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ケータイ刑事銭形零21話(2nd.8話)[改訂版] [ケータイ刑事]

まずは、東京、小田原、京都、大阪では、来週の3/10から「ケータイ刑事THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀 ~決闘!ゴルゴダの森」の公開が始まる。(それ以外は順次ということになります。)みなさん、見に行かないと逮捕されますよ!(筆者は、3/11に大阪と京都のダブルヘッダーで舞台挨拶(雷・零コンビ)ありの回に見に行く予定でいます。)

また、「ワナゴナ」の方は3/10のBS-iでの放送後となります。(MBSでは放送していないのですから...)

今回の物語は第21話(2nd.8話)「基本的にアレな訳なんだけど ~銭形零の悪夢」である。この物語は、いつものように事件が発生するのではなく、零ちゃんの(悪夢)の物語である。で、今回の脚本は「・1st.4話」「・2nd.18話」に続いて3度目となる佐藤二朗さんで、その二朗さんに完全にジャックされた物語でもある。(「ケータイ刑事・佐藤二朗」でも通用するかも?)また、賛否両論ある物語でもあるが、肯定派は「銭形零」では最高傑作という声もある。(夏帆ポンはこの物語はお気に入りということです。)

BS-iの「銭形零」の再放送も終盤に近づいてきましたが、今のペースで行くと4/8に最終回を迎えることになる。その後は何が放送されるのでしょうかねぇ?(「銭形雷」は早すぎる気がしますし...現在、1本も本Blogでは記していない「銭形愛」を放送してくれたらピッタリなんですけど...(いずれにしても「銭形愛」はいずれ記していきます。))

尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったため「[改訂版]」としています。(以前に記した記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。

警視庁、ソファの上で零ちゃんが寝ている。すると「本日のケータイ刑事銭形零は、銭形零がずっと寝ています。「銭形零」というタイトルなのに銭形零が寝ている。どうしよう。困った。だから本日は銭形零の悪夢をお見せします。名付けて「銭形零の悪夢」そのまんまやないかい。零ちゃん、張り切って寝てください」と二朗さん独特の口調で注意が冒頭に入る。→早速ジロー・ワールドの幕開けですが、これによっていつもとは違った覚悟で見ようという気にさせてくれます。

零ちゃんがソファの上で寝ているが、画面がふにゃふにゃになる。すると「こうやって画面がふにゃふにゃふにゃとなったら、夢になったってことなんだよ」と二朗さんが懇切丁寧に説明してくれます。(何て親切な「ケー刑事」何でしょう...)

零ちゃんは自宅の自室にいて「増せり、悪の数字増せり、悪の数字」と鏡の前で発声練習をしている。そこに「あっ、私の声だ。何しているんだろう?」と零ちゃんが自分で突っ込んでくれる。更に「謎は解けたよ、ワトソンくん」も声に出して練習している。それに「そこだけ練習しても意味無いのに...」と、現実の零ちゃんは冷静に突っ込む。そうしていると、そこに「警視庁から入電中」と零ちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入る。ということで携帯を開く零ちゃん。「世田谷区成城でかなり痛い男が現れる気配。直ちに捜査を開始せよ」ということでした。が、そこに映っているのは零ちゃん自身の後ろ姿であり、この場だった。で、それに気づいた零ちゃんはカメラのあるところに向かって「レレレ」(→「気配」では警察は動けませんが...)

零ちゃんはベッドの方に目を移すと、そこには図体のデカいニセ零(ジローさんです)がいて「増せり、悪の数字」と口にする。それを見た零ちゃんは「誰?」と呟くが、ニセ零は「レレレ」をやってから零ちゃんに気づくと「私?」と驚き、零ちゃんに近づいていくと「私?あなた私なの?」と行って驚くが、零ちゃんはあっさりと「違います」と否定する。しかしニセ零は「そっくりうり二つ。て言うか、同じ...」と言うが「私、そんな汚い顔していません」と零ちゃん。ニセ零は「銭形零は一人いれば十分よ」と言って零ちゃんをつつくが「一人です、私一人です」と返す。しかし、そんなことに気を止めないニセ零は「増せり、悪の数字」そして「謎は解けたよ、ワトソンくん」を口にするが、零ちゃんは「何を手掛かりに説いたんですか?」と尋ね、続けて「それに、それは銭形家の専売特許ですよ」と主張する零ちゃん。(怪人さんの時にも同じことを言いましたね。)するとニセ零は「謎は解けた、ワトソンくん」「謎は解けた、ワトソンくん」「謎いてくれよ、ワトソンくん」「謎は解けたよワトソンくん」…と、泣いたり怒ったりしながら口にする。(その一つ一つに突っ込む零ちゃん、ご苦労様です。)ニセ零は「五月蠅い、小気味よくて気持ちいいじゃない。よし、こうなったら…」と言うとポーズを決めて「わらわの暗算、解いてみよ」を口にする。が、静寂の間があってから「問題、出してください」と零ちゃん。すると「いけない、忘れてたわ。わらわの暗算ね、いくわよ」と言って問題を出そうとするが、「わらわの暗算って、一体何だよ~」と逆ギレするニセ零。これに「つきあいきれない」と言うと零ちゃんはニセ零を見捨ててしまう。すると、ニセ零は「待って」と言って零ちゃんを止めると「出すわよ」と言って問題を語り出す。が、「3+5+8+※#♯☆◎□+2+5は?」と適当なことを言う。で「分かるわけないじゃないですか。暗算ぽかったのは最初と最後だけです」と丁寧に答える零ちゃん。(まともな問題ではないので、これは当然です。)すると「負けたわ。あなた、犯人じゃないわね」とニセ零。「犯人じゃないです」と返す零ちゃんに「犯人は誰なの?」から始めてベッドの上で「私も投げたい、ゼロの形した輪っかみたいな赤いやつ、私も投げたい」と駄々をこね始める。そうしていると、画面が「ふにゃふにゃ」となって警視庁で寝ている零ちゃんに戻る。ここで零ちゃんは「嫌だ、あんな大きい銭形零なんていやだ」と寝言を口にするが、寝たままです。(何はともかく、寝顔の零ちゃん、カワイイ!)

再び画面が「ふにゃふにゃ」となり、次の零ちゃんの夢へ。五代さんがスーツ姿で面接会場に向かって廊下を歩いている。「五代さんがジーンズじゃない。そうか、昇格試験なんだ」と解釈した零ちゃんは「いつもと180度違う五代さんが見られるかも...」と期待しました。で、面接会場に入る五代さん。そこには一人の面接官がいる。(佐藤二朗さんの独壇場へと突き進んでいきます。)「まず志望動機をおっしゃってください」と尋ねて面接が始まるが、これに五代さんは「いえ、自分はまだ生きています」と返答する。(「死亡」と解釈するところはやっぱり五代さんです。)一瞬の静寂の間があってから「いきなり胸が張り裂けそうな答えですね」と戸惑う面接官。「では次に、あなたの短所は?」と次の質問をする。少し考えて「ちょっとバカな所です」と答える五代さん。面接官は「では長所は?」と尋ねる。またも少し考えてから「余り悩まずに真っ直ぐに突き進むところです」と答える。すると面接官は「つまり、どちらにしてもバカだと...」と要するに「バカ」ということら話しを持って行くだけ。五代さんは「そう言われては、身も蓋もありませんな」と言うと大声で笑い出す。で、「いつもと360度同じ五代さんでした」と零ちゃんの声。

面接はまだ続き、面接官が「この面接に落ちたらどうしますか?」と次の質問をする。すかさず「泣きます」と答える五代さん。で、「この人ヤバイ」と面接官。で、いい加減な質問へ突入し「泣き終わったらどうしますか?」(「飯を食います」)「食い終わったらどうしますか?」(「寝ます。あっ、ちょっと待ってください。その前に歯を磨きます」)「歯を磨いて、寝て、起きたらどうしますか?」(「また歯を磨きます」)と、どうでもいいような質問が続くと、面接官は「あなた、よくこれまで人間社会生き抜いてこられましたね」ともはや時間潰しの言葉を口に出すが、五代さんは「褒められた」と喜んでいる。(零ちゃんの声「褒めてない、褒めてない」)面接官は更に「あなたの尊敬する人物は?」と次の質問をする。これに「父親です」と答える五代さん。これに何の対処も出来ない面接官は、「1分ぐらいで自己PRをしてください」と言う。が「それは勘弁してください。医者に止められています」と五代さん。すると「そんなに体力を消耗するPRなんですか?」と問う面接官。「祖母の遺言でもありますし」と言う五代さんだったが、零ちゃんの声は「五代さん、もう何もしゃべらない方がいい」(でも、五代さんには届かない。)面接官は「あなたの性格を動物に例えてください」と次の質問をする。これに「鯛です。5匹の鯛です」と自信満々で答える五代さん。面接官は「非常に嫌な予感がします」と漏らすが、零ちゃんの声も「私も...」と同じでした。で、五代さんは自信満々に「それは私の名前が五代だからです」と言うと大笑いを始める。で、面接官は「完全に私の予感は的中してしまったわけですが、そして私のはらわたは完全に煮えくりかえっている訳ですが、負けずに次の質問」という面接官。(→それならば、もう面接終了にすればいいのに...)「あなたの性格を四字熟語で言ってください」という質問を出す。まずは「交通安全」と言う五代さん。「それはどういう性格なんですか?」と面接官。零ちゃんの声は「五代さんの言うこと、文字にしてみよう」と遊び始める。で、面接官はが再度質問し、五代さんが「焼肉定食」と答え、それがテロップで出て、零ちゃんが簡単な感想を口にする。更に「野菜定食」「鑑識柴田」「携帯刑事」「丹羽多聞」「山下真司」と、四字漢字を次々と言う五代さんはトドメに「夏帆」と2文字のものを口に出す。「2文字じゃん」と面接官が言うと次に「魑魅魍魎」(テロップは「ちみもうりょう(魑魅魍魎)」と平仮名で漢字は括弧内に記される。)すると面接官は「テロップまで平仮名になったよ」と言い出して、色々と言うが、その言葉も全てテロップが出され、それに食いつく面接官。ということで、完全にテロップ遊びとなりました。

「なんか、面白くなってきた」と零ちゃんの声。で、「笑い声も足してみよう」と零ちゃんも遊んでいる。「あなたの血液型は?」と次の質問をする面接官。「O型です」と五代さんが答えると笑い声がバックに流れる。「生年月日は?」「1月13日です」で笑い声が流れる。すると「なんか凄い面白いこと言ってるみたい」と感想を言う零ちゃん。で、面接官は「合格」と口にした。「本当ですか?」と問い返す五代さんだったが、「一刻も早く面接を終わらせないと、あなたのバカが移りそうだから合格」と合格理由を言う面接官。すると「バカで良かった」と感慨深げな五代さん。すると「あなたは今日から立派な泥棒です」と面接官。「はっ?」と言う五代さんに同じことを言って「2回言わせるな!」と怒る面接官。五代さんは「これ、昇格試験でしょう?」と尋ねると「はい、そうですよ」と面接官は言うと、用意したフリップを出して「どれがいい、選んで」と問う。「5級:泥棒の素質なし」「4級:コソ泥」「3級:なんか、良い感じの泥棒(笑)」「2級:なんか、良い感じの泥棒(苦笑)」「1級:(何かへんてこりんな絵が描いてある...)→「これいい」と説明も止めてしまう」というフリップだったが、その1級に食いつく五代さんは「それ何?」が、面接官は「いいから」「ヤバイ」と言いながら必死で隠そうとする。そうしてもみ合いをしていると五代さんは「ひょっとして、あんた本物の泥棒?」と尋ねる。これに「そうですよ」とあっさり認める面接官。すると「俺、警察なんだよ。逮捕する」と言う五代さん。が、ここで画面が「ふにゃふにゃ」となって、またまた警視庁で寝ている零ちゃんに切り替わる。で、寝ている零ちゃんの寝言は「1級の絵って何だったの?」

再び画面が「ふにゃふにゃ」となると、「お姫様が住んでそうな豪邸(零ちゃん談)」が登場する。「誰の家だろう?」という零ちゃんの声。室内プールまであって「凄くセレブ!」と零ちゃんも感激している様子。で、食卓を挟んで二つの人影がある。一つは鑑識の柴田太郎で、もう一つは弟の柴田二朗だった。(「・12話」以来の登場の柴田二朗です。)「自宅で豪華な食事会か~羨ましいなぁ~」と零ちゃんの声があるが、二人は向きあったままで微動だにしないで固まっている。当然、会話もしないということで、零ちゃんの声が「うわぁ、会話がない」から始まると「生きてるよね?」「これ、写真?」「これってテレビ的にありなのかしら」「お願い、何かしゃべって」と視聴者のことを心配し始める零ちゃん。(そこまで心配するのなら、夢から起きてくれたらいいのに...)すると太郎が「二朗」と口を開いた。すると零ちゃんの声も「あっ、しゃべった」と反応する。が、二朗は何もしゃべらないでいる。すると「ほら、せっかくしゃべったんだから...」と二朗に話すように促す零ちゃんの声。で、ようやく「何だい、太郎?」とやっとしゃべった二朗。(零ちゃんの声は「遅っ」)そして「最近、調子はどうだ」という話しになる。があっという間に終わりになって、またも沈黙が続く。零ちゃんの声も「終わり?やっとしゃべったと思ったのに...」と視聴者の心配をそのまま口にしてくれます。

すると「そう言えば太郎」と今度は二朗が口を開く。(「またしゃべった」と零ちゃんの声。)最近は事件を解決しているのか?と尋ねる二朗に「最近も何も、事件は全て私が解決しているよ」と言う太郎。すかさず「あっ、嘘ついた。三言ぐらいしかしゃべってないのに、いきなり嘘ついた」と突っ込む零ちゃんの声。二朗は「子供刑事はしっかりやっているのかい?」と尋ねるが「ケータイ刑事です」と零ちゃんの声。これに太郎は「ああ、零。私が教育したからね。まあ、ボチボチぐらいにはなってるよ」と答える。(「呼び捨て?」「ボチボチ?」と不満げな零ちゃんの声。)二朗は「あの馬面親父、或いは親父馬面...彼は相変わらず馬面かい?」と意味のない質問をする。「ああ、五代ちゃん」とちゃんづけで呼ぶ太郎。(零ちゃんの声も「ちゃん?」)は「常に馬面で頑張ってるよ」と答える。(本当にそんな答えじゃあ...)

ここからは柴田一族の秘密が分かる部分に突入し、二朗が「三郎は元気だろうか?」と口にする。零ちゃんの声も色々と突っ込んでくれます。で、三郎は青森にいることが分かる。(ここまではまあ普通でしたが...)更に、五郎(埼玉勤務と太郎が言うが、埼玉は八郎と二朗が訂正する。)、十二郎(鹿児島)、27郎(秋田)、43郎(長野)、128郎(コロラド)、367郎(ベオグラード)、2536郎(バンコク)、67434郎(島根)と各地に兄弟がいると言うことが分かる。(でも、これって夢だからなぁ~)そのあとはもう「12万7千3百2百15郎」(百の位が2度出る)と言ったり、「29万6054郎」「73万8千4百3十4十5郎」(十の位が2度)「123万7841郎」(ロシアにいる)、「6000万ちょうど郎」(これ、名前?)と、単に大きい数字を言っているだけになる。さらに数字は大きくなり、「9億7841万…」「34億2862万…」そして「485億6341万3千…」とエスカレートするばかり。で、画面が「ふにゃふにゃ」となり、またも警視庁で寝ている零ちゃんの寝顔のアップへ。で、零ちゃんは寝言で「地球の人口を超えているじゃん...」と突っ込んでくれる。→現在の地球の人口は約65億だが、これだけいるということは、柴田一族はおそらく宇宙にも進出しているのは疑う余地はないですね。

再び「ふにゃふにゃ」となり、柴田さんと零ちゃんがスーツ姿で決めている。で、社長の二朗さんがやってくると立ち上がる二人。社長は「はい、おはよう」と言ってソファに座る。柴田さんは「社長、おはようございます」と言って頭を下げて挨拶をすると「今年の新人でございます」と言って零ちゃんを紹介する。すると社長は「どうぞお座り下さい」と言う。すると「この人、パイ屋の遠州理津さんだ」と零ちゃんの声。まずは「銭形くんは色がとっても白いけど、ご出身はどちらなの?」と、最初は普通の会話で始まる。「東京です」とちゃんと答える零ちゃん。続いては「零くんの「れい」はどういうあれなの、字なの?」と質問。これに「摂氏零度の零です」と結構難しく答える零ちゃん。で、柴田さんに対して色々と語り出す社長。(もはや下り坂を暴走するブレーキの利かない列車状態となるジローさん)柴田さんは「はい」「なるほど」と適当に相づちを打っているが、零ちゃんはただひたすら聞き流していて「意味分かんない...」。やがては「とりあえず頷いておこう」と言って対応する零ちゃん。柴田さんは適当に言葉を返すが、それを足場にして今度はいじられる対象になってしまう。で、結局は「最悪の結末を迎えてしまった」とボロクソに言い、零ちゃんについては「来るよ」と期待の星ということで持ち上げるばかり。そんな零ちゃんは「ちゃんとパイを売ってくださいね」と言うと、カメラ目線で「謎は解けたよ、ワトソンくん」と言うと、立ち上がって社長室から退散していきました。で、画面は全白画面にフェードアウトしていき、ここでAパート終了。(経過時間は21分ということで、残りの本編は4分半と言うことになります。)

警視庁の会議室。テーブルの上にニセ零が寝ころんでいて「諸行無常の響きあり、と言いたい」、「投げたい」(赤いやつ)と駄々をこねている。零ちゃんの声は「あっ、さっきの続きだ」するとそこに「俺の望みもかなえてくれないですかね」と林さんが登場する。「誰ですか?」と零ちゃんが尋ねるも、林さんは「俺だよ俺」と言うが「誰?知りません」と零ちゃん。すると「俺も毎回出てるんだ」と言う林さんは「銭形零13才。警視総監を祖父に持ち、現役女子中学生にして刑事。」と披露してOPのナレーションの人だと分かる。零ちゃんも嬉しそうな表情になり、ニセ零は「OPの声の人だ」と大はしゃぎ。(ジローさんと林さんはこの後の「銭形雷の悪夢」(「・2nd.7話」でも色々とやってくれます。))図に乗ったニセ零は「その時山崎は言った。…」をやってとリクエストするも、「局が違うだろう」とやってくれない林さんでした。零ちゃんはそれを見て溜息をつく。すると二人は「おじさんたち、これでも必死」と言い出して必死のフォローを始める。適当に聴いていた零ちゃんは視線をそらすと、「あっ?」と声を上げる。零ちゃんの視線の先には、会議室の机に一人の男が死んでいる姿があったのである。で、駆け寄る3人。

ニセ零は「あっ、死んでる!」と驚いて声を上げる。更にその死体は右手でテープ机の上に「884」という血文字を書いていた。で「これはダイイング・メッセージ、これが噂のダイイング・メッセージ!」と直立不動の構えで口にするニセ零は「私がこのトリックを解かなければ...」と急に使命感に燃える。が、林さんのツッコミで、銭形零では無いことは認めるニセ零。しかし「もし私があなたより先にこのトリックを説いたら、私を銭形姉妹に入れて頂戴」と零ちゃんに挑戦状を叩きつける。(零ちゃんが四女ということで五女だそうです。)零ちゃんは「あのですね...」と言うが、ニセ零は「謎は解けたよ、ワトソンくん」を口にする。零ちゃんは「ちょっと待ってください」と待ったを掛けるが、ニセ零は「犯人はあなたね、林さん。だって「884」=「は・や・し」。難解なトリックだったわ」とすっかり謎事件を解決したつもりになっている。これに零ちゃんは「このダイイング・メッセージ、血で書かれています。でもこの人、どこにも外傷がないんですけど...」と待ったを掛ける。「えっ?」と言うニセ零に「と言うか、息してるし...」と続ける零ちゃん。すると、死体が起き上がり「もういいだろう」とニセ零に言うと退散しようとするが、慌てたニセ零は「500円、500円」と必死で続けさせようとする。が「疲れるんだよ、死体役」と言うと立ち上がって去って行ってしまう。ニセ零はポケットからお金を取り出して「もう300円あげるから...」と言うも、相手にされなかった。企みがばれてしまったニセ零はそれでも「銭形姉妹に入れてくれよ」と零ちゃんに頼み込むが「ダメです」ときっぱりと断る。(当然です。)するとニセ零は「あなた零でしょう。だったら私は「りー」「みー」「らー」「るー」「どう」選んで」と言うも「選べません」と零ちゃん。しかし「いいんじゃない、「銭形らー」、凄く強そう」(「宇宙猿人ゴリ」の手下でラーというのがいましたが、そちらにピッタリです。)更に「銭形ルー大柴、凄い...」と必死に訴えるが、ここで鐘の音が響き、「あなたの本名、全て足すといくつになるでしょう?」と零ちゃんから問題が出される。これに「あれっ?俺の本名ってなんだっけ~?」とニセ零。で、緑のスポットライトがあたると「いいぞ!」と喜び始める。銭形ストラップが飛んでくると、チェーンで拘束されたニセ零が「午前零時の鐘の音、いかに悪ごとを足せりとも、ゼロを、の中には悪い顔。…」と噛みながら口上を言うが、言いたかったのにこの有様でした。で「午前零時の鐘の声。諸行無常の響きあり。いかに悪事を足せりとも、零を掛ければゼロなりき。その名も人呼びて、ケータイ刑事銭形零。わらわの暗算、解いてみよ!」と零ちゃんが口上をバッチリと決めてくれる。で、チェーンを引くが、ソファーで寝ている零ちゃんがチェーンを引いていて、寝ぼけながら「そんなでっかい妹なんかいらないよ」と言ってから目覚めると、「レレレ」と口にする零ちゃん。チェーンは五代さんを捉えていたのだった。で「早く外してくれよ」と五代さん。

夜の街を歩いている零ちゃんと五代さん。五代さんは笑いながら「そんな夢を見ていたのか...」と零ちゃんから事情を聴いたのだった。「悪夢ですよ、悪夢」と言う零ちゃん。が、「五代さんも夢に出てきましたよ」と言って夢の話をする零ちゃんは「五代さんに質問です」と切り出すと「あなたの性格を四字熟語で言ってください」と尋ねる。難しい顔をする五代さんは少し考えてから「質実剛健」と答える。これに零ちゃんは笑顔を見せて「良かった、本物の五代さんは思ったよりバカじゃないんだ...」と笑顔いっぱいになりました。五代さんは「何て言うと思ったんだ?」と問うが、それを無視する零ちゃんは「「けいたい刑事」の「けいたい」はカタカナです。Q.E.D.」と締めてくれました。(でも、ここでQ.E.D.って、何を証明したの?)

今回の物語は、最後まで事件は起きず、夢の物語ということでしたが、完全にジロー・ワールドに占領されたお話でした。が、その中で柴田家の秘密が明かされるなど、色々と面白いところもありました。もはや、何でもありという状態になっただけに、こういうお遊びもまた「ケー刑事」です。で、この「悪夢」というのが好評で、後の「・2nd.7話」では一段と強力になって「銭形雷の悪夢」という形で同じような物語が作られました。(但し、そちらは二朗さんの脚本ではありません。)で、そちらでは回文で遊んでいるのが凄い所です。

次回は第22話(2nd.9話)「ケータイ刑事百回記念特別企画 ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(前編)」である。次回の物語が「銭形愛」から数えて通算100話となるということで、「・2nd.14&15話」に続いて、シリーズでは2度目の前後編の物語です。(この後の「銭形雷」では2度、前後編の物語がありました。(1st.25&26話、2nd.12&13話)で、400年前の戦国時代にタイムスリップするという物語。そしてゲストは「ケー刑事」ではお馴染みの顔ぶれが揃います。ということで、楽しい物語です。

鑑識メモ。いつものように、零ちゃん出題の問題の答えを言う柴田さんだが、その前に「夢の世界、お楽しみ頂けましたか?まさに力業」と言って、今回の脚本とニセ零を演じたのが「ケータイ刑事のリーサル・ウェポン・佐藤二朗さん」と解説をしてから、「佐藤二朗」→「3(サ)+10(トー)+2(ジ)+6(ロ)+0(オー)」=「21」と答えを言いました。で、町で彼を見かけたら、気軽に声を掛けてください、と言っていました。が、あの方は携帯を閉じてしまいました。(でも、恋人のジローさんに人が集まると、柴田太郎さんは嫉妬するのでは?→「・1st.12&13話」でこれはネタに使われましたしね...)それよりも「ちからわざ」ということを口にした柴田さんですが、佐藤二朗さんは「劇団ちからわざ」という劇団を主催しています。(「銭形泪・1st.4話」を見たら、劇団ちからわざが出てきます。)

 

 

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ケータイ刑事 銭形零/夏帆style

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↓「雷の悪夢」はこちらに収録されます。

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↓佐藤二朗さん脚本作が収録されています。
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↓柴田二朗はこちらの12話です。
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↓その他のケー刑事
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

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↓いよいよ今週末から公開です。
ケータイ刑事THE MOVIE2石川五右衛門一族の陰謀~決闘―+TVシリーズ雷★零

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ケータイ刑事 石川五右衛門一族の陰謀

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  • 出版社/メーカー: 竹書房
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ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム

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↓「悪夢」ということで
悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環

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  • 作者: 内橋 克人
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/10
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だれかさんの悪夢

だれかさんの悪夢

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/07
  • メディア: 文庫
悪夢百一夜

悪夢百一夜

  • 作者: 花輪 莞爾
  • 出版社/メーカー: ウチヤマ出版印刷
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
悪夢制御装置―ホラー・アンソロジー

悪夢制御装置―ホラー・アンソロジー

  • 作者: 篠田 真由美, 乙一, 瀬川 ことび, 岡本 賢一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫
悪夢の世界―ホラー小説誕生

悪夢の世界―ホラー小説誕生

  • 作者: クリストファー フレイリング
  • 出版社/メーカー: 東洋書林
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本
エルム街の悪夢

エルム街の悪夢

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 1998/09/25
  • メディア: DVD
地下室の悪夢

地下室の悪夢

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2000/11/22
  • メディア: DVD
ポイントプレザントの悪夢 DVD-BOX

ポイントプレザントの悪夢 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: DVD
↓「四字熟語」ということで
漢検 四字熟語辞典

漢検 四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本漢字能力検定協会
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: -
社長を熱くする経営四字熟語百選

社長を熱くする経営四字熟語百選

  • 作者: 大垣 壽雄
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本
小学生のまんが四字熟語辞典

小学生のまんが四字熟語辞典

  • 作者: 金田一 春彦
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本
頭がよくなる四字熟語力

頭がよくなる四字熟語力

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本
用例でわかる四字熟語辞典

用例でわかる四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本
ポケット判四字熟語辞典

ポケット判四字熟語辞典

  • 作者: 小峯 和明
  • 出版社/メーカー: 高橋書店
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
三省堂ポケット四字熟語辞典

三省堂ポケット四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
↓「面接」ということで
名門小学校「お受験」面接合格マニュアル

名門小学校「お受験」面接合格マニュアル

  • 作者: 柴崎 直人
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本
中学受験面接・実技試験突破マニュアル

中学受験面接・実技試験突破マニュアル

  • 作者: みくに出版
  • 出版社/メーカー: みくに出版
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
国公立・私立大推薦&AO入試受かる面接―質問と応答例259&合格面接マニュアル

国公立・私立大推薦&AO入試受かる面接―質問と応答例259&合格面接マニュアル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本
就職試験 これだけ覚える面接・エントリーシート〈’08年版〉

就職試験 これだけ覚える面接・エントリーシート〈’08年版〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本
就職試験によく出る面接100問〈’08年度版〉

就職試験によく出る面接100問〈’08年度版〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 高橋書店
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
史上最強の面接試験完全攻略法〈2008年版〉

史上最強の面接試験完全攻略法〈2008年版〉

  • 作者: 採用情報研究会
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
面接試験対策講座〈2008年度版〉―面接官をうならせるポイント集中セミナー

面接試験対策講座〈2008年度版〉―面接官をうならせるポイント集中セミナー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早稲田教育出版
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本
↓佐藤二朗さん出演作
EGG

EGG

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD
加藤家へいらっしゃい ! ~名古屋嬢っ~ DVD-BOX

加藤家へいらっしゃい ! ~名古屋嬢っ~ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: DVD

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