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LE TRIO INFERNAL(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1974年のフランス、イタリア、西ドイツ(当時)の合作映画である「地獄の貴婦人」である。この物語は、1930年代にフランスで実際に起こった保険金殺人事件をヒントにした物語であり、人間の内側に潜んだ欲望と狂気をリアルに描いたサスペンスである。それでいて、スプラッタ映画を語るときには、本作の死体処理のシーンは必ず語られるという程有名な作品でもある。(カルト的な人気のある作品ですね。)

映画データを記しておくと、製作はソランジュ・ファスケル、フランシス・ジロー、ジャック・ルーフィオの3人、監督はフランシス・ジロー、脚本はソランジュ・ファスケル、フランシス・ジロー、ジャック・ルーフィオの3人、撮影はアンドレアス・バンダン、音楽はエンニオ・モリコーネである。そして出演は、ミシェル・ピッコリ、ロミー・シュナイダー、マーシャ・ゴムスカ、モニカ・フィオレンティーニ、アンドレア・フェレオルたちである。

二人の女性と暮らす保険金詐欺の常習者という裏の顔を持つ弁護士。彼は病弱でカモになることが分かった人を選ぶと保険に入らせ、そしてその人の死を待って保険金を獲るという手口で金を稼いでいた。が、ある日、その保険金詐欺を行う際に必要となる健康診断の身代わりをさせていた男が脅迫して来た。彼は迷うことなく脅迫してきた男を殺してしまい、死体処理を行う...

本作はホラー作品ではなく、罪の意識なく犯罪(保険金詐欺)を働く男とその情婦を描いた物語であって、サスペンス仕立ての物語である。それでいて、フランス映画らしいブラック調の所もあるのが面白い。が、ラストにはゾッとする恐怖を与えてくれる。

ロミー・シュナイダーが怪演しているのだが、彼女の美しさが恐怖感をより与えてくれるが、彼女を見るだけでも価値のある一本である。そんな中、西部劇の音楽で有名なエンニオ・モリコーネが本作の音楽を担当しているが、バロック調の音楽がまた秀逸である。

サントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Acido E Charme』『Rag Nuziale (Primo Matrimonio)』『Il Trio Infernale』『Rag Nuziale (Secondo Matrimonio)』『Acido E Charme』『Sinfonietta-Requiem All' Acido Solforico』『Rag Nuziale (Ultimo Matrimonio)』『Il Trio Infernale』『Rag Nuziale (Primo Matrimonio)[Alternate Version]』『Acido E Charme』『Rag Nuziale (Secondo Matrimonio)[Alternate Version]』『Il Trio Infernale』『Acido E Charme』『Il Trio Infernale (Original Main Titles)』。

こういう音楽も聴かせてくれると言うことで、映画だけでなくサントラ盤の方にも注目してもらいたいところである。が、モリコーネの西部劇音楽がお好きな方にとったら、ちょっと意外な感じがする音楽でもあるということで、ちょっと頭の片隅に置いておいてもらいたい作品でもある。

 

地獄の貴婦人

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  • アーティスト: サントラ, エンニオ・モリコーネ
  • 出版社/メーカー: ヴェリタ・ノーテ
  • 発売日: 2006/10/18
  • メディア: CD

Le Trio Infernal

  • アーティスト: Ennio Morricone
  • 出版社/メーカー: Screen Trax
  • メディア: CD

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地獄の貴婦人

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD


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