陰陽少女#1,2「青き龍のキオク」 [特撮]
この作品は2004年の第四四半期に放送された作品で、KBS京都とTVKもテレビ埼玉が組んだホラー・アクション作品である。KBS京都では「デビルシャドー」の放送に合わせてのことなのか、再放送が始まったので、改めて記すことにする。(全12話で、1~6話が前後編×3、7~12話が前中後編×2と言うことなので、物語としたら5つということになる。)が、再放送でもあるので、毎回書くのではなく、前後編(前中後編)の一つの物語ごとに記すことにする。よって、第2話の再放送によって、最初の物語について記す。
この物語は、ホラーの要素とアクションの要素を足し合わせた作品で、アクションの方は剣を使ったアクションを見せてくれる。また、特殊メイクの方も見所の作品である。主演は本作制作年の夏に戦隊の映画「アバレンジャー」に出演した小向美奈子。仮面ライダーゼクロスの菅田俊、この後「魔弾戦記リュウケンドー」で左京鈴を演じる井村空美の名前もある。製作は「温泉天使」のバッドテイストであるが、作風は全く違ったものである。(この作風を「デビルシャドー」も受け継いでいる。)全体的に暗い映像が多く、テレビ向きと言うよりも映画向きの映像を見せてくれる。(本作はDVD化されているものの、amazonには無いですね...)
ただ、1話だけでは物語の背景の説明が分からない所があり、2話になってそれらが語られる。「前編」と「後編」ということで一つの物語になっているとはいうものの、やはり物語の背景説明は1話でやっておかないと、TV放送では苦しくなるのではないの?
ある研究室で実験中の伊佐凪ユキ(いさなぎ・ゆき)が悲鳴を上げて倒れると、そのまま死んでしまった。実験中の事故と伝えられたが、妹の伊佐凪ミキ(いさなぎ・みき)はショックから心を頑なに閉ざしてしまう。そんな中、ミキは学校帰りに何者かによって拉致されてしまう。ミキを拉致したのは姉の実験をしていたシードという研究所の人間であった。
深い森に連れてこられたミキ。森の木々の間にミキは自殺をした人の死体を目にした。姉に助けを求めるミキはそのまま失神してしまうが、シードの研究員であるニシキはミキを助けずにデータを集めていた。そしてミキには姉のような力がないことを認識する。しかし、強大な霊力反応があった。そんな中、ミキは霊力で次々と霊体を斬っていくが、体力には限界があり、倒れてしまう。ミキを心配したジャーナリストの叔父の鍛冶が駆けつけるが、彼はその森で死んだ友人・川端の姿を目にするのだった。
ジャーナリストとして、霊の存在を否定する鍛冶には、自分が見たことを理解できず、シードの研究員たちを問いつめる。そして、シードとは上海に本拠を置く周星電機という家電メーカーの研究所であり、超能力、心霊現象などを研究している特殊な部門であることを知る。
後日、再びミキはあの森に行く。で、川端をはじめとする多数の霊体が現れる。で、霊力を使って霊体を斬っていくミキ。その姿にニシキは、ミキに姉・ユキの魂が憑依したのではと察知する。
ミキの前に川端が立ちはだかる。幼い頃、一緒に遊んだことがあるということで、ミキの心を揺さぶろうとするのだったが、ミキは霊体を斬る。すると、青い勾玉が落ちてきた。それに気づいた鍛冶はそっとその青い勾玉を拾ったのだった。
それにしても、初めて見た時は物語の設定を理解するのに少し時間がかかったが、今回は2004年の放送時に最後まで見ているということで、特に戸惑うことはなかった。しかし、見ていこうとすると最初にちょっとした壁があるような作品というのはどうなんでしょうか。(それをクリアしたら、後は何の問題もない。)1話と2話は一緒にして続けて見ないと、挫折してしまいそうな作品ですね...
それにしても、最近の「ホラー」ブームがこう言うところまで広がっているというのも凄いところである。尚、次回は3話と4話の前後編「漆黒ノ孤独」をまとめて記す予定である。
↓本作DVD(左:1巻、右:2巻)
↓本作の原作
↓「アバレンジャー」の映画など、小向さん関係
劇場版 爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中!
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/02/21
- メディア: DVD
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- 発売日: 2005/05/20
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↓「仮面ライダー ゼクロス」はこちらです。
↓井村さん関係
↓こういうものを...
きみのそばにも霊がいる―私が出会った幽霊・妖怪・妖精・霊体たち
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