「YOUNG SHRLOCK HOLMES: PYRAMID OF FEAR」 [映画(洋画)]
表題の作品は1985年の映画「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」である。シャーロックと言えば、勿論名探偵シャーロック・ホームズであるが、この物語はコナン・ドイルの原作には無い若き日のホームズとワトソンの活躍を描いた作品である。(当然、ホームズ関連作品であるが、番外編という扱いである。)が、本作には、後にホームズのライバルになるあの人(劇中では別の名前を使っているが、ラストで出てくるので、エンドロールの途中で見終えたらそれが分かりません。)が出てくるということで、最後まで目が離せません。が、ホームズ作品の謎解きという要素は殆ど無く、青春学園ものという雰囲気の前半から、冒険アドベンチャーものという雰囲気の後半ということで、シャーロキアンの方々からは無視されている作品である。(まあ、ドイルの原作では無いですからね...)
映画データを記しておくと、製作はマーク・ジョンソン、監督はバリー・レヴィンソン、脚本はクリス・コロンバス、撮影はスティーヴン・ゴールドブラット、音楽はブルース・ブロートンである。また、特撮にILMの名前がある。そして出演は、ニコラス・ロウ、アラン・コックス、ソフィー・ウォード、アンソニー・ヒギンズ、スーザン・フリートウッド、フレディ・ジョーンズ、ナイジェル・ストック、ロジャー・アシュトン・グリフィス、アール・ローズたちである。
物語は、若き日のホームズが学校の寄宿舎に入り、ワトソンと出会うところから始まる。ということもあって、前半は学園ドラマといった感じで進んでいく。(とは言っても、名探偵になっていくだけのことは学生時代から持ち合わせています。)で、ロンドンで起きた連続殺人事件の謎を追っている内に、背後に邪教を崇める集団がいることが分かり、それに立ち向かっていくホームズたち。(が、どうしてロンドンにピラミッドがあったりするんでしょうかねぇ。という様に訳が分からなくなっていきます。)で、物語は謎解きではなくなり、冒険ものとなり、ホームズたちがインディ・ジョーンズのようになってしまうんですが...
物語としたら、別に(若い日の)ホームズでなくてもいいのだが、ラストのドンデンだけはホームズであるからこそ成り立つものである。(が、ドイルの原作にも無かったものですから、それをそのまま受け取るのも何なんですが...)
まあ、誰にでもある若き日々の思い出として、または若き時の夢を綴った作品と捉えることで、ホームーズの完全番外編と考えたら、一応許容できるものであるが、何度も見ようという気には...
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