GREG KIHN BAND『ROCKIHNROLL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムである。彼らはサンフランシスコ出身のバンドであり、1983年のアルバム「KIHNSPIRACY」と全米2位までチャートを上がった『Jeopardy』でブレークするが、本作はその大ヒットアルバムの前のアルバムであり、浮上のきっかけを掴んだアルバムである。シンセサイザーを取り入れて、聴きやすいサウンドを聴かせてくれている。また、本アルバムは、1981年のBillboard年間アルバム・チャートで58位、レギュラー・チャートでは最高位32位を記録して、彼らの名前も知られるようになった。(ここからブレークへの道が広がった。)
収録曲は以下の全10曲である。『Valerie』『The Breakup Song (They Don't Write 'Em)』『Womankind』『Can't Stop Hurtin' Myself』『Trouble In Paradise』『Sheila』『Nothing's Gonna Change』『Girl Most Likely』『When The Music Starts』『True Confessions』。
この中からは、『The Breakup Song (They Don't Write 'Em)』がシングル・カットされてヒットを記録し、Billboardのシングル・チャートでは最高位15位、1981年の年間シングル・チャートでは47位にランクインしている。(次に繋がるスマッシュ・ヒットとなった。)
筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットした『The Breakup Song』も悪くはないのだが、そちらよりも『Womankind』『Can't Stop Hurtin' Myself』『Girl Most Likely』『True Confessions』というところをお薦めする。まだ、大ブレークする前ということで、意外と知られていないが、なかなか聴かせてくれる心地よいサウンドに満ちている。
同じウエスト・コーストでも、ロスとは違ったベイ・エリアであるシスコのスピリットに満ちたロックを聴かせてくれていて、これがなかなか良い味を出している。ということで、知名度が低いと言うことであまり注目されることがない本アルバムであるが、後のブレークを予感させるだけのものは詰まっている。'80'sロックのお好きな方であれば、一度はチェックしましょう。
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