GEORGIA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1995年のアメリカとフランスの合作である映画「ジョージア」である。この作品はスター・シンガーの姉と、その姉に強いコンプレックスを抱きながらもインディーズの世界で歌を歌い続ける妹の生き様を描いた人間ドラマである。派手さはないが、じっくりと描いた作品であり、劇中に登場する音楽が一味も二味もあるもので、これがたまらない。バンド・メンバーも実際のミュージシャンを起用しているのだが、これがプレイのシーンをよりリアルに描くことに繋がっていて、これが素晴らしい。
映画データを記しておくと、バーバラ・ターナーの脚本をウール・グロスバード監督がメガホンを取り、ジャン・キーサーが撮影、スティーヴン・ソルズが音楽を担当している。出演は、ジェニファー・ジェイソン・リー、メア・ウィニンガム、マックス・パーリック、テッド・レヴィン、ジョン・ドゥー、ジョン・C・ライリーたちである。
カントリー・シンガーとしてスターになった姉・ジョージア。一方、妹・セイディは安酒場でパンク・ファッションでインディーズ・ロックを歌っている名もない歌手。幼いときから同じ「音楽」という夢を見ていた姉妹はいつしか全く違う世界にいた。セイディは姉に強いコンプレックスを抱きながらも、アルコールや麻薬に溺れながらも歌を諦めず、ひたむきに歌い続けている。この一途なひたむきな姿が感動を呼んでくれる。
本作では、M・ウィニンガムがアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたが、受賞はならなかったが、J・J・リーはニューヨーク批評家協会賞で女優賞を獲得、M・ウィニンガムはインディペンデント・スピリット賞で助演女優賞を獲得している。
こういう作品は、映画本編もさることながら、やはりサントラ盤が捨てがたい魅力を持っている。ある意味では、映画よりもサントラ盤の方に注目が集まるのだが、これがまたとても良いものとなっている。映画を離れても十分楽しむことが出来るものであり、映画本編を見ていないという方は、先にサントラ盤を聴くことをお勧めしたい。
で、そのサントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Hard Times (Come Again No More)』『Ain't Nobody's Business』『There She Goes Again』『Almost Blue』『Sally Can't Dance』『Optimistic Voices』『Yosel Yosel』『I'll Be Your Mirror』『Arizona Moon』『If I Wanted』『Mercy』『Take Me Back』『Midnight Rain To Geogia』『Hard Times』。
じっくりと聴くことの出来る曲が集まっていて、これがまたとても良いのである。本サントラ盤を聴いてから、どういう映画なのかと興味を持たれた方は、映画の方もご覧になる、ということでよろしいかと。(が、サントラ盤は必聴です。)
↓映画(DVDはリリースされていない...)
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