MOLLY HATCHET『FLIRTIN' WITH DISASTER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らはLYNYRD SKYNYRDの弟分と言った感じのバンドであり、必ず比較されるのであるが、これも同じ町(アメリカ・フロリダ州・ジャクソンビル)の出身と言うこと、更に、サザン・ロックを聴かせてくれると言う共通項があるためでもある。彼らもサザン系の特徴である「ツイン」の楽器を取り入れているが、彼らの特徴は「トリプル・ギター」であり、これがまたギター・サウンドが好きな者にとったらたまらないサウンドを聴かせてくれる。また、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは24位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位19位を獲得するヒットとなった。
収録されているのは以下の全10曲である。『Whiskey Man』『It's All Over Now』『One Man's Pleasure』『Jukin' City』『Boogie No More』『Flirtin' With Disaster』『Good Rockin'』『Gunsmoke』『Long Time』『Let The Good Times Roll』。
注目曲はSTONESの『It's All Over Now』を取り上げている所であるが、随分と雰囲気が変わるものである。元々スケール感の大きなサザン・ロックであるが、これは元曲と比べてみるのも面白いところである。その他、筆者のお薦め曲は、『Whiskey Man』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Flirtin' With Disaster』、たっぷりと聴かせてくれる『Long Time』をピックアップしておく。
アメリカのサウンドと言えば、ウエスト・コーストかイースト・コーストといった所が真っ先に言われるが、独特のサウンドを展開するサザンは心地よいロック・サウンドを聴かせてくれるものであり、アメリカはつくづく「広い」ということを感じさせてくれる。アルバム・ジャケットのデザインはハードロック/ヘビメタ系を思わせるが、サザン系のアメリカン・バンドであり、アメリカン・ロックのお好きな方にはしっかりと聴いてもらいたいバンドである。
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