THE ONE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は2001年のアメリカ映画の「ザ・ワン」である。ハリウッドに進出して成功を収めたジェット・リーが主演のSFアクションであるが、SFという部分は今ひとつ練りが足りず、ジェット・リーのアクション作品という感じの1本である。
映画データを記しておくと、監督はジェームズ・ウォン、脚本はグレン・モーガンとジェームズ・ウォンの2人、撮影はロバート・マクラクラン、音楽はトレヴァー・ラビンである。そして出演はジェット・リー、カーラ・グギーノ、デルロイ・リンドー、ジェイソン・ステイサム、ディラン・ブルーノ、リチャード・スタインメッツ、スティーヴ・ランキン、タッカー・スモールウッドたちである。
物語は、125あるパラレル・ワールドに存在するもう一人の自分を全て抹殺して、唯一の存在(=ザ・ワン)になろうとする野望を描いたものである。
多次元宇宙捜査局の一員であるユーロウ。彼はその地位を利用して123のパラレル・ワールドの自分を抹殺した。残る1人・ゲイブを抹殺すれば野望が達成される。そしてユーロウとゲイブの壮絶な戦いが始まった...
SF設定や物語の展開に関しては、頭を抱えてしまう所があるが、それを吹き飛ばしてくれるのがジェット・リーのアクションである。キレのある彼のアクションは必見である。そして、そのアクションを一段と格好良く見せてくれるのが音楽である。ということで、サントラ盤にも注目して貰いたい。
そのサントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『The Ritual』『Multiverse』『Growing Stronger』『The Light』『Paulie's Member』『Before The Start』『Search For Yulaw』『Sporadic Fire』『The Will To Continue』『Extreme Emotion』『A New Coarse』『Justification』『Rompie's Cue』『The Final Search』。
特に、有名アーティストが参加している訳ではないが、こういうオーソドックスなサントラ盤の方が映画のストーリーに密接に繋がって盛り上げてくれる。(ミュージカルは除く。豪華アーティストの集結によるオムニバス盤だと、映画の方が霞んでしまい、ヒット曲のオムニバスとしてサントラ盤としては浮いてしまう。)映画を楽しんで、サントラ盤をじっくりと聴き込むというセットとして鑑賞して貰いたい作品である。
The One [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Trevor Rabin, Gordon Goodwin, Hollywood Studio Symphony
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 2001/12/11
- メディア: CD
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