「ハリマオ」 [映画(邦画)]
表題の作品は1989年の作品である。突然この作品を取り上げたのは、この4月からKBS京都があの「快傑ハリマオ」の放送を始めたということで、この作品があることを思い出したためでもある。(尚、その「快傑ハリマオ」は1960年4月から1961年6月にかけてTV放送された作品であり、全65話、最初の5話のみカラーで、後は白黒作品である。南洋を舞台に、虐げられた人たちを救うために立ち上がったハリマオとその仲間達の活躍を描いた冒険活劇である。(昭和30年代の作品ということで、まさに「冒険活劇」という言葉がピッタリです。))→筆者も全話見ていないので、KBSの放送で見ていこうと思っています。(一応、DVDもリリースされてはいますけど...)
映画データを記すと、製作総指揮が倉田正昭、監督は和田勉、原作と脚本は井沢満、撮影は小野進、音楽はYAS-KAZである。出演は、ハリマオを陣内孝則が演じていて、その他は、山崎努、竹下景子、川谷拓三、ジェームス・パックス、大谷直子、柄本明、室田日出男たちである。
物語は、太平洋戦争において、マレーシア戦線で大活躍し、「マレーの虎・ハリマオ」と呼ばれた現地日本人青年の実像を描いた作品である。
監督の和田勉はNHKのドラマで幾多の名作を生んだあの和田勉であり、フリーになって初めて映画監督を務めた作品である。また、本作はフィリピン・ロケを行い、そこで撮影している。で、こられの2点で話題になった作品である。(が、結果は散々でした。)
で、この作品は興行的にも失敗と言うことで、現在ではソフト化されていない。(かつてTVで放送した時に録画したもの(ノーカットではなく、30分以上もカットされての放送でした。)があったため、それを見ましたが、よくぞ残していたものだ、と思いました。→要するにつまらないということで、保存するのももったいないということです。)
はっきり言って、TVシリーズの「快傑ハリマオ」の第1話の方がはるかに内容がありました。本作は、出演者の方はみんな頑張っていたんですけどねぇ。演出がボロボロということで、これを劇場で見ていたら、間違いなく「金返せ!」と言ったでしょうね。ということで、TVシリーズの「快傑ハリマオ」の名前にあやかって、それが見事に失敗したという失敗事例としてその名を残す作品でした。(お暇な方はご覧になっても良いでしょうが、普通の方は忘れた方がよろしいかと...)
↓TVシリーズのDVDをピックアップしておきます。
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