YOUNG RASCALS『GROOVIN'』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1967年に発表されたものであり、ブルー・アイド・ソウルと呼ばれた彼らの代表作である。白人でありながら、サウンドは完全にブラック・ミュージックであり、実にソウルフルであり、彼らのことをよく知らない人が聴いたら、黒人グループだと思ってしまうサウンドである。そんな彼らが放った全米No.1ソングである『Groovin'』が本アルバムに収録されているということで、アルバムも大ヒットを記録している。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで、最高位5位を記録すると共に、1967年の年間アルバム・チャートでは89位にランクインしている。(思ったよりも年間チャートの順位が低いのは、発売時期が遅かったという事情がある。)
収録曲は以下の全11曲である。『A Girl Like You』『Find Somebody』『I'm So Happy Now』『Sueno』『How Can I Be Sure』『Groovin'』『If You Knew』『I Don't Love You Anymore』『You Better Run』『A Place In The Sun』『It's Love』。
この中からは、『Groovin'』が全米No.1の座に輝くビッグ・ヒットになり、1967年のBillboard年間シングル・チャートでも9位にランクインしている。また、この曲は全米1位の座を2週連続獲得し、一旦その座をARETHA FRANKLINの『Respect』に2週間明け渡したが、再び1位に返り咲いて2週間、合計で4週に渡って全米1位の座に輝いている。この他にも、『How Can I Be Sure』がBillboardのレギュラー・チャートで最高位4位、1967年の年間シングル・チャートで63位にランクイン、『A Girl Like You』は年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートで最高位10位を記録している。
この中から筆者のお薦め曲は、筆頭はやはり『Groovin'』であるが、『A Girl Like You』と『You Better Run』と『A Place In The Sun』が筆者のお気に入りの曲と言うことで、こちらもしっかりとお薦め曲としてピックアップしておく。
ソウルフルでたっぷりと聴かせてくれるサウンドであるが、ポップな一面もあって、肩肘を張ることなく聴くことが出来るもので、それをラテン系のテイストで包んでいるところもなかなか良い味が出ている。じっくりと聴き込みましょう!
尚、本アルバムを発表した翌年からは、バンド名から「YOUNG」を外して「RASCALS」に改名しているので、「YOUNG RASCALS」名義では本アルバムが最後のオリジナル・アルバムと言うことになります。(改名後も路線は変わっていませんが...)
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