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ケータイ刑事銭形雷16話[改訂版] [ケータイ刑事]

まずは、劇場版「ケータイ刑事THE MOVIE 2」に関する新情報から。3/10の新宿トーア、3/11の動物園前シネフェスタ&シネラリーベでの舞台挨拶が決まりました。尚、現時点では時間や誰が出るということは発表されていません。あと一ヶ月ちょっと、近づいてきましたね。(MBSの放送では、去年のようにチケットプレゼントを期待していますが、今回はまだありませんでした。)

では今回の物語の方へ。第16話「推理王は誰だ? ~名探偵の助手殺人事件」であるが、この物語はちょっと曰く付きの物語でもある。というのは、これがBS-iで放送されたのは2006/4/15だったが、この時、プロ野球中継の延長によって、放送時間が10分繰り下がり、その関係のテロップが表示されたのである。今回のMBSの放送ではそう言うことはないので、余計なテロップもないのですけど...

で、物語の方は名探偵の助手が集合というもので、これも「ケー刑事」の世界ではお約束の一つであって、楽しい所です。(が、名探偵といってもパロディの名探偵の助手なので、かなり怪しい連中ですけど...)

今回のゲストは、「ケー刑事」ではすっかりお馴染みの林和義さん(実は、彼は毎回声は登場しています。主題歌の中でのナレーション「銭形雷、17歳。…」というのは林さんですから。)、そして、「雷」ではゲストとしての回数が伸びた滝本ゆにさん。(佐々木浩久監督の奥さんということもあって、声がかかるのが多いのでしょうね。)また、大堀さんは柴田束志ではなく今回はその怪しげな助手・ワドソンということで登場します。

この記事のタイトルに「[改訂版]」と付いているのは、BS-iの本放送時に記したものをベースにして加筆を行っているためです。(BS-iの放送時に記したものはその物語が最新作であった時に記したものですが、今回は「銭形雷」全40話まで見た後なので、全体を見通した観点からも追記しています。)BS-iの本放送時に記したものと合わせてご覧頂ければ幸いです。(BS-iでの放送時に記したものは、ここをクリックして下さい。)ということで、いつものように長文&(今更ながらの)ネタバレありで、本編に行きます。

警視庁。トミーが事件の推理をしている。ホワイトボードには「アラスカ準急大爆破事件」「合わせみそ殺人事件」「台湾カラテ対ハブ殺人事件」という3つの事件が記されている。(右端には「岡野天才!サイコー」ということまで赤字でしっかりと書いてある。)で、推理からズバリ犯人を言うトミー。(だけど、事件の推理をしているのにどうして雷ちゃんの姿がないの?)で、トミーが「犯人はズバリ、みそかつさんだ!」と言うと、離れた所でホワイトボードに背を向けて座っていた雷ちゃんが「そうだ、そうだ!」と言うと、手にした焼き芋を見て「やっぱりもう一本買っていこう」と言っている。(あれっ?事件の謎を解いているんじゃなかったの?)→前回から一段と「焼き芋好き」が強調された雷ちゃんですが、今回も焼き芋から離れられない雷ちゃんでした。

で、トミーは「銭形くん、いつからそこにいたんですか?」と尋ねると、雷ちゃんは「あっ、岡野さん、何やってたんですか?」と逆にトミーに尋ねる。(お互いの存在に気づいていなかったの?)すると「ご覧の通り、推理の練習ですよ」と答えるトミー。(ということは、3つの事件の謎を解いていたのではなかったのですね。)これに「練習?何を今更」とちょっと小馬鹿にしたように呟く雷ちゃん。(またまた雷ちゃんのキャラがちゃんに近づきました。)するとトミーはスキップをしながら雷ちゃんの所にやってくると「こんなものがねぇ、来ちゃったんだよ」と言って、封筒と手紙を雷ちゃんに見せる。封筒には「招待状」とあり、それは名探偵の会から送られてきたものだった。手紙を手にした雷ちゃんが文面を読んでくれる。「岡野富夫様。あなたは栄えある第1回推理王グランプリに見事ノミネートました」ということで、雷ちゃんは「何で私ではなく岡野さんなんですかね?」と、ご立腹で、ふくれっ面を見せる。(→雷ちゃんじゃなくトミーがノミネートというのにはちゃんとオチがありますよ。)トミーは腕時計を見て「もう、こんな時間だ。受賞式に遅れるといけないな」と言うと雷ちゃんの焼き芋の1本を半分に折って、それを持って「銭形くんもついてきていいよ」と言うと、会場に向かった。で、焼き芋を取られたということで慌てて立ち上がり後を追う雷ちゃんは「待ってくださいよ。返してください。食べ物の恨みは怖いですよ」と言ってトミーに着いていきました。(→本気で雷ちゃんを怒らせると稲妻を落とされて、どうなっても知りませんよ、トミーさん。)

「第1回推理王グランプリ授賞式」の会場(150人は入れるような何処かのホールである)。式典が始まった。司会を務めるのは、車椅子に乗った名探偵の会会長・吉澤秀一(よしざわ・しゅういち)であった。が、客席にいるのは、雷ちゃんと何処かの少女の二人だけで、雷ちゃんはその少女に焼き芋をあげて「食べる?食べると綺麗になるよ」と言っている。(そういえば、ちゃんは「焼き芋を食べると胸が大きくなる」と信じていましたが、雷ちゃんは「綺麗になる」と信じているんでしょうね。)そんな雷ちゃんは式典の方には興味がない様子であった。司会の吉澤はその様子が目に入るとため息をつくも、式典を進行させる。

ノミネートされた人を紹介する吉澤。エントリー・ナンバー1番、イギリスからお越し頂きました名(迷)探偵・ジャーロック・ボームズの助手・ワドソンさん(ボームズの格好をしている...)。それを見た雷ちゃんは「どう見ても日本人でしょう。て言うか柴田さんですよね」と突っ込むが、「私はリバプール生まれの…」とそれに言葉を返すワドソンだったが、途中で彼に向けられたスポットライトが消されてしまった。続いてエントリー・ナンバー2番、ロス市警が生んだ推理の鬼・刑事ボロンコのかみさんことミセス・ボロンコ(買い物かごを手にしていて、その中には長ネギが入っている「ケー刑事」ではお馴染みのごく一般的なそこら辺にいる普通の主婦にしか見えません。尚、雷ちゃんは何も言いませんでした。)続いてエントリー・ナンバー3番、警視庁からお越しの警部補の岡野富夫さん。テロップで「警部補」と出るが、「補」の文字を払いのけると、「東大法学部卒業のこの私の名推理を思えば…」といつものように長々と語り始めるも、途中で切られる。尚、客席の雷ちゃんは寝ていました。そしてエントリー・ナンバー4番、ドケチ小五郎の助手・小林中年(こばやし・ちゅうねん)。しかし、彼はその場におらず、誰もいない椅子にスポットライトが照らされた。で、「小林さん、小林さん」と小林を捜す会長。そこに「大変だ!会長、大変だ!」と叫びながら、客席の奥から舞台に駆け上がってくる男、彼は名探偵の会副会長・山崎学であり、舞台に登ろうとしたところで躓くのはお約束です。「山崎くん、何事かね?」と会長が問うと、山崎は会長の耳元で囁くように手を添えると、大きな声で「小林中年が殺された」と言う。で、驚く3人のノミネート者と雷ちゃん。すかさず雷ちゃんの携帯から「警視庁から入電中」。第1回推理王グランプリの授賞式会場で殺人事件発生。被害者は小林中年。直ちに捜査を開始せよ。

小林は会場の外で殺されていた。ということで、雷ちゃん、トミー、ワドソン、ボロンコ、吉澤、山崎が小林の死体を囲んで調べている。そこに柴田束志が登場すると、「お待たせしました、報告します」と言って検死結果の報告をする。「死因は絞殺、死亡推定時刻は午前11時、今から約1時間前となります」と報告すると消えていった。(この時、雷ちゃんはワドソンを手にしたルーペでじっくりと見ていました。)吉澤会長は「まさかこんな時にこんなことが起こるなんて...」とぼやくが、トミーが「会長、ご心配なく。ここには世界の推理王が揃っています。皆さん、授賞式は一旦お預けと言うことにして、ここはひとつ」と提案するが、ミセス・ボロンコとワドソンも直ぐに承知して、3人(トミー、ワドソン、ボロンコ)で事件を解決すると宣言する。しかも「推理王の名にかけて...」とポーズまで決める3人、威勢だけはいいんですけど...で、投げやりな口調で「心強い」という吉澤会長(目が笑っている...)は雷ちゃんに対して「助手の方もヨロシクお願いします」と言う。すると雷ちゃんは「私、助手じゃなくて…」と言い出すが、それを遮るようにトミーがしゃしゃり出て「まあまあまあ、良いじゃないか助手で、なあ、銭形くん」と言う。が、「銭形」と言う所にみんなは反応し、「銭形さんでしたか」ということで一気にスター扱いとなる雷ちゃん。「知っているんですか?」と言う雷ちゃんに対して「もちろんですよ」とトミー以外のみんな。(→やはり「銭形」の名前は広く知られているということですね。まあ、伝説の四姉妹と雷ちゃんの活躍がありますからね...)で「あなたがいてくれれば百人力だ」と言う吉澤会長。しかしトミーは「私がいれば千人力ですよ、会長。二人合わせて千百人」と、アピール(この場合は雷ちゃんが1099人だと言うことは誰もが分かっています)するも、相手にされず、山崎が吉澤の車椅子を押して建物の中に入っていこうとする。(ここで、お約束の小ネタとして、扉の前のスロープが上れなく、何度も勢いを付けて車椅子を押す山崎。やっぱりこういう所は「ケー刑事」です。)

捜査の方はトミーが主導権を握り、「まずは」犯人の足取りだなぁ」と言って方角を確かめるが、雷ちゃんが口を開き「この建物は出入り口以外、周りを全て丘と建物で囲まれています」と言うが、トミーが口を挟み「だから...、つまり...」と言うが、後が出てこない。で、雷ちゃんが「つまり、犯行に及ぶには必ずあの裏口を通る必要があるんです」と言ってくれる。で、トミーは「そう、あの裏口を」と調子を合わせるが「そうと決まれば...」と、またも後が続かない。で、雷ちゃんが「まずは封鎖できる出入り口を全て封鎖しましょう」と言うと、「私が今言おうとしたことを言うんじゃない」と調子の良いトミー。が、その後どうするのかが出てこない、で、咳をして雷ちゃんに託すという形で誤魔化しました。で、雷ちゃんが「監視カメラの映像をチェックするんです」と言う。するとトミーがまたも出しゃばり、「今ね、私の喉に引っかかって出そうになったことを助手の銭形くんが言ってくれました」と持って行こうとする。で「有り難う助手くん」と言って雷ちゃんの肩をポンと叩くが、雷ちゃんは「だから助手じゃないと言ってるのに~」とカメラ目線でアピールしました。(そんなことは言わなくても誰でも分かっていますよ、雷ちゃん。)

場所を移動して監視カメラの映像をチェックするためにビデオの再生を始める一同。時間は10:59:53から再生が始まる。「もうすぐ犯行時刻の11時です」と言う雷ちゃん。これにトミーが「よーし、犯人の顔、ばっちり拝んでやるからな~」と力が入っている。で、時間が11:00:02を過ぎた所で画面が突然真っ暗になった。トミーはテレビをたたき出すが「壊れますよ~」と雷ちゃん。で、監視カメラの所に移動した一同。雷ちゃんが「キャップがはめられてました」と言ってカメラからキャップを回収した。これを受けて、「さては犯人がやったのね」とボロンコが言うとワドソンも同意し、トミーは「用意周到だなぁ。これは計画的犯行だぞ。犯人はなかなか尻尾を出しませんよ...」と言い出する(→それぐらいのことは誰でも簡単に分かります。でも、3人とも大まじめで言っているから面白いのですけど...)そんな中、雷ちゃんは死体のあった場所から少し離れた所に何かを見つけ、そこに駆け寄り、拾い上げると「何でしょう、これ?」と言う。と、3人が直ぐに駆け寄ってくる。(この時トミーはワドソンに突き飛ばされるという小ネタもありました。)で、ボロンコがそれを見ると「あらぁ、MDバッチじゃない」と言う。(小林中年が団長を務めていた「中年探偵団」のバッチです。→「少年探偵団・BD」が元ネタというのは直ぐに分かりますが、こういう所もやっぱり「ケー刑事」です)遺体から離れた場所にMDバッチが落ちていたため、これは小林が落とした物なのか疑問に思う雷ちゃん。

が、更に別のものを発見すると「そういうことか」と言い、犯人はこの場所を通って現場に行ったということに気づいた。というのは、ここに来るまでに土が出ているところがあり、そこに2本の平行した轍を見つけたためであった。ということで、小林は別の場所で殺され、遺体を運ぶ際にMDバッチを落とした、と推理する。するとワドソンが「遺体を運ぶときは台車か何かを使って?」と言うが、「台車を使ったら犯人の足跡が付くはずよ」とボロンコ。現場には轍はあったが足跡はなかったのである。で、雷ちゃんは、犯人は車輪の付いたものに乗って移動したと考える。するとトミーが閃き、笑いながらカメラに寄ってくると、「謎は解けたよ、ジャクソンくん」そして走って建物の中に駆け込み、みんなには「付いてきたまえ」と自信満々であった。

会議室に入ってきた一同。吉澤は「私が犯人だと言うのか?」とトミーに言ってちょっと不機嫌な表情をする。「そうと決まったわけではありませんが、一応念のために、タイヤの幅を計らせていただけますか」と言って、吉澤の乗っている車椅子のタイヤの幅を計ろうとする。(トミーの考えはこれで分かりましたね。)で、ノギスを取り出したワドソンが計ると3.5cmであり、轍の幅と一致した。これに吉澤はタイヤはある程度規格が定められているものであり、それだけで犯人扱いというのは、と不満を口にする。で、トミーが犯行時間の11時に何をしていたかを尋ねる。「この部屋で推理小説を読んでいましたよ」と答える吉澤だったが、一人でいたということで証人はいなかった。で、「取り調べの準備だ!」とトミーがワドソンとボロンコに言う。すると「ラジャー」と言って、ワドソンとボロンコは部屋の端から机を移動させ始める。(この時、出前持ちがやってきてカツ丼をちゃんと置いていくというネタまでありました。(いつ注文したのでしょうか?))しかし雷ちゃんは首をかしげていて、相手にしないで、一人で外に出て、轍を調べていた。(「現場百回」ですからね。)

雷ちゃんが轍を調べていると、「銭形くん、こんな所にいたのか」といってトミーがやってくる。が、トミーの方には一切目を移さない雷ちゃん。「推理王の取り調べ、見てなくていいのか。勉強になりますよ」というトミーだったが、相手にしない雷ちゃんは「この轍、何か変なんですよね」と言う。というのは、左右で轍の深さが違っていたのだった。で、トミーが指で左右の轍の深さを測ってみる。で「確かに」とトミー。が、「そんなことより、もっと凄いものを発見したぞ」と言って、その場所から少し離れた所を指さすトミー。で、そこに移動すると、そこでは轍が平行に走っておらず、小木の手前で「X」の字のように交差していた。で、トミーは「今度こそ、謎は解けたよ、ニクソンくん」と口にすると、笑いながら会議室に走っていった。で、雷ちゃんは「ヤバイ」と言って、慌ててトミーの後を追った。

会議室。ホワイトボードには「取り調べ」と大きく書いてあり、ワドソンとボロンコが吉澤に話を聞いていた。そこにトミーが笑いながら入ってくる。するとワドソンとボロンコは立ち上がりトミーの側にやってくる。「なかなか吐きませんよ」「本当に犯人なのかしら」とトミーの考えである吉澤犯人説に疑問を投げかける。するとトミーは「会長が犯人?見当違いも甚だしいなぁ」と言いだす。そして「山崎さん」と指をさすトミーだったが、そこに雷ちゃんが駆け込んできて「岡野さん」と言って、それを制止させようする。しかしトミーは雷ちゃんに向かって「我が助手よ、向学のためによく見ておきたまえ」と自信たっぷりで、山崎の履歴を語り始める。(スーツの内ポケットから山崎の履歴書を取り出す。赤坂短期雑伎高等学校卒業(短大なら分かるけど、短期高校って何?)(S56/3)、ドリマックス引っ越センター入社(S60/4)、そこを退社(H4-5)、はぐれ大サーカス入団(H4/7)、引退(H8/5)後、名探偵の会に入会(H10/4)という経歴。)で、はぐれ大サーカスにいた頃の得意技は一輪車であり、更に、山崎は今も通勤や移動手段に一輪車を使っている(駐車場代が不要で維持費もかからないので重宝すると言ってました)ということで、山崎が小林中年を殺した犯人だという。遺体を背負って現場に向かい、遺体を置いて現場を立ち去ったということで、行きと帰りで2本の轍が出来、深さが違うことも説明できる、とトミー。これに「なるほど、流石冴えてますね、ミスター岡野」とワドソン、「うちの旦那なんかめじゃないわ」とボロンコは納得してトミーを褒め称える。でVサインまでするトミー。

が「言いがかりですよ」と山崎は反論する。どうしてわざわざそんな手の込んだことをするのか、と反論するが、「ここからは私が」とワドソンがトミーを遮り語り始める。「あなたはおそらく次期会長の座を狙っていたんでしょう」。続いてワドソンを突き飛ばしてボロンコが「あなたは会長に殺人の汚名を着せ、失脚させてしまおうと考えた。だから現場にあたかも車椅子で遺体を運んだような痕跡を残した」と続ける。そして締めはトミーで「上手く騙したつもりでしょうが、あなたは一つだけ決定的なミスを犯してしまった。それは轍が木を挟み込むようにクロスして付いていました。これは車椅子では絶対に出来ないことです」と言って自画自賛して笑うトミー。(→予想通りの推理でした。しかも3人の絶妙のコンビプレーがGOOD!)で、吉澤会長も「なるほど」とその説明に納得する。これに、山崎(おでこに「怒り」マークが...)が「僕が犯人ならねぇ、タイヤに泥が付いているはずでしょう。一輪車調べてみたらいいじゃないの」と言うが、山崎の一輪車をトミーは確保していて、それを手にして「ほら、泥が付いていますよ」、ワドソンが「3.5cm、轍の幅と完全に一致ですね」と続く。そしてトミーが「決まりですね。観念しなさい」と告げる。吉澤は「山崎くん、失望したよ」と言うと、ワドソンとボロンコによって連れて行かれる山崎。トミーは会長に「先ほどは失礼しました」と言って詫びを入れる。が、「濡れ衣が晴れて良かったです」と気にしていなかった。で、トミーが車椅子を押して会議室から出て行く。この時会長は「これにて一件落着」と口にした。で、雷ちゃんは、この一連の謎解きに一切口を出さず、山崎の一輪車をじっくりと観察していて、また吉澤会長が目の前を通っていった時には、会長の膝上にある膝掛けをじっと見つめていた。で「よどむ、悪の天気」(ここでAパート終了。経過時間は17分半弱でした。で、Bパートは8分強と言うことになります。→BS-iの放送時、野球延長の繰り下がりに対応していなければ、本編はここまでしか録画できなかったということになります。)

雷ちゃんは一人が管理室にいて、「先ほどのビデオをもう一度見てもらえますか」と頼み、再度確認する。で、犯行前と犯行後の現場に違いがあることに気づいた。で、「そうか」と声を上げると「謎は解けたよ、ワトソンくん

その頃、会長と3人の助手は式典の方を再開していた。で、舞台上に並んでいる3人。「第1回推理王グランプリは…」と、客席には誰もいないのに進行する吉澤会長。「受賞者は…」(ここで一応、音楽が流れる)「お三方全員です」と発表する。で、3人は「えっ?」で、吉澤会長はその理由を語る。偶然起きた事件に見事に対応した。そういった臨機応変な姿勢は名探偵に欠かせないものだ、ということでした。で「これからも益々推理に磨きを掛けてください」と言ってトロフィーを3人に渡そうと舞台中央に車椅子で移動し、「おめでとう」と言って渡そうとする。その時、雷雲かせ現れ、稲妻が走った。「雷鳴轟く積乱雲。…」雷ちゃんの口上が始まり「私の稲妻でしびれなさい!」で稲妻が落とされたのは吉澤会長だった。で、煙を噴く会長。そしてこの時の衝撃でトロフィーがバラバラになり、それを見た3人は「トロフィーが...」とそれぞがバラバラになったトロフィーを手に持って嘆く。

雷ちゃんはそちらに気を取られることなく「あなたが真犯人ですね、吉澤会長」と言語る。3人の助手たちは「どういうこと?」で、雷ちゃんの説明が始まる。「あの轍は一輪車ではなく、やっぱり車椅子の跡だったんです」という事から始める。吉澤は当初、自分が犯人扱いされるように仕向け、その後山崎が吉澤をはめようとしているように見せかけた。が、吉澤は現場の轍が木をまたいでいたことを盾に「車椅子じゃ不可能だ」と反論する。これに「普通に考えればそうですね。でも、吉澤さんなら出来ます」と断言する雷ちゃん。すると吉澤は右足のズボンをめくり、義足であるということを示し「この通り、不自由な足でどうやって?」と問う。これに「あなたは車椅子で片輪走行をしたんです」と言う雷ちゃん。(また、突拍子も無いことを...)これに3人の助手たちも驚き、トミーは「そんなことが出来るの?」と尋ねる。で、雷ちゃんは「コツは入りますが不可能ではありませんむと言うと車椅子に乗り、片輪走行を披露する。(CG合成とはいえ、いとも簡単にやってしまう雷ちゃん。運動神経は抜群ですね。→この後、雷ちゃんの運動神経が抜群ということが役立つ物語もあります。)

で、雷ちゃんは「とまあ、私に出来るくらいですから、吉澤さんにとってはもっと簡単なはずです」と言う。これに「どうして?」とハモる3人助手たち。で、吉澤は名探偵の会を作る前、アンドリウ雑伎団(世界一過酷と言われているとのこと)にいた、と雷ちゃんは語る。で、それを素直に認める吉澤。で、修行を積んだが、大怪我をして車椅子生活になったのだった。が、「しかしねぇ、だからといって私が殺人を犯したという証拠はあるんですか?」と激しい口調になって反論する。これに「あります」ときっぱりと言い切る雷ちゃん。

雷ちゃんは監視カメラの映像を録画したビデオを見せる。まずは犯行前の映像(時刻は11:00)、続いて犯行後の映像(時刻は14:05)を見せる。で、「さっきとの違い、分かりました?」と尋ねる。で、トミーがテレビに寄ってきて画面を見ると「う~ん、分かった。このマーキングだな」と自信たっぷりに言う。(これは誰でも気づく違いですが、そういうのは「違い」とは言いません。)雷ちゃんは「それだけじゃないですよ。このをよく見て下さい」と言って、画面に映っている岩を指摘する。改めて犯行前の映像にすると、その岩は確かに無かった。で、雷ちゃんの説明は続く。小林中年はあまりにも小柄で体重が軽かったので、重しになる物が必要となり、岩を使って吉澤は狙い通りの深い轍を作った。そして遺体を放置した後、岩を何処かに隠して片輪走行で戻るはずだった。が、重しを使うことは予定外であり、その処理に思いの外に時間がかかってしまい、岩を現場にそのまま残して立ち去った。これに吉澤は「私が岩を使ったという決定的証拠はあるんですか?」と犯行を認めず、再度反論する。で「はい、その裏返しになった膝掛けです」ときっぱりと言う雷ちゃん。するとトミーが吉澤の元に駆け寄り、膝の上にあった膝掛けを手にし、広げてみる。すると膝掛けの表側には苔が付いていた。雷ちゃんは「その苔からはあの岩と同じ成文が検出されるはずです」と言う。すると「お見事、流石銭形さんだ」と負けを認める吉澤会長。

雷ちゃんは「でも、動機だけが分かりませんでした。小林中年に何か恨みでもあったんですか?」と動機を尋ねる。これに「いや、殺すのは誰でもよかったんです。彼は運が悪かっただけだ」と吉澤。吉澤には推理小説を読むぐらいしか楽しみが無く、いつか本物の探偵に挑戦したい、自分のトリックで世界中の名探偵を翻弄したいと思うようになった。しかし自信がなかったので「名探偵」ではなく(トミーたちのような)「助手のそのまた助手、それも中の下ぐらいの方々」を選んだのだった。それを聴いたトミー、ボロンコ、ワドソンはヘナヘナと力が抜けてしまった。が、そこに雷ちゃんが来たということで、「日本一、いや世界一の推理王である雷ちゃんに負けるのなら本望だ」と吉澤。(→これで雷ちゃんではなくトミーに招待状が届いた理由が分かりました。でも、いつから雷ちゃんは「推理王」になったんでしょうか?また、伝説の四姉妹はそれぞれ「クイーン」の称号を持っていますが、雷ちゃんにはありません。そういう称号を与えるつもりだったの?)→自己中毒の恐ろしい動機でした。

で、怒りのトミーは犯人逮捕の際、「小林中年殺害容疑で逮捕する」と、これはいつもの逮捕劇のように吉澤に手錠をかけるが、更に「これはミセスの分だ」「ワドソンさん、あなたの分も行きますよ」と言って3つも手錠をかけました。(ミセスの分という手錠はピンク色の手錠だけど、そんなカラフルな手錠ってあるの?どうみても玩具にしか見えないのですが...)これに喜ぶワドソンとボロンコ。しかし雷ちゃんは呆れ顔でした...

事件解決後、雷ちゃんとトミーは某朱色の電車が走る鉄道路線沿いの道を歩いている。「我ながら良い推理が出来たと思ったのになぁ~」とぼやくトミー。(確かに今までの頓珍漢な推理よりはまともな推理でしたが、犯人の仕掛けた罠に見事にはまりましたからねぇ。)で、「やはり銭形くんには適わないかぁ~」と続ける。(適うのだったら、少なくとも「警部補」に降格せずにもっと華々しい活躍をしていると思いますが...)しかし雷ちゃんは「いいじゃないですか、競い合っている訳じゃなんですし」とフォローしてくれる。しかしトミーは「君は世界一の推理王だよ、それに比べこの私は助手の助手、しかも中の下だよ」と言って、吉澤会長の言葉に相当なショックを受けていた。雷ちゃんは「私、岡野さんのことを助手だなんて思っていませんよ。」と言う。「じゃあ、何なの?」と尋ねるトミーに「岡野さんは私の大切なパートナーです」と良いことを言ってくれました。で、「パートナーか、そうだよな」と笑いながら喜んでいるトミーでした。(やっぱりトミーは単純です。しっかりとトミーの操縦法を身につけている雷ちゃんでした。)

今回の物語は「ケー刑事」ならではのパロディ精神と、お馴染みの大がかりなネタが詰まった物語でした。「車椅子の片輪走行」なんて発想は「ケー刑事」ならではですね。まあ、四輪自動車ならば片輪走行というのはアクション映画によく出てきますが、車椅子と言うのは... それにしても、雷ちゃんとトミーのポジションもようやく固まり、軌道に乗ってきました。また、この後の「銭形雷」の物語では、ワドソンとミセス・ボロンコの再登場はありませんでしたが、6代目以降の物語で再登場はあるのでしょうか?(鑑識のキャスティングにもよりますが、ミセス・ボロンコの再登場はありそうな気もします。)

次回の物語は、第17話「ミステリー作家は二度死ぬ!? ~江戸川サンポ殺人事件」である。この名前は当然、あの有名なミステリー作家の名前をもじったものであり、劇中にその作家の作品をもじった作品名も当然のように出てきます。ということで、乱歩に関して予習をしておきましょう。

鑑識メモ。「柴田束志の鑑識メモ」と出るが、直ぐに「ワドソン」という文字が「柴田束志」の上に来て、今回は「ワドソンの鑑識メモ」となった。で、雑伎団もビックリの妙技をお見せするよ、と言う。そして「このツボからヘビ出てくるよ」と言って床に置き、「ヘビ、出てくるよ、ヘビ、出てくるよ」何度も言うが、ヘビはいっこうに出てこない。「何故出てこない?」と言って左手をツボの中に入れるワドソン。「噛まれた」更に「手が抜けない」とある種のお約束のネタを披露しました。で、ワドソンはいつしかテレビ画面のものとなっていて、その画面を消されてしまいました。(でも、あの方は出てこなかったので、誰が消したの?)

 

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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ケータイ刑事 銭形雷/小出早織style

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↓焼き芋大好き・シスターズ

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

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↓正しく乗りましょう

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一輪車にのろう〈1〉一輪車はじめてのれた!

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  • メディア: 大型本

みんなであそぼう校内あそび〈1〉一輪車・竹馬

みんなであそぼう校内あそび〈1〉一輪車・竹馬

  • 作者: 嶋野 道弘
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ライト カラーノーパンク一輪車WB16

  • 出版社/メーカー: ライト
  • メディア: スポーツ

ライト カラー一輪車WB18

ライト カラー一輪車WB18

  • 出版社/メーカー: ライト
  • メディア: スポーツ

ライト カラー一輪車20 B/青 H9675

ライト カラー一輪車20 B/青 H9675

  • 出版社/メーカー: ライト
  • メディア: スポーツ

ミヤタ 一輪車 フラミンゴ F180

ミヤタ 一輪車 フラミンゴ F180

  • 出版社/メーカー: ミヤタ
  • メディア: スポーツ

車いす・シーティング―その理解と実践

車いす・シーティング―その理解と実践

  • 作者: 伊藤 利之, 田中 理
  • 出版社/メーカー: はる書房
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本

↓「片輪走行」で思い出した作品。(タンクローリーの片輪走行が出てきます)

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

007 消されたライセンス アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: DVD

007/消されたライセンス〈特別編〉

007/消されたライセンス〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/20
  • メディア: DVD

↓悪用してはいけません。(あくまで玩具です。)

手錠

手錠

  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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