「月光仮面」(その3) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーロー第2弾の「月光仮面」の第3回は、シリーズ第5作と第6作です。映画では第5弾と第6弾であるが、最初の2本が物語の前編と後編ということだったので、物語としては第4話と第5話ということになる。(それぞれ、TVシリーズの第4部と第5部に相当する物語である。)
まずはシリーズ第5作の「月光仮面・幽霊党の逆襲」から。この作品は1959年の作品で、TVシリーズでは第4部の物語に相当する物語である。時間は61分、白黒作品である。作品データを記しておくと、原作は川内康範、監督は島津昇一、脚本は織田清司、撮影は西川庄衛、音楽は小川寛興である。そして出演は、大村文武、柳谷寛、若水ヤエ子、佐々木孝丸、岡譲司、住田和仁、山東昭子、藤里まゆみたちである。
物語は、幽霊党と名乗る一味がウラン鉱脈を狙って暗躍し、鉱脈の秘密を知っている大岡が狙われ、彼の娘が誘拐された。鉱脈の在処を知った幽霊党の一味はその場所に向かったが、そこに正義の味方・月光仮面が現れた...
続いて、シリーズ第6作で最後の作品となる「月光仮面・悪魔の最後」 について。この作品も1959年の作品で、60分の白黒作品である。時間的にも一つの物語としては短すぎず、長くもないということでとても見やすく、しかも、ヒーローである月光仮面が映える様な作品になっている。(やっぱり、ターゲットとなる視聴者が少年ということで、考えられています。)
映画データを記しておくと、原作は川内康範、監督は島津昇一、脚本は織田清司、撮影は西川庄衛、音楽は小川寛興ということで、前作と同じ顔ぶれである。そして出演は、大村文武、柳谷寛、若水ヤエ子、清水一郎、成瀬昌彦、岡譲司、住田和仁、山東昭子、ハロルド・S・コンウェイ、梅宮辰夫たちである。(最終作ということもあってか、これまでの5作以上にかなり豪華な顔ぶれが集まっています。)
物語は、「白髪鬼」と名乗る怪人による連続殺人事件が発生した。祝探偵は事件の調査に乗り出し、調べている内に、「白髪鬼」の正体し、戦死したはずの毒物学者・白上博士だと判明した。白上博士は戦時中に砂金の出る無人島に置き去りにされたことを恨み、当時の同僚たちに復讐を果たしていたのであった...
本作はシリーズの中では一番小さく纏まっているという印象も受けるが、逆に一番現実味を感じるストーリーでもある。月光仮面が立ち上がるのは分かるが、本作はヒーロー(月光仮面)がいない刑事ドラマとして再構築したら、結構宵物語にもなりそうな気もする作品である。
いずれにしても、劇場版の「月光仮面」はこれで幕を引いた。この後、22年という時間が経過した1981年に、仮面ライダーやウルトラマンが新たなシリーズとして復活したということもあって、月光仮面も劇場版として復活をしたのだが、そちらはまた別の機会に...
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 1983/12/21
- メディア: ビデオ
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