「VALENTINO」 [映画(洋画)]
表題の作品は1977年のアメリカ映画の「バレンチノ」である。この作品は、ハリウッド草創期のスター・ルドルフ・バレンチノの伝記映画である。バレンチノと言えば、今ではファッション・ブランドの一つとしても有名であるが、元々はブランドではなくサイレント期に大人気を獲得したイタリア出身の俳優・ルドルフ・バレンチノのことである。彼は14本の出演作品を残し、実質的には僅か5年という間の活躍であり、1926年8月23日に31歳の若さで亡くなった。彼の死を悼んで後追い自殺をする女性が数多く出たという程の人気を得ていた。
映画データを記しておくと、監督はケン・ラッセル、脚本はケン・ラッセルとマルディク・マーティンの二人、撮影はピーター・シャシスキー、音楽はファーディ・グロフェとスタンリー・ブラックの二人である。そして出演は、ルドルフ・ヌレエフ、レスリー・キャロン、ミシェル・フィリップス、キャロル・ケイン、シーモア・カッセル、ピーター・ボーガン、ハンツ・ホール、デイヴィッド・ド・キーサー、アルフレッド・マークスたちである。
物語は、伝記映画と言うことで、彼の半生を描いたものであるが、1920年代のハリウッドという時代をケン・ラッセル監督がシュールな映像で再現していて、ここも見所の一つである。ストーリーは、如何にもスターにつきまとう波瀾万丈の展開である。まるでフィクションではないかと感じるが、実話であり、往年のハリウッド・スターのスケールの大きさを感じるところである。
また、本作の2年前の1975年にもルドルフ・バレンチノの伝記を題材にした作品が製作されている。それは「LEGEND OF VALENTINO」(邦題:バレンチノの伝説)というタイトルの作品であり、メルヴィン・シェイヴルソン監督、フランコ・ネロの主演である。(こちらも見てもらいたいところであるが、両作品ともDVD化されていなくて...)
※こういう記事を書くと、記事の内容も読まずに、彼の名前のブランド品に関するTBを送ってくるバカがいるのでしょうね...(→どうせ削除するだけですが...)
20世紀の巨人 偉人列伝 ディートリッヒ~マリリン・モンロー他 スターとシンボル
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