ZORRO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は、1974年のイタリアとフランスの合作映画「アラン・ドロンのゾロ」である。'60'sから'70'sと言えば、A.ドロンは二枚目スタートして日本では絶大な人気を誇っていたが、彼の主演と言うことで原題は「ZORRO」であるのに邦題にはしっかりと彼の名前が入っているが、何度も映画化されている「快傑ゾロ」ということを考えれば、こういう邦題は親切である、と言うことになる。(「マスク・オブ・ゾロ」なんて、原題を単にカタカナ表記したような芸のなさであって、センスも何もないですしねぇ...)とにかく、二枚目俳優のアラン・ドロンが正義のヒーローを演じていると言うことで、大いに楽しむための作品である。(ドロンって、意外と本作のような作品には出演していないだけに...)
映画データを記しておくと、原作はジョンストン・マッカレー、監督はドゥッチオ・テッサリ、脚本はジョルジオ・アルロリオ、撮影はジュリオ・アルボニコ、音楽はグイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスである。そして出演は、アラン・ドロン、オッタヴィア・ピッコロ、スタンリー・ベイカー、エンツォ・セルシコ、ムスタシュ、ジャコモ・ロッシ・スチュアート、ジャンピエロ・アルベルティーニ、マリノ・マッセ、アドリアーナ・アスティたちである。
物語は、民衆と正義のために戦う大活劇であり、クライマックスのチャンバラ・シーンは見所満載の作品である。須子とコミカル・タッチな所もあるが、娯楽作品としたらそのバランスが良く、余計なことを考えずに楽しむことが出来る作品となっている。
尚、こういう作品では、悪役の出来不出来が大きく影響するが、本作ではスタンリー・ベイカーがその役割をしっかりと演じていて、A.ドロンがヒーローとして上手く引き立っている。また、もう一つの華であるヒロインもオッタヴィア・ピッコロが良いところを見せていて、こちらも申し分ない。ということで、この点でも余裕で合格点を与えられる。
で、それを盛り上げてくれるのがサントラ盤であり、主題歌が格好良く、ヒーロー作品のツボを心得たサウンドを聴かせてくれている。(是非、サントラ盤も聴いてもらいたいところである。)
サントラ盤に収録されているのは以下の全12曲である。『Zorro Is Back』『Ortensia's Capture』『Governor's Son』『Governor's Death』『Zorro In The Village』『To You Mi Chica』『To You Mi Chica』『Zotto's Arrival』『Huerta』『Zorro And The Governor』『Huerta's Chase』『Zorro Is Back』。
とにかく、『Zorro Is Back』を聴いてもらいたい。この曲を耳にすれば、ゾロの活躍を期待したくなってしまいます。尚、「快傑ゾロ」は古くから何度も映画化されているが、本作はベスト1とは言わないが、3本の指に入る作品である。「ゾロ」が主人公の作品を見るのであれば、とにかく本作は見ておきましょう!
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