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PINK FLOYD『A COLLECTION OF GREAT DANCE SONGS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年にリリースされたものであり、ベスト盤である。それにしても、このアルバムのタイトルがシニカルで実に面白い。何処が「DANCE SONGS」なのかということになるのだが、この辺りがFLOYDらしい所である。尚、邦題は「時空の舞踏」というタイトルが付けられたが、原題の欠片すらない論外な(酷い)タイトルである。

元々彼らはシングル・ヒットを意図しているようなグループではなく、コンセプト・アルバムを築き上げていくと言うことが中心であるため、ここに収録されている曲は、あまりにも有名な曲ばかりということで、FLOYDファンにとっては無くてもいいようなアルバムである。が、FLOYDを知らないという方には、'70'sの彼らを代表する曲が収録されているということで、入門用には良いのではないかというベスト盤になる。(但し、彼らのサウンドをたっぷりと堪能するには、それぞれの曲が収録されているアルバムで堪能するべきであり、本アルバムはダイジェストとして捉える必要がある。)

ということもあって、本アルバムのセールスの方はさっぱりであった。が、1980年のBillboard年間アルバム・チャートの第1位を「THE WALL」が獲得したと言うことと、本アルバムが出たと言うことで、1980年にはBillboard年間アルバム・チャートの80位にランクインしていた歴史的モンスター・アルバムの「THE DARK SIDE OF THE MOON」が1981年には年間アルバム・チャートTOP 100から消えたが、翌1982年には年間アルバム・チャートの第65位、更に1983年には95位というように、またも年間TOP 100に顔を出すことに繋がった。(まあ、アルバム・チャートのTOP200にはずっとランクインし続けていたので、ある程度のポジションには行くでしょうが、TOP 100にカンバックするというのは凄いことです。)

収録されているのは以下の全6曲である。『One Of These Days』『Money』『Sheep』『Shine On You Crazy Diamond』『Wish You Were Here』『Another Brick In The Wall, Part. 2』。

ここで注目なのは『One Of These Days』『Money』の2曲と『Sheep』『Shine On You Crazy Diamond』『Wish You Were Here』『Another Brick In The Wall, Part. 2』の4曲は別のレコード会社から発表されたアルバムの収録曲と言うことである。普通はこういう場合は、ベスト盤と言っても同一アルバムに収録されると言うことは滅多にないことであり、それが実現しているということで、それなりの価値はある。(まあ、本アルバムの唯一のポイントをつけられるところです。)

曲の方は、いずれもが有名な曲であるので、ここでは述べることはしない。彼らのサウンドのダイジェストとしては、あまりにも無難すぎる選曲であるが、妥当なところであろう。まあ、FLOYDファンであれば、当然の如く、オリジナル・アルバムは所有しているであろうから、そちらで聴きますよね。リリースから四半世紀が経過した今では、完全に入門者向けのベスト盤と言うことで、よろしいんじゃないでしょうか。

 

Collection of Great Dance Songs

Collection of Great Dance Songs

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: CD


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