YOUNG GUNS II ~BLAZE OF GLORY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1990年の映画「ヤング・ガン2」であり、そのサントラ盤である。この作品は1988年に製作された第1作の続編であり、ここではビリー・ザ・キッドは既にお尋ね者になっていて、西部時代の生き残りの老人が語るという形で描かれている。が、本作のサントラ盤はBON JOVIのJOHN BON JOVIの初のソロ・アルバムであり、そちらの方で知られている作品でもある。
映画データを記しておくと、監督はジョフ・マーフィ、脚本はジョン・フスコ、撮影はディーン・セムラー、音楽はアラン・シルヴェストリとジョン・ボン・ジョヴィである。そして出演は、エミリオ・エステヴェス、キーファー・サザーランド、ルー・ダイアモンド・フィリップス、クリスチャン・スレイター、ウィリアム・ピーターセン、ジェームズ・コバーン、ジンジャー・リン・アレン、ジェニー・ライト、ヴィゴ・モーテンセンたちである。
物語は、西部時代の生き残りの老人がビリー・ザ・キッドについて語り始める。1878年、ニューメキシコ。ビリーはお尋ね者になっていて、その首には賞金が掛けられていた。そんな中で、牧場主・チザムとウォーレス知事から保安官に任命されたパット・ギャレットはビリーを執拗に追いかける。で、一人、また一人とビリーの仲間達は命を散らしていく。で、ビリーとパットが対峙する時がやってきた...
前作は青春ドラマといった趣が強かったが、本作ではそれが後退して、西部時代の終焉を語る挽歌のような感じが前に出て、ちょっとセンチになります。
しかし、本作の注目点は、何と言ってもサントラ盤である。本作のサントラ盤はJOHN BON JOVIの初のソロ・アルバムということで、ロック・ファンは映画を無視してでも注目したものである。それにしても、'80's中期以降、サントラ盤にアーティストの名義が出るというものは、そのアーティストが映画の方も主演するということでいくつかあったものの、実に珍しいことになった。(何せ、豪華アーティストたちが結集したオムニバス盤と言ったものが主流になりましたからね...)本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートでも最高位3位を記録し、1990年の年間アルバム・チャートでも65位にランクインするヒットとなった。(これにはJOHNのネームバリューが大きく影響していました。)
で、サントラ盤の収録曲は以下の全11曲である。『Billy Get Your Gun』『Miracle』『Blaze Of Glory』『Blood Money』『Santa Fe』『Justice In The Barrel』『Never Say Die』『You Really Got Me Now』『Bang A Drum』『Dyin' Ain't Much Of A Livin'』『Guano City』。
サウンドは、BON JOVIのサウンドと比べると少しスケール・ダウンした感が否めないものの、アメリカン・ロック・サウンドを聴かせてくれる。(でも、BON JOVIよりは少しおとなしい)
この中からはアルバム・タイトル・ナンバーである『Blaze Of Glory』が全米No.1の座を獲得(1位を獲得し楽し1週だけでした)し、1990年のBillboard年間シングル・チャートでも10位にランクインするビッグ・ヒットとなった。
この中からのお薦め曲は、そのシングル・ヒットした『Blaze Of Glory』は当然であるが、それ以外の曲では、たっぷりと聴かせてくれる『Miracle』『Santa Fe』『Blood Money』というところをピックアップしておく。
本アルバムはJOHNのソロ・アルバムであって、BON JOVIではないということを頭に入れて聴いてもらいたいところである。やはり、ソロ・アルバムということで、バンドとは違う姿を出すものであり、だからこそ、ソロ・アルバムとしての価値もある。ここにバンドとしてのBON JOVIサウンドを求めることはくれぐれもしないように... ロックがお好きな方であれば、特に抵抗感無く受け入れられますよ。
Blaze Of Glory: Songs Written And Performed By Jon Bon Jovi, Inspired By The Film Young Guns II
- アーティスト: Jon Bon Jovi
- 出版社/メーカー: PolyGram
- 発売日: 1994/06/07
- メディア: CD
↓前作はこちら
コメント 0