なく良いものを発表するものです。)そんなこともあってか、本アルバムは、Billboardの1980年の年間アルバム・チャートでは27位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録する大ヒットなった。
収録されているのは以下の全10曲である。『Mad Love』『Party Girl』『How Do I Make You』『I Can't Let Go』『Hurt So Bad』『Look Out For My Love』『Cost Of Love』『Justine』『Girls Talk』『Talking In The Dark』。
この中からは2曲がシングル・ヒットを記録していて、『How Do I Make You』がBillboardのシングル・チャートで最高位10位、1980年の年間シングル・チャートで68位、『Hurt So Bad』がレギュラー・チャートで最高位8位、同年の年間シングル・チャートで78位にランクインしている。
筆者のお薦め曲は、『Mad Love』『How Do I Make You』『I Can't Let Go』『Girls Talk』『Talking In The Dark』というところをピックアップしておくが、本アルバムでは彼女自身がとても楽しんでいると言うことがヒシヒシと伝わってきて、聴いていても楽しくなってくるものであり、こういうアルバムはじっくりと聴き込むのではなく、楽しんで聴こうという気にさせてくれる。
LINDA RONSTADTと言えばジャジーなアルバムということが頭にある方にとったら、たょっと驚くサウンドであるが、彼女はこういう所があるからこそ幅広く支持されているのである。ポップス・ファンがジャジー名世界に足を踏み入れていくのには彼女はピッタリというアーティストでもあるので、本アルバムを窓口にして、聴く音楽の幅を広げてもらいたいところである。
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