2001: A SPACE ODYSSEY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1968年の映画「2001年宇宙の旅」である。この作品は特に説明する必要もないぐらい有名になり、SF映画のバイブルになっている名作であり、誰もが一度は見ているであろう。(が、公開当時は賛否両論があり、本作のことを貶していた評論家たちも実際にいました。)でも、実に難解な作品で、理解するのには苦労させられる作品でもあります。尚、キューブリックは本作でアカデミー・特殊視覚効果賞を受賞することになった。(監督賞や脚本賞にもノミネートされたが、そちらは受賞できませんでした。)
映画データを記しておくと、原作はアーサー・C・クラーク、製作、監督、脚本をスタンリー・キューブリックが担当し、脚本は原作者のアーサー・C・クラークとの共同作業である。撮影はジェフリー・アンスワースとジョン・オルコット、特撮はダグラス・トランブルである。そして出演は、ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター、ダニエル・リクター、レナード・ロシター、マーガレット・タイザックたちである。また、HAL9000の声の出演はダグラス・レインである。
「謎の黒石板・モノリス」「HAL9000」「美しき青きドナウ」「ツァラトゥストラはかく語りき」「骨から宇宙船のOP」など、本作には映画史に残る有名なキーワードが多数あるが、本作については語るよりも見ること、そして体験することである。よって、作品については語りません。
で、本作のサントラ盤に注目とする。本作の音楽と言えば、「美しき青きドナウ」「ツァラトゥストラはかく語りき」ということになるが、それほどこのクラシック曲は本作に融け込んでいる。また、クラシック音楽を全く聴かないと言っていた筆者の学生時代の某友人(映画(映像)よりも音楽が好きという奴です)も、本作サントラ盤と出会ったことで、それからクラシックに目覚め、聴く音楽はクラシックが中心になったといういきさつがあります。ということで、クラシック音楽に足を踏み入れる玄関にもなることが出来るものである。
サントラ盤に収録されているのは以下の全13曲である。『Overture: Atmospheres』『Also Sprach Zarathustra (Main Title From Thus Spake Zarathustra)』『Requiem For Soprano, Mezzo Soprano, Two Mixed Choirs & Orchestra』『Blue Danube [Excerpt]』『Lux Aeterna』『Gayane Ballet Suite』『Jupiter And Beyond: Requiem For Soprano, Mezzo Soprano, Two Mixed Cho』『Also Sprach Zarathurstra (Theme From 2001: A Space Odyssey)』『Blue Danube (Reprise)』『Also Sprach Zarathurstra (Theme From 2001: A Space Odyssey)』『Lux Aeterna』『Adventures [Unaltered]』『Hal 9000 (Dialog Montage)』。
「美しき青きドナウ」「ツァラトゥストラはかく語りき」だけでなく、その他の曲の方もしっかりと聴いて欲しいところである。また、映画を見たらサントラ盤の方もしっかりと聴いておかなければならない作品でもある。(SF映画の金字塔ですから、それぐらいは礼儀としても当然です。)
2001: A Space Odyssey - Original Motion Picture Sountrack (1996 Reissue)
- アーティスト: Aram Khachaturian, Gyorgy Ligeti, Spoken Word, Johann II Strauss, Richard Strauss, Clytus Gottwald, Ernest Bour, Francis Travis, Gennady Rozhdestvensky, György Ligeti
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 1996/10/29
- メディア: CD
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