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「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねぇ」 [映画(邦画)]

この作品は、1962年の作品で、クレイジーキャッツのヒット曲「スーダラ節」をベースにしたサラリーマン喜劇である。(本日、最終回の「仮面ライダーカブト」に関して手を抜いたもう一つの理由が、裏番組としてWOWOWがこの作品を放送していたからということもある。)

今年は制作から45年と言うことになり、劇中に登場する社会背景は現在と比べたら、前時代の異世界というものであるが、そういう世界が現在になっては微笑ましく感じることもあって、楽しい物である。(何せ、パソコンも携帯電話も無く、インフラが全然違う上に、昭和の高度経済成長期真っ直中という雰囲気がまた良いものである。)

尚、クレイジーキャッツと言えば、「クレージー」シリーズや「日本一」シリーズがあり、それらが有名であるが、本作はそれらのシリーズが生まれる前に制作されたものであり、製作もその東宝ではなくて大映である。(この辺りは、主役が大映の看板スターとなっていることからもお分かり頂けるであろう。)

本作のデータを記しておくと、原作は去年の年末に亡くなった青島幸男である。(この当時は作家でした。)高橋二三が脚本を書き、監督は弓削太郎、撮影は石田博、音楽を担当したのは萩原哲晶である。また、クレイジーキャッツの「スーダラ節」がフューチャーされて効果的に使われている。

出演は、川口浩、川崎敬三、藤原礼子、ハナ肇、目黒幸子、中条静夫、守田学、松本幹二、竹村南海児、荒木康夫、辻伺郎、渋沢詩子、三木裕子、浜田ゆう子、弓恵子、園敦子、若松和子、友田輝、世志凡太、花布辰男、須藤恒子、原田該、竹里光子、植木等たちである。

物語は、出世することを夢見てある企業に就職した石橋と夢田。二人は、社長とその令嬢がアメリカに視察旅行に行くことになり、その随行員として新入社員の中から2人が選ばれることになる。候補となった新入社員は7人で、石橋と夢田もその中にいた。令嬢と結婚し、あわよくば将来はとゃチョウということを夢見る彼らだったが、社長から提示された条件は「英語に堪能」(これはまあ求められることでしょう。)に「男女関係がクリーンなこと」であった。で、7人それぞれがドタバタということになり、1人、また1人と会社を辞めていくが...

石橋は生真面目だがケチで金の亡者、夢田はお調子者で調子がいい男であるが、このコンビがまたユニークで、楽しく愉快な物語である。ラストのオチは、十分予想された所であるが、そういうこともシニカルな「スーダラ節」の前では許せてしまう。現代とはかけ離れた古き良き時代をおもしろおかしく描いているところも微笑ましく思えるものである。一度ご覧になられたらよろしいかと...

 

スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ

スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: DVD


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